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2018年7月、麻原彰晃と幹部信者13人の死刑が執行された。弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件……。「戦後最大の刑事事件」と言われたオウム真理教の数々の事件の背景には何があったのか? 実態はどうだったのか? 彼らが信じたものは何か? そして、何を残したのか?
「オウム真理教 偽りの救済」
2019年6月26日発売
発行=集英社クリエイティブ
発売=集英社
定価=本体1600円+税
四六判ソフトカバー 288P
ISBN978-4-420-31083-3
著者は、1995年の地下鉄サリン事件以降、元信者や裁判の取材を続け、死刑囚・無期懲役囚との面会や手紙のやり取りを続けてきた。400通に及ぶ手紙を死刑囚や無期懲役囚らと交わし、事件の被害者、元信者、死刑囚の家族たちからも話を聞いてきた。「教祖・麻原」に出会い強烈な神秘体験をしていたら、同じ時代を過ごした自分も巻き込まれていたかもしれない……そんな思いを抱きながら、オウム真理教と一連の事件、および刑事裁判、警察・検察の問題点に迫っていく。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000195824&id=bodyimage1】
目次:
序章/第1章 時代/第2章 超能力/第3章 欲望の象徴/第4章 武装化/第5章 救済殺人/第6章 師弟対決/
第7章 捜査迷走/終章 終わらないオウム事件/墓碑銘
*墓碑銘:死刑執行された12人への「墓碑銘」と題された文章では、一人ひとりの幹部信者たちの人柄や、裁判や刑期中にどのように過ごしていたのか、死刑執行をどのように迎えたのかが語られる。
*山形刑務所にいる杉本繁郎無期懲役囚は5000枚に及ぶ手記や回想録を書いている。著者は、杉本との長年の交流に基づき、本書に記された教団で起きた出来事について、知る限りの「ファクトチェック」をお願いしている。
フェイクニュースを信じ、妄想によって暴走する――さらに「オウム化」した現代を生き抜くために!
教祖の妄想から作り出された不可解な価値観を信じ、外部に敵をつくり暴走した教団。陰謀論やフェイクニュースがはびこり、単純な思考によって攻撃的になる現代社会は、オウム的な世界とどこか似ているのではないだろうか? さらに「オウム化」していないだろうか?
★著者プロフィール
●瀬口晴義(せぐち はるよし)
1964年生まれ。東京新聞記者。87年に中日新聞入社。東京新聞社会部で司法担当記者を長く担当。95年3月の地下鉄サリン事件以来、オウム真理教事件の報道を続ける。元信者や刑事裁判の取材、死刑囚、無期懲役囚との面会、手紙のやり取りを重ねる。2009年8月から2013年10月まで、東京新聞の朝刊1面コラム「筆洗」を担当。2015年には金子兜太・いとうせいこうを選者とした「平和の俳句」を企画、担当した。著書に『人間機雷「伏龍」特攻隊』(講談社)、『検証・オウム真理教事件』(社会批評社)ほか。
http://www.shueisha-cr.co.jp/CGI/book/detail.cgi/1597/
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