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(1)社内出身経営者の限界と責任
RMBは2019年2月開催の定時株主総会において提出された大幅増配を要求する株主提案について反対を表明しました。これは、抜本的な事業構造改革と赤字解消を公約していた現経営陣を株主として支持していたからにほかなりません。
しかし、従業員の約4分の1の早期退職を実施するなど大きな痛みを伴う施策を実施したにも関わらず、三陽商会は4期連続の赤字に陥り、継続企業の前提に重要な疑義が生じている旨監査法人に指摘されるなどした結果、岩田功前社長が昨年12月に引責辞任する事態となりました。その後、三陽商会の株価は著しく低迷し、同社の企業価値は大きく毀損する結果となりました。
(2)現経営陣の責任明確化の必要
このように、従業員や株主など関係者に多大なる犠牲を強いたにもかかわらず事業の立て直しに失敗した現経営陣の責任は非常に重いといえます。したがって、RMBは、現社長の中山雅之氏を含む社内取締役全員が責任をとり、本年5月に予定されている定時株主総会をもって辞任するよう株主として勧告します。
(3)外部からの経営者招聘の提案
そして、コロナウイルス感染拡大による未曾有の経済危機を乗り切り、大胆な構造改革を実行するためには、実績のある経営者を外部から招聘し、経営体制を抜本的に刷新する必要があるとRMBは考えます。そのためにRMBが推挙する取締役候補者は以下の通りです。
(4)新しい経営陣への期待
三陽商会の業績立て直しに強い関心を持つ長期株主として、RMBは新しい経営陣に以下のことを期待します。
以上
本件に関するお問い合わせ先
RMBキャピタル
japan@rmbcap.com