世界的なエネルギー技術企業である当社とスウェーデンの技術企業SaltXが提携して、従来の温水貯蔵設備と比較して同じ設置面積で10倍の熱エネルギーを貯蔵できる新ソリューションの規模を拡大


ストックホルム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 再生可能エネルギーの効率的な使用に伴う最大の障壁の1つは、エネルギーを大規模に貯蔵することの実現性です。SaltX Technology ABは、Sumitomo SHI FW(SFW)と提携して、熱エネルギーの点でこの問題の解決に当たっています。


SaltXのCarl-Johan Linér最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「この貯蔵ソリューションは『塩電池』のようなものです。石灰石から生産される非常に一般的な材料である酸化カルシウムを使用した基本的な化学プロセスに基づいており、酸化カルシウムの特性を当社のナノコーティングプロセスで強化しています。」


簡単に言えば、酸化カルシウムが水と反応すると、水酸化カルシウムに変化して、熱を放出します。そのため水酸化カルシウムが乾燥するとき、熱を吸収します。


SFWは、塩が熱を発生させる放出ポイントとして機能する流動層パイロットリアクターを設計しました。スウェーデンのストックホルム近郊にあるSaltXの新試験設備の新しい100kWリアクターは、SaltXの特許取得済みナノコーティング塩の性能をSFWの流動層技術と組み合わせたものです。


SFWの技術・研究開発担当SVPを務めるTimo Jänttiは、次のように強調しています。「SFWの技術は、高効率を維持しながら、塩電池ソリューションをサイズの点で次の商業レベルに持ち込む上で大きな潜在力を持っています。当社のリアクターは塩と水蒸気を非常に効率的に混合できるため、特に非常に大規模なアプリケーションにおいて、他の技術と比べて優れています。」


パイロット設備は2021年初頭に試運転することになります。SaltXは次の段階として、実証プロジェクトでさらに規模を拡大して1MWの熱出力を発生させる計画です。


Sumitomo SHI FWについて


Sumitomo SHI FW(SFW)は、エネルギーと環境の技術・サービスの革新的なグローバルプロバイダーとして、高効率で柔軟性のあるエネルギー生産に傾注しています。当社は、発電、エネルギー貯蔵、ネットワークサービスの分野で、お客さまの幅広いニーズに応える持続可能なエネルギーソリューションの提供に奮闘しています。www.shi-fw.com


SaltX Technologyについて


SaltX Technology ABは、ナノコーティング塩に基づく特許取得済みのエネルギー貯蔵技術を開発・販売しています。当社は、スペインのINERCOITCや中国のShuangliang Boilers(江蘇双良鍋炉有限公司)などと協業しています。SaltX Technologyの株式は、ナスダック・ファースト・ノース・プレミア・グロース・マーケットに上場しています。www.saltxtechnology.com


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 Sumitomo SHI FWの流動層技術が熱化学エネルギー貯蔵の規模を商業レベルに拡大