• アルウラ王立委員会が面積2万2000平方キロメートルの郡を持続可能で責任ある形で長期的に開発し、2035年までに200万人の訪問者を呼び込むための枠組みとマスタープランを発表




  • 2020年10月に一般公開されるサウジアラビア初の世界遺産を有し、国際的にも意義深いこの地域を保護、保全して開発するための計画と12項目の基本理念を国連世界都市フォーラムで公表

アラブ首長国連邦アブダビ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アルウラを世界最大の生きた博物館として、また遺産、文化、アートと冒険を体験できる主要な観光地として確立するサウジアラビアのビジョン2030の節目となる成果として、第10回国連世界都市フォーラムで、アルウラ枠組み計画が今週発表されました。





フォーラム参加者は、サウジアラビア北西部を実際に訪れているかのように感じられる一連のインタラクティブなディスプレーを通じてアルウラとそのマスタープランを体験しました。アルウラには、王国初のユネスコ世界遺産のあるヘグラと、7000年以上にわたって受け継がれてきた文明の考古学的遺跡があります。



アルウラは、類まれな自然の美しさと、計り知れない考古学的多様性で広く知られています。また、サウジアラビアの新たな文化的景観も形作られつつあります。今月、アルウラでは初めてのノーベル賞受賞者ヘグラ会議と、サウジアラビアと海外の芸術家作品を集めた初めてのサイト・レスポンシブ型屋外アート・インスタレーション「DesertX AlUla」が開催されました。



アルウラ王立委員会(RCU)のアムル・アルマダニ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「私たちは、世界一流の開発業者と持続可能性の専門家とのつながりを築き、アルウラを世界最大の生きた博物館とすべく長期的な責任ある開発を行う計画について話し合うため、その信頼できる国際的な場として世界都市フォーラムを選びました。遺産と自然を組み合わせることにより、私たちはアルウラの文化的景観を変革し、経済的繁栄と郷土色豊かなコミュニティーを兼ね備えた国際的な観光地としてのサウジアラビアの地位を確立しようと努めています。」



「世界中の専門家が私たちの取り組みに加わって、共に学び、革新を進めてくださることを希望しています。多額の投資が集まっていることから、前途は明るいと考えており、今後も私たちの遺産と自然の保護および保全を続け、その魅力を世界の人々と分かち合っていきます。」



「サウジアラビアは、新たな観光ビザ制度により旅行者に門戸を開いただけでなく、成長の推進力となるインフラも整備しました。」



「サウジアラビア北西部の交通と物流のハブとなる可能性のある新空港が開港したほか、客席500席を備え、エンターテインメント、ビジネスや祝祭イベントの会場となるマラヤ劇場も新たに完成しました。この劇場は世界最大の鏡張りの構造物でもあります。」



サウジアラビアは、アルウラの年間訪問者数を2035年までに200万人に拡大することを目指しています。RCUでは、このプロジェクトにより6万7000人以上の新規雇用が生まれ、そのほぼ半数が観光業になると予測しています。



RCUの郡都市計画開発上席専門官代理を務めるフランチェスカ・アリチ氏は、マスタープランの策定を調整する業務を担当しており、今回のフォーラムでは複数の組織や機関に対して委員会の将来戦略の概要説明を行いました。



同氏は次のように述べています。「私たちは迅速に作業を進めていますが、共通の目標を目指して地域コミュニティーと協力しながら、住民のニーズや要求に必ず応えるよう配慮しています。多数の大規模なインフラ計画がすでに実現し、アルウラの建築許可と設計に関する新たなガイドラインを3月にも発表できる見込みです。これにより、地域の経済成長と繁栄が促進されます。」



マスタープランの中心には、アルウラの既存のコミュニティーが置かれています。RCUはすでに住民向けに世界水準のホスピタリティ研修を実施し、ロワー(ツアーガイド)、野生動物保護官、ハムマヤー(遺産保護官)のチームを養成しています。アルウラ高等学校の卒業生は、奨学金の給付を受けてフランス、英国、米国、オーストラリアのトップクラスの大学に留学し、マスタープランのビジョンを実行して推進するために才能を発揮しています。



マスタープランの策定プロセスは、RCUの憲章と12項目の基本理念に含まれる枠組み方針に基づいて構築されています。これは、世界的な遺産、アート、文化の地としてアルウラを開発すると同時に、自然環境と文化的景観を守ることから、生態系と野生生物を保護し、バランスの取れた農業を振興して責任を持ったツーリズムを確保することまで、あらゆる領域の開発方針を網羅します。



文化遺産と自然遺産を含めてアルウラ郡の約80%が保護され、RCUは地域コミュニティーと協力して配慮の行き届いた保護、保全、開発に努めます。



アムル・アルマダニ最高経営責任者(CEO)は、次のように語っています。「世界に向けて開かれた生きた博物館となり、文化、遺産、アートおよびエコツーリズム・プロジェクトの世界的中心地としての役割を担うための広範な取り組みの一環として、バランスの取れた開発戦略は人々を第一にしたものになります。アルウラはサウジアラビア王国から世界への贈り物です。」



アルウラについて



リヤドから1100kmに位置するサウジアラビア北西部のアルウラは、素晴らしい自然と人類の遺産が残る場所です。面積2万2561平方キロメートルの広大な区域に、緑豊かなオアシスの谷、そびえる砂岩の山々、リヒャン王国とナバテア王国が治めていた数千年前に遡る古代の文化遺産が含まれます。



アルウラで最も有名で認知度の高い史跡は、サウジアラビア初のユネスコ世界遺産であるヘグラです。アルウラにはヘグラに加えて、ダダン王国とリヒャン王国の首都として栄えた古代ダダン、数千の古代岩石美術と銘刻、そしてヒジャーズ鉄道駅など数多くの魅力的な歴史と考古学史跡があります。



アルウラ王立委員会について



アルウラ王立委員会(RCU)は、素晴らしい自然と文化を有する地域アルウラの保護と保全を目的とした勅令により、2017年7月に設立されました。



アルウラ王立委員会憲章の12項目の基本理念は、以下のとおりです。




  1. 自然環境と文化的景観を保護する


  2. 国際的な訪問先として、遺産、文化、アートの振興を図る


  3. あらゆる生態系と野生生物を存続させる


  4. バランスの取れた農業を推進する


  5. ライトタッチ観光を開発する


  6. 微妙な接続性を確保する


  7. 建築物を修復して再生し、新たな命を吹き込む


  8. 地域コミュニティーの発展を促進する


  9. 想像力に富んだインフラをすべてのシステムに組み込む


  10. 不可視の安全性を組み入れる


  11. 循環型経済の中で安全かつ健全な場所、製品、システムを設計する


  12. 予期的デザインを実践する



*配信元:AETOSWire



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 サウジアラビアのアルウラを2035年までに「世界最大の生きた博物館」として開発する計画が世界都市フォーラム2020で発表される