クエクテルがCCCとICCEに準拠した車載グレードの超広帯域モジュールを発表し、測位／セキュリティー機能の強化によって最新世代の車用デジタルキーを実現

バルセロナ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- IoTと自動車のソリューションを提供する世界的企業のクエクテル・ワイヤレス・ソリューションズは本日、車載グレードの超広帯域（UWB）AU30Qモジュールの投入を発表します。このモジュールは、クォルボ（Qorvo）製UWBチップセットのDW3300Qを基盤とし、室内外における正確なリアルタイムの測位や、信頼性の高い無線通信を実現します。

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アンテナを内蔵したAU30Qは、測位能力の向上、セキュリティーの強化、信頼性の高いデータ転送を実現します。特にキーレスエントリー、車内の乗員検知、接近人物の検知、トランクへの容易なアクセス、電気自動車の無線充電やバッテリー交換など、スマートカーのアクセスアプリケーションに適しています。

クエクテル・ワイヤレス・ソリューションズのオートモーティブインターナショナル部門グローバルセールス担当バイスプレジデントのマンフレッド・リンダッハーは、次のように述べています。「スマートフォンにおけるUWB技術の有用性の高まりに伴い、ドライバーが車両に安全にアクセスできるよう、多くの自動車OEMが次世代自動車におけるソリューション向けにUWBの採用を検討するようになっています。私たちは、クォルボのプラットフォームを基盤にしたAU30Q UWBモジュールを通じて、自動車OEMや一次部品供給パートナーがより安全で使いやすい自動車アクセスソリューションを開発する際に貢献できることを大変うれしく思います。このモジュールは、当社の無線技術、GNSS技術、アンテナ、関連サービスをカバーする包括的なポートフォリオを拡大し、自動車分野において有力なクエクテルの能力を強固にするものでもあります。」

クォルボの自動車コネクティビティーグループでゼネラルマネジャーを務めるゴードン・クックは、次のように述べています。「私たちは、クエクテルとの順調な協業関係をUWBにも拡大できることを、大変うれしく思います。クエクテルが当社の低消費電力シングルチップUWBトランシーバーを採用したことで、同社の新たな車載ソリューションに簡素性、柔軟性、高性能がもたらされると考えています。自動車業界の顧客にとってUWB技術の重要性が増す中、クエクテルのAU30Q製品の投入をサポートできることを楽しみにしています。」

AEC-Q100準拠のクォルボ製DW3300Qチップセットを搭載したAU30Qは、UWBチャンネルの5（6.5GHz）および9（8GHz）をサポートし、850Kbpsと6.8Mbpsのデータ転送速度を実現します。CAN接続やブルートゥース接続が可能な外付けMCUによって柔軟な適応性を備え、車内であり得るあらゆるアーキテクチャーニーズに対応します。このUWBモジュールはさらに、自動車業界の顧客が、チップダウン設計と比べて、より効率的にソリューションを導入し、開発リソースを節約して、複雑なRFおよびアンテナの設計面での障壁を取り除き、市場投入期間を大幅に短縮できるようにします。

AU30Qは最新世代のデジタルキーとカーアクセスを実現するものであり、所有者のキーフォブやスマートフォン、スマートウオッチと車両との距離をリアルタイムかつ超高精度で測定し、所有者の正確な位置を車両に認識させることによって、UWBを通じて攻撃を無効化します。これらのアプリケーションを実現するために、AU30Qはデジタルキーの世界的な標準化団体であるカー・コネクティビティー・コンソーシアム（CCC）が規定した最新規格に完全準拠しており、さまざまな自動車メーカーやスマートフォンOEMとの適合性を確保しています。また、中国有数のデジタルキー標準化団体であるインテリジェント自動車コネクティビティー産業エコシステム連盟（智慧車連産業生態連盟、ICCE）の基準にも完全準拠しています。同様に、フィーラ（FiRa™）のPHYおよびMACの仕様も満たしているため、他のフィーラ準拠デバイスと相互運用することができます。

AU30Qモジュールは、片側双方向測距（SS-TWR）および両側双方向測距（DS-TWR）のシステムで、資産の位置を特定するために使用できます。また、迅速に適用しながら、リアルタイム位置情報システム（RTLS）や、GPSが利用できない場所での自動ナビゲーションシステムを、10cmの精度で導入できます。

12.0mm × 25.0mm × 2.4mmというコンパクトな統一的フォームファクターを持つAU30Qは、サイズ要件が厳しいアプリケーションに最適なUWBソリューションであり、メーカーによる製品サイズの縮小と設計コストの最適化を支えます。この表面実装モジュールはきわめて堅牢で、プロセッサー搭載用の高信頼性のSPIインターフェース2つ、さらには内部アンテナを備えているため、設計の柔軟性を高め、開発のための時間と労力を削減することができます。

AU30Q UWBモジュールのエンジニアリングサンプルは、現在提供中です。クエクテルのAU30Qモジュールの詳細については、MWCバルセロナ2023のクエクテル・ブース（ホール5、ブース#5A20）までお越しください。

クエクテルについて

クエクテルは、よりスマートな世界を目指す情熱によって、IoTと自動車の革新を加速させています。顧客中心を強く打ち出した組織である当社は、IoTと自動車のソリューションを提供する世界的企業であり、傑出したサポートとサービスによって支えられています。

4000人を超える専門家から成り成長を続ける当社の世界的チームは、セルラー、GNSS、Wi-Fi /Bluetoothモジュール、アンテナ、IoT接続の革新のペースを先導しています。

世界各国に事業所を構え、サポートを提供している当社の国際的な経営陣は、IoTの推進とよりスマートな世界の構築に専心しています。

詳細情報についてはwww.quectel.com、リンクトイン、フェイスブック、ツイッターをご覧ください。

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