- 週間ランキング
LG化学は4月14日、麗水CNT第2工場の1200メートルトン(MT)の拡張が完了し、商業運転を開始したと発表しました。LG化学は、2017年に運転を開始した既存の500MTとの合計で、1700MTの能力を手に入れました。
LG化学の新たなCNT第2工場は、自社開発の流動層反応器を備えた世界最大の単一品目製造施設として建設されました。新工場は、完全自動化による安定した品質管理を達成し、プロセスの革新によって消費電力を30%削減しています。
本工場で生産されたCNTは、導電性添加剤として世界の主要な電気自動車用電池メーカーに供給されます。また、面状発熱体や半導電性高圧ケーブルなど、幅広い分野への応用が今後行われます。
CNT市場の継続的拡大に伴い、LG化学は今年中に第3工場の建設を開始し、今後も継続して生産能力を拡大していく予定です。実際、業界では、世界のCNT需要は昨年の5000MTから2024年には2万MTへと、年率40%のペースで急増すると予想されています。
LG化学のCNT事業は、原料のエチレンから、独自技術で開発した触媒や自社開発の流動層反応器などの製造技術までを垂直統合することで、競争力のある製品の開発に取り組んでいます。
また、コア技術の1つである触媒についても、LG化学はコバルト系の触媒を採用し、電池の品質に悪影響を与えかねない磁性不純物を低減することで、優れた品質を実現しています。業界で一般的に使用されている鉄系の触媒は、コバルトと比べて金属や磁性体の混入が比較的多いため、商品化には別途後処理が必要になります。
Petrochemicals CompanyのKug Lae Noh社長は、次のように述べています。「CNTは電池以外にもさまざまな製品に使われており、大きな可能性を秘めた事業です。そのため、LG化学は生産能力の拡大と品質競争力をベースに、世界のリーダーになろうとしています。」
LG化学のCNTに関する詳細情報については、https://www.lgchem.com/main/indexをご覧ください。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
LG Chem
Yon Jee Kim
cnt.planning@lgchem.com