マネージド・サービスは前年同期比では成長維持、第2四半期比では43%減

シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --世界有数の技術調査・顧問会社であるインフォメーション・サービシズ・グループ(ISG)(Nasdaq:III)の最新の業界状況報告書によると、第3四半期のアジア太平洋地域のIT・ビジネスサービス市場は、好調だった第2四半期から減速したものの、マネージド・サービスとクラウドベース・サービスともに堅調な需要が見られ、引き続き成長しました。




年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を測定するアジア太平洋地域ISGインデックス(Asia Pacific ISG Index™)によると、第3四半期のACVは合計市場(クラウドベースXaaSとマネージド・サービスの合計)で前年同期比10%増の46億米ドルでしたが、第2四半期比では5%減でした。


マネージド・サービスの需要は引き続き堅調で、ACVは前年同期比17%増の7億9,400万米ドルでしたが、第2四半期比では43%減少しました。マネージド・サービスの契約件数は合計57件で、前年同期比36%増加しましたが、前四半期比では30%減少しました。新たな分野での契約は、件数が前年同期比47%増、ACVは同18%増となり市場を牽引しました。


クラウドベース・サービスの需要は8%増の38億米ドルで、第2四半期から連続して10%増加しました。XaaSの四半期需要は2022年第2四半期以降、40億米ドル台を超えていませんが、ACVが35億米ドルを超えたのは過去4四半期で3度目です。


「マネージド・サービスのACVが2四半期連続で10億米ドルを超えた後、アジア太平洋地域は通常の8億米ドルの範囲に落ち着きました」と、ISGアジア太平洋地域担当パートナー兼地域リーダーのマイケル・ゲイルは述べています。「この地域の成長は、市場の成熟度やクラウドファーストの考え方から、常にクラウドサービスによって牽引されてきており、このセグメントは過去2年間の大幅な低迷を経て、回復しつつあります」


マネージド・サービスのうち、ITアウトソーシング(ITO)のACVは18%増の6億2,200万米ドルで、アプリケーション開発・保守(ADM)サービスの需要が急増し、当四半期は238%増となり牽引力となっています。ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)は、エンジニアリング・研究開発(ER&D)サービスの力強い成長に牽引され、12%増の1億7,300万米ドルでした。


地域別では、マネージド・サービスの需要が中国と日本で3桁増、韓国で2桁増となりました。一方、同地域の2大市場であるオーストラリア/ニュージーランド(ANZ)とインドは正反対の動きとなり、ANZは当四半期に79%増、インドは当四半期に61%減と、2022年第1四半期以来、最も低調な四半期となりました。


業種別では、銀行・金融サービス・保険(BFSI)、エネルギー、旅行・運輸が全て上昇に転じた一方、製造業は当四半期に19%後退しました。


XaaSセグメントでは、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス(IaaS)のACVは8%増の33億米ドル、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)のACVは14%増の4億4,400万米ドルでした。


9か月間の実績


アジア太平洋地域の合計市場のACVは前年同期比13%増の142億米ドルとなり、17%減少した前年同期から大幅に回復しました。しかし、年初来累計の市場規模は記録的だった2022年1〜9月期を6%下回っています。


マネージド・サービス部門は、年初来の9か月で、ACVが前年同期比24%増の約32億米ドルとなり、過去最高の業績を達成しました。ITOのACVは8%増の23億米ドル、BPOのACVは91%増の9億4,600万米ドルでした。


クラウド分野では、XaaSのACVが11%増の約110億米ドル。IaaSは10%増の96億米ドル、SaaSは13%増の13億米ドルでした。


2024年世界予測


ISGは、通期のマネージド・サービスの収益成長率2%、XaaSの収益成長率14%の予測を維持しています。2025年はさらに成長すると見ています。


「第3四半期は好調だったものの、市場のシグナルが引き続きまちまちであること、特にBFSIセクターが軟調であることから、通期予想は据え置いています」と、ゲイルは述べています。「FRBと欧州中央銀行による最近の利下げは、来年のIT支出を押し上げると予想されており、GenAIへの関心の高まり、サーバー出荷の増加、ハイパースケーラーの収益の再加速など、その他の要因もすべて、2025年の見通しが明るくなることを示しています」


ISGインデックスについて


ISGインデックス(ISG Index™)は、世界的な技術・ビジネスサービス業界に関する市場インテリジェンスの権威ある情報源として認められています。88四半期連続で、金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウェア・サービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディア向けに最新の業界データと動向を詳しく伝えてきました。ISGインデックスの詳細または、2024年第2四半期に関するウェブキャストの視聴とプレゼンテーションスライドのダウンロードについては、こちらのウェブページをご覧ください。


ISGについて


ISG(インフォメーション・サービシズ・グループ)(Nasdaq:III)は、世界有数の技術調査・顧問会社です。世界のトップ100社のうち75社以上を含む900社以上のクライアントに信頼されているビジネス・パートナーであるISGは、企業、公共部門の組織、サービス・プロバイダーと技術プロバイダーが業務の卓越性とより迅速な成長を達成できるよう支援することに尽力しています。当社はデジタル変革サービスを専門としており、これらのサービスにはAI/クラウド/データ分析、調達の助言、ガバナンスとリスクのマネージド・サービス、ネットワーク通信事業者向けサービス、戦略と運用のデザイン、変更管理、市場インテリジェンスと技術の調査・分析が含まれます。2006年に設立され、コネティカット州スタンフォードを拠点とするISGは、1,600人超のデジタル対応専門職を雇用しています。これらは20か国以上で業務を展開しており、革新的な考え方、市場への影響力、業界と技術に関する深い専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界トップクラスの調査・分析能力で知られる世界的チームです。詳細についてはwww.isg-one.comをご覧ください。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 ISGインデックス™によると、第3四半期のアジア太平洋地域のIT・ビジネスサービス市場は引き続き成長するも、第2四半期水準からは鈍化