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SD 9.0規格では、ファストブートおよびセキュアブート機能を定義し、カードがデバイスのブートコードメモリとして機能すると共に、シンプルかつ素早いブートコードアップロードとセキュアなブートコードアップデート機能を提供します。また、自己暗号化ドライブ機能を持つTCG規格対応のセキュアストレージ仕様ならびにセキュア認証プロセスを通じてのみアクセス可能なセキュアメモリとしてRPMB認証を規格化し、セキュアなブートコードアップデートや読出し・書込み要求コマンドのリプレイ攻撃防止機能を提供します。
SD 9.0規格のこれら新機能に適した機器にはChromebook™、タブレットPC、ドローン、監視カメラ、車載カメラ、ゲーム機器、仮想現実(VR)用ヘッドセット/グラス、小型IoTモジュール、そしてウェアラブル医療機器などが挙げられます。また、SD 9.0規格は、製品メーカーの「保守修理規則」に対応し、非インターネット接続環境での機器のアップグレードや保守修理作業を簡素化します。
SDアソシエーションでプレジデントを務める坂本広幸氏は次のように述べています。「SDメモリカードは、ストレージとメモリの両面で魅力的な選択肢となります。対応機器のブートやSSD並みの性能向上が可能である事に加え、対応機器の修理やアップグレードの簡素化を実現できるからです。SD 9.0規格は製品メーカーが機器のメモリとストレージを検討する際、幅広い魅力ある選択肢を提供します。」
SD 9.0規格で定義されたこれらのオプション機能は、microSDHC/SDXC/SDUCメモリカードとフルサイズSDHC/SDXC/SDUCメモリカードに適用可能です。重要なポイントは、これら新機能がフルサイズSDメモリカードで最大4GB/秒のデータ転送速度を持つSD Express メモリカードでサポートされるという点です。
SDAでは、SD 9.0規格の魅力的な新機能の詳細を記載したホワイトペーパーをご用意しております。
SDアソシエーション
SDアソシエーションは、相互運用性があるSD規格の策定に取り組む約800社のテクノロジー企業が連携協調する世界的エコシステムです。SDアソシエーションは、市場をリードするSD技術を利用した家電、ワイヤレス通信、デジタル画像およびネットワーキング製品の開発を促進しています。SD規格は消費者に最も支持されており、信頼性の高い相互運用性と使いやすいフォーマットにより、メモリカード市場の80%以上を占めています。現在、SDの相互運用性はスマートフォン、タブレット、ドローン、IoTデバイス、HDTV、オーディオプレーヤー、自動車、コンピューター、デジタルカメラ、およびデジタルビデオカメラで利用されています。SDアソシエーションまたはSDアソシエーションへの加盟方法に関する詳細につきましては、SDアソシエーションのウェブサイト(https://www.sdcard.org)をご覧ください。
SDのロゴはSD-3C LLCの登録商標です。
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