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創設以来初めての試みとして、CSW67では、ジェンダーの視点からイノベーションとテクノロジーという主題を総合的に検証しました。これは、イノベーションとテクノロジーの性差に基づく影響を探るまたとない機会をもたらし、より包摂的で平等なデジタル経済への道筋を定める推奨事項も提示されました。
女性起業家が直面する障壁に対処して持続可能な開発目標(SDGs)を前進させるという使命の下、WEAは、各国がより包摂的で持続可能な世界の達成に向けて進めているデジタル変革のメリットを確実に得られるよう、女性起業家のためのデジタル・イノベーション・エコシステムの構築に取り組んでいます。
国際電気通信連合(ITU)の主催により、WEAの他の国連パートナー5団体を招集してジュネーブで開催されたWEAの周年イベントでは、デジタルを通じたビジネスの拡大のために、女性起業家に対する投資が必要であることが強調されました。イベントでは、情報と国際市場へのアクセスを開放し、女性がより広範なネットワークとつながりを築けるようにすることで、デジタル革命が女性の経済的地位の前進に対して莫大な機会をもたらし得る点が強調されました。イベントはまた、進行中のデジタル変革によって、すでに存在するジェンダー不平等のパターンが永続化してしまうリスクにスポットを当てることにもなりました。以下に、イベントの主要ポイントを挙げます。
関連データ:
WEAデジタル・イノベーション・チャレンジの発足
この課題に対処する主要な機会として、ITUはメアリー・ケイのサポートを受け、WEAデジタル・イノベーション・チャレンジをイベントで正式に発足させました。この世界的チャレンジでは、スタートアップ企業やスケールアップ企業のためのジェンダー包摂的なエコシステムを構築するためのデジタル・ベストプラクティスとデジタル・ソリューション10件を選出します。受賞者は、デジタル・イノベーション・エコシステム・プログラムに参加し、そこで、事業計画を一層洗練させるために役立つ能力開発トレーニングを受け、専門的指導を受けて変革者たちのネットワークに加わることができます。
WEA周年イベントの要点:
デジタル・イノベーション・チャレンジは、WEAの最新のイニシアチブです。イベントを通して、WEAパートナーは、この変革的なマルチステークホルダー・パートナーシップの設立以後に女性の起業支援を前進させた主な活動領域を取り上げました。
国際貿易センター(ITC)は、WEAのサポートの下で開発して2022年1月に開始した史上初の無料オンライン起業家認定プログラムを取り上げました。起業の道程における7つの重要な段階を対象とする27モジュールのデジタル・カリキュラムは、英語、スペイン語、フランス語で利用でき、間もなくアラビア語、ロシア語、中国語で利用できるようになります。200本の映像が内容を充実させているカリキュラムは、起業家志望の女性と経験豊富な女性起業家に向けた、ビジネスを設計して立ち上げるためのスキルの指導を目的としています。参加者は、起業家精神を持つ文化の導入、ビジネスの着想とリーン起業の手法の展開、事業モデルの準備、ピッチの考案、資金源の特定、適切なパートナーと指導者の探し方、チームの構築などを学びます。
国連女性機関は、ジェンダー対応調達を推進する取り組みを振り返り、国連グローバル・コンパクトのサポートを得て昨年発行した「調達の戦略的価値:ジェンダー対応調達がビジネス上合理的である理由」と題するアドボカシー・ブリーフについて説明しました。ブリーフは、包摂的な経済成長と持続可能な開発を実現する上で、民間部門のサプライチェーンで女性の参加を強化することの利点について有力な証拠を提示するものです。
欧州・中央アジア(ECA)地域の国連女性機関は、ECA地域で2021年に初開催された、女性起業家が投資を引きつける能力を向上させるためのブートキャンプ「女性起業家エキスポ」について語りました。これは、2022年4月に開催されたインベスターズ・ピッチ・フィナーレにつながり、9カ国(トルコ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジョージア、カザフスタン、コソボ、キルギス、北マケドニア、モルドバ、セルビア)の25人の女性起業家が、女性の起業家がビジネスを拡大する上で直面する最大の課題の1つである資本へのアクセスに対処するために、自身の早期段階のスタートアップ企業と事業計画を売り込みました。ピッチの後、投資家たちは女性起業家に資金支援、メンターシップ、ネットワーキングの機会を提供して、事業拡大をサポートしました。2022年には、プライスウォーターハウスクーパース、欧州復興開発銀行、ユルドゥズ・ホールディングとの提携の下、実際の会場で開催された第2回ライブ女性起業家エキスポに女性起業家とビジネスパートナーが結集し、ECA地域での女性の起業家精神育成に向けた環境を推進するための具体的な行動を動員し、前進させました。
国際労働機関(ILO)は、LATAM地域における女性の起業家精神育成の支援として、関連政策と支持活動を導入しました。2020年から2021年にかけて、ILOは、WEAを支援するために、メキシコ市の商業および産業セクターに焦点を当てた女性の起業に影響を与える政策条件の女性起業家育成(WED)評価を実施し、公表しました。この評価には、女性起業家に対して存在する制度上のギャップに対処するための19個の実施可能な推奨事項が含まれていました。ブラジルでは、ILOはServiçio Nacional de Aprendizagem Industrial(SENAI)と協力して、一連のコミュニケーションと意識向上のキャンペーン、能力開発ワークショップ、イベントを通じて、女性の起業家精神育成を支持しました。
イベントの録画は、こちらからご覧になれます。
女性起業家アクセラレーターについて
女性起業家アクセラレーター(WEA)は、UNGA 74の期間中に設立された女性の起業家精神に関するマルチステークホルダー・パートナーシップです。WEAには、2030年までに500万人の女性起業家に力を与えるために、国際労働機関(ILO)、国際貿易センター(ITC)、国際電気通信連合(ITU)、国連開発計画(UNDP)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、国連ウィメンの6つの国連機関とメアリー・ケイが集まっています。
このイニシアチブの最終目標は、世界中の女性起業家のためのエコシステムを構築することであり、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、女性起業家の開発効果を最大限に高めることです。本アクセラレーターは、女性起業家の可能性を引き出すための比類ない規模のマルチパートナーシップによる変革の力を具現化するものです。詳細については、we-accelerateをご覧ください。ツイッター(We_Accelerator)、インスタグラム(@we_accelerator)、フェイスブック(@womensentrepreneurshipaccelerator)、リンクトイン(@womensentrepreneurshipaccelerator)でのフォローをお願いします。
1 調査によれば、女性起業家が直面している資金不足は1兆5000億ドルに上ると示唆されています。「MSMEファイナンス・ギャップ」(国際金融公社、2017年):https://www.ifc.org/wps/wcm/connect/03522e90-a13d-4a02-87cd-9ee9a297b311/121264-WP-PUBLIC-M SMEReportFINAL.pdf?MOD=AJPERES&CVID=m5SwAQA
2 いまだにインターネットに接続できない推計29億人の多くを女性と少女が占めており、電話の使用、インターネットの利用、デジタル技術を活用する技能の習得が難しい状況にあります:https://www.gsma.com/r/wp-content/uploads/2022/06/The-Mobile-Gender-Gap-Report-2022.pdf?utm_source=website&utm_medium=download-button&utm_campaign=gender-gap-2022
3 ITU(2022年):2022年の事実と数字 - 「ジェンダー・デジタル・デバイド」(itu.int)
5https://www.unesco.org/reports/science/2021/en/women-digital-revolution
6科学にはもっと多くの少女と女性が必要です。科学を志す女性を支える、3つの方法を紹介します。(worldbank.org)
7 国連女性機関:持続可能な開発目標の進捗状況。ジェンダー・スナップショット2022
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