「昭和」を見つめ、一貫して戦争や国家を問うてきた著者の原点となったのは、1945年、14歳での敗戦体験だった。家族と渡った満州・吉林。敗戦後の難民生活は1年にも及ぶ。「棄民」ともいうべき壮絶な日々、そして一家での日本へ引き揚げ……。思春期を迎えた多感な少女が軍国少女となり、日に日に戦争に巻き込まれていく様を、自身の記憶と膨大な資料から丁寧に回顧し綴ったノンフィクション。

■集英社新書『14歳<フォーティーン>満州開拓村からの帰還』
著者:澤地久枝(さわち ひさえ)
発売日:2015年6月17日(水)
定価:本体700円+税
ISBN:978-4-08-720789-7
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-720789-7&mode=1

[集英社新書ホームページ]
http://shinsho.shueisha.co.jp/



【目次】
はじめに
第一章 十四歳の少女
第二章 秘密
第三章 王道楽土
第四章 戸籍謄本
第五章 学徒動員・無炊飯
第六章 水曲柳開拓団
第七章 八月十五日・敗戦
第八章 いやな記憶
第九章 蟄居の日々
第十章 内戦下
第十一章 旧陸軍兵舎
第十二章 日本へ
おわりに


【著者プロフィール】
ノンフィクション作家。1930年東京生まれ。49年中央公論社に入社。63年「婦人公論」編集部次長を最後に退社。著書に『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)、『昭和史のおんな』、『滄海よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死』(ともに文春文庫)、『火はわが胸中にあり 忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(岩波現代文庫)など。86年菊池寛賞、2008年朝日賞。


【問い合わせ先】 集英社広報部 電話03-3230-6314









情報提供元: Dream News