エヴァは、最先端の周波数変調連続波(FMCW)ライダーセンサーを産業化して生産するために、世界的な自動車部品メーカーであるZFと提携。エヴァのFMCW ライダーオンチップ技術は、自動車業界で初めて、シリコンスケールで長距離性能と瞬間速度測定を提供。世界一流のティア1サプライヤーであるZFは、この技術を車載グレードの大量生産に取り入れる計画。



米カリフォルニア州マウンテンビュー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 次世代感知/認知システムをリードするエヴァ(Aeva)と、世界一流のティア1自動車部品サプライヤーであるZFは、世界初の周波数変調連続波(FMCW)ライダーを自動車市場に投入するために提携しています。FMCW ライダー技術におけるエヴァの専門力と車載グレードセンサーの産業化におけるZFの経験を組み合わせる本提携は、自律走行アプリケーション向けの安全で拡張可能な4D ライダー技術の大量生産を加速させるための重要な取り組みとなります。



エヴァの共同設立者であるソロウシュ・サレヒアンは、次のように述べています。「私たちは初期の段階から、当業界において世界で最も有能なパートナーのエコシステムを構築することの価値を認めてきましたが、本提携はその計画の一部です。センサーシステムの車載規模生産に関する専門力を備えた世界最大手ティア1企業の1社であるZFの能力は、安全で拡張可能な自律走行車の導入を加速させるための重要な前進となります。当業界は高度に自動化された自律走行車の採用を実現するために次世代センサー導入の入り口に入っており、私たちはエヴァの4D ライダーがこの次なる章における不可欠な要素になると確信しています。」



本提携について



エヴァとZFは、車載グレードとして初の4D ライダーを自律走行アプリケーション市場に投入することを目指しています。本提携は、FMCW ライダーと認知技術におけるエヴァ独自の専門力を、大手自動車部品サプライヤー、自律システムプロバイダー、スマートカメラとそれに対応する生産ノウハウの市場リーダーとしてのZFの専門力と併せ活用することにより、両社の協業関係を強化するものです。最終的なシステムは、定評のあるトラックメーカーやOEMメーカー、さらにはサービスとしてのモビリティーの有力顧客などを対象に、自律走行アプリケーション向けの重要なソリューションとして位置付けています。



ZFの自律型モビリティーソリューション担当エグゼクティブバイスプレジデントであるTorsten Gollewskiは、次のように述べています。「ライダーは、高度に自動化された自律走行の分野におけるステムとセンサーのための重要技術です。エヴァ独自のFMCW技術は、長距離での性能と速度の直接測定を組み合わせており、自律走行アプリケーションにとって適切な選択となります。市場が異なれば、求められるソリューションも異なります。L2+/L3システムにとって、パッケージとコストを最適化したライダーは不可欠です。L4以降のソリューションを搭載するアプリケーションでは、境界性能が仮想ドライバー・ソフトウエア・スタックの鍵となるため、重点は距離と速度の直接測定に置かれます。



エヴァのFMCW技術手法は、トラックやロボサービス車の自律運用に関する厳格な要件をすべて完全に満たします。私たちは世界初のFMCW ライダーを車載グレードのレベルと規模で生産できるようになると期待しています。この生産において、ZFは光学センサーにおける長期の生産経験を拠り所とすることができます。『車載グレード』は、すべての自律走行車ソフトウエア・スタック・プロバイダーの堅実なビジネスモデルに必要な品質の証しになるでしょう。」



本提携の一環として、エヴァがFMCW ライダーコアのセンサー機能、パフォーマンス、アルゴリズムを担当し、ZFがすべての車載要件を満たす車載グレードのセンサーシステムの産業化を担当します。



エヴァの4D ライダーの独自性はどこにあるのか?



エヴァのFMCW技術は、自律車両でライダーを採用するための厳しい性能要件および製造可能性要件を満たすように設計されています。



他のライダー技術とは異なり、エヴァの4D ライダーオンチップは、連続レーザービームを使用して、対象物から反射される波形の周波数の変化を測定します。これにより、300メートル以上離れている対象物の距離と瞬間速度を高精度で同時検出することが可能になります。エヴァの4D ライダーは、他のセンサーや太陽光からの干渉もまったくなく、長距離での性能を達成するために通常必要とされる光出力のごく一部だけで動作します。これらはすべて、これまで車載ライダーの広範な採用を遅らせてきた決定的な障壁です。



エヴァの技術は、最大距離と点密度の間の依存関係を打破する独自機能の点でも、FMCWの他の手法と異なります。エヴァの4D ライダーは、シリコンウエハースケールで生産されるチップ上に複数のビームを統合します。各々のビームには最大距離にて毎秒数百万ポイントを独自に測定する能力があるため、これまでにないデータ忠実度を実現し、自動運転車の安全率を大幅に向上させることができます。



エヴァについて



エヴァ(Aeva)は、先にアップルとニコンでエンジニアリングリーダーを務めていたソロウシュ・サレヒアンとミナ・レズクによって2017年に設立されました。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くエヴァは、安全性・簡素性・拡張可能性を備えた自律走行車向けの次世代感知/認知システムを構築しています。エヴァは、フォルクスワーゲンのポルシェSE、ラックスキャピタル、カナン・パートナーズなどから支援を受けています。詳細については、www.aeva.comをご覧ください。



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記事名:「 エヴァとZF、自動車生産に初のFMCW ライダーを導入