• 初のソフトウエアリリースはオーラン準拠無線アクセスネットワークの商業化に向けた確固たる前進


  • オーラン独自の準リアルタイムRANインテリジェントコントローラー、O1インターフェース、プロトコルスタックの初期機能をカバー


  • 100万行以上のコードとなる“Amber”リリースは10社超の開発者60人超の貢献による成果

独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- リナックス・ファンデーションと提携しているオーラン・アライアンスは本日、オーラン・ソフトウエア・コミュニティー初のソフトウエアコードリリースとなる「Amber(アンバー)」を発表しました。




オーラン・ソフトウエア・コミュニティーの目標は、オープンインターフェースに力点を置いた無線アクセスネットワーク(RAN)の開設を促進して、オーラン仕様によって実現する新機能を活用する導入につなげることにあります。



Amberリリースには、11件のソフトウエアプロジェクトにおける初期成果が盛り込まれています。要点は下記の通りです。




  • マルチベンダー無線機能のサポートを含め、運用と保守のO1インターフェースのデモ版。


  • オーラン独自の準リアルタイムRANインテリジェントコントローラー(RIC)の初期リリース。準リアルタイムRICの狙いはネットワーク性能の向上にある。クローズドループ(10msまで)の計測値を利用して負荷量、エネルギー消費量、その他のパラメーターを複数の無線において最適化する。このオーランソリューションはローカルRANデータへのオープンアクセスの利点を活用して、E2/O1インターフェースを含むオーランオープンアーキテクチャーを活用。


  • 3つの初期準リアルタイムRICマイクロサービス(X-APPs)(ネットワークアドミッションコントロール、ネットワークKPIモニタリング、KPI測定)。


  • 初期RANプロトコルスタック。拡張可能フレームワークにより4G LTEから5Gスタンドアロンモードへ拡張可能。マルチベンダーのオーランアーキテクチャーをオープンフロントホールインターフェースおよびF1インターフェースと共に活用。



Amberリリースはオーラン・ソフトウエア・コミュニティーのwikiページから入手可能です。



オーラン・ソフトウエア・コミュニティーは、リナックス・ファンデーションの6カ月リリースサイクルに従って、オーラン準拠ソフトウエアの迅速な開発を継続する計画です。



オーラン・アライアンスの議長、AT&Tのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)を務めるAndre Fuetschは、次のように述べています。「オーラン・ソフトウエア・コミュニティーによる初リリースは業界として私たちが達成した前進の好例であり、AT&Tは会員であること、また本活動に積極的に貢献している企業であることを誇りに思います。私たちは協力しながら、世界の無線ネットワークにおけるオープンなネットワーキング、ソフトウエア、仮想化を前進させていますが、これは5G世界への移行において決定的に重要なことです。」



オーラン技術運営委員会(TSC)共同委員長で中国移動通信チーフサイエンティストのChih-Lin Iは、次のように述べています。「私たちはこのように短期間で両レポジトリーにおける重要要素を盛り込んだオーラン・ソフトウエア・コミュニティーの初リリースを提供できて本当にうれしく思います。AmberリリースはApache 2.0の下での非リアルタイムRICおよび準リアルタイムRICに加え、FRANDベースのオーラン・ソフトウエアライセンスの下でのO-CUおよびO-DUにとって、良好なフレームワークとなります。これは仕様策定作業および対応するオープンソースソフトウエア開発が緊密に足並みを揃えることの価値を実証しています。」



オーラン・ソフトウエア・コミュニティーの技術監督委員会(TOC)共同委員長でAT&T先進技術担当アシスタントバイスプレジデントのジョン・マレーは、次のように述べています。「TOCは、このように短期間にてオープンでインテリジェントなRAN向けソフトウエアの初リリースをまとめ上げるべく、懸命に活動してきた貢献者の方々すべてを誇りに思います。これは世界を変える技術の最前線にあって、刺激的で進展性のある分野です。初リリースは本プロジェクトのスタートであり、私たちは貢献者のコミュニティーを拡大しているため、今後も成果と機能が拡大されるものと期待しており、これからさらにリリースを公表していきます。」



ノキアのクラウドRANソリューション担当ヘッドを務めるマイケル・クレバー氏は、次のように述べています。「ノキアにおいて私たちはオーランのインテリジェンス性およびオープン性という中核原理を強力に推進しており、これが動機付けとなって当業界で協業が進み、革新的な新サービスが普及するものと考えています。私たちはオーランのAmberリリースの準リアルタイムRICソフトウエアに貢献できてうれしく思います。この成果と今後の成果によって準リアルタイムRICソフトウエアの有用性が確認され、広範な採用に向けての道が開かれるでしょう。」



ラディシスのMobilityEngine事業部門担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるニーラジ・パテル氏は、次のように述べています。「ラディシスはオーラン・アライアンスを支持するものであり、当社のオープン戦略は当社がオープンRANエコシステムの発展に貢献する上での方向性を決めてきました。当社はオーラン・アライアンスおよびリナックス・ファンデーションと協力して、Amberリリースの一部としてオープンなO-DU/O-CUプロトコルスタックを実現しました。ラディシスは今後もイネーブラーおよびインテグレーターの両役割において積極的に貢献して、5G RANのマルチベンダーエコシステムの実動と商業化を迅速に成し遂げていきます。」



リナックス・ファンデーションのネットワーキング/エッジ/IoT担当ゼネラルマネジャーであるアーピット・ジョシプラ氏は、次のように述べています。「私たちはオーラン・ソフトウエア・コミュニティーが、特にプロジェクト発足からこのように短期間で初のソフトウエアリリースを公表したことをうれしく思います。この協業を一緒にやってきたスピードは、オープンソースおよびオープンスタンダードの調和に加え、クロススタックのインテグレーションに向けたオープンソース・ネットワーキング・エコシステムへの強力なコミットメントを示しています。」



オーラン・アライアンスとオーラン・ソフトウエア・コミュニティーについて



オーラン・アライアンスは通信事業者が主導する世界規模の取り組みであり、無線アクセスネットワーク分野における130組織以上の事業者、ベンダー、研究・学術機関が会員となっています。その使命は、次世代無線システムの無線アクセスネットワークで新たなレベルのオープン性を推進することにあります。今後のRANは、オーランのインテリジェンス性およびオープン性という中核原理を完全に取り込んだ仮想化ネットワーク構成要素、ホワイトボックスハードウエア、相互運用可能な標準化インターフェースの土台の上に築かれることになります。



詳細情報についてはwww.o-ran.orgをご覧ください。



オーラン・ソフトウエア・コミュニティーはオーラン・アライアンスとリナックス・ファンデーションが2019年4月に共同で設立しました。その使命は、オーラン・アライアンス仕様準拠のオープンでインテリジェントな無線アクセスネットワーク(RAN)の導入を支えるソフトウエアソリューションを提供することにあります。



詳細情報についてはwww.o-ran-sc.orgをご覧ください。



リナックス・ファンデーションについて



2000年設立のリナックス・ファンデーションは1000組織以上の会員により支えられており、オープンソースソフトウエア、オープンスタンダード、オープンデータ、オープンハードウエアの協業において世界有数の拠点となっています。リナックス・ファンデーションのプロジェクトはLinux、クバネティス、Node.jsなど、世界のインフラにとって極めて重要なものです。リナックス・ファンデーションの手法は、ベストプラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、ソリューションプロバイダーのニーズに対処して、オープンコラボレーションの持続可能なモデルを生み出すことに力点があります。詳細情報についてはwww.linuxfoundation.orgをご覧ください。



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Contacts


Zbynek Dalecky

O-RAN Alliance e.V.

pr@o-ran.org
+420 603 400 524



Jill Lovato

The Linux Foundation

jlovato@linuxfoundation.org
+1 503 703 8268

情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 オーラン・アライアンスが初のソフトウエアコードをリリース