8.4MWのタービンがABSの海洋開発産業第1号のリストに加わる

ポルトガル・ヴィアナドカステロ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 8.4メガワット(MW)のABSが格付けした洋上風力タービンである世界最大の浮体式風力タービンが設置されようとしています。




これはプリンシプル・パワーが設計してABSが格付けした3つの半潜水型装置のうちの最初のもので、MHIベスタスのタービンを備え、合計25MWの浮体式洋上風力エネルギーを発電します。これはポルトガルのヴィアナドカステロの沖20キロに位置する欧州大陸初の大規模浮体式風力発電所です。



ABS会長、社長、最高経営責任者のChristopher J. Wiernickiは以下のように述べています。「ABSは1958年以来、洋上エネルギーにおける技術革新をサポートしてきました。今回の画期的な設置は、当協会がそれから60年以上の後もいかに将来有望な技術をサポートし続けているかを明確に示すものです。浮体式タービンは、従来の着床式タービンには深すぎる水域で洋上風力資源を得ることを可能にします。このような飛躍的進歩により、クリーンエネルギーへの世界的な移行に対して極めて重要な貢献がなされます。」



本プロジェクトではEDP Renováveis、エンジー、レプソル、プリンシプル・パワーが共同所有するウインドプラス・コンソーシアムが開発を行い、2019年末に稼働が開始される予定です。この開発は、2011年にポルトガル沖で設置されたプリンシプル・パワー独自設計コンセプトのウインドフロート1と同様の原理に基づいています。



プリンシプル・パワー最高技術責任者のスティーブン・バラス氏は以下のように述べています。「プリンシプル・パワーは、ウインドフロート1のプロトタイプに関する協力の成功を礎にして、ウインドフロート・アトランティック・プロジェクトにおいてABSと再び仕事ができることを非常にうれしく思っています。ウインドフロート・アトランティックは世界初の半潜水型浮体式風力発電所であり、浮体式洋上風力産業にとっての重要な節目です。当社は、ABSと共に初期段階から業界標準策定プロセスを主導したことを誇りに思っており、ウインドフロートの技術を世界中で完全な商業化のために生かすことを楽しみにしています。」



浮体式洋上風力発電所は浮き基礎により固定構造物と同じ水深の制約は受けず、どのような水深でも設置することができます。10MW超の大規模タービンの開発や水深の浅い係留区域に焦点を合わせた研究によって、浮体技術は将来、従来の中間水深において着床式技術に取って代わる可能性もあります。



ABSのグローバルオフショア担当シニアバイスプレジデントのマット・トレンブレイは以下のように述べています。「大規模高効率タービンは操業コストと共に資本コストも削減するため、この世界最大の浮体式洋上タービンの開発は、この新産業における重要な金字塔です。世界をリードする洋上格付組織として、当協会は石油・ガス部門の広範な経験を活用して、洋上風力産業の安全と革新をサポートすることが可能です。」



ABSは浮体式洋上風力分野における有数の船級協会であり、浮体式洋上風力タービンの基礎の設計基準・設計思想開発をリードし続けています。ABSは初の業務用サイズの半潜水型浮体式洋上風力タービンであるウインドフロート1を2011年に認定し、2013年には浮体式洋上風力設備の建設および格付けに関する指針を発表しました。ABSは海洋開発分野に進出した初の船級協会で、1958年には世界初の移動式海洋掘削装置の認定を行い、初のジャッキアップ式、半潜水型、掘削船、FPSO、TLP、スパーの格付けも行っています。



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ABSについて



ABSは船舶・海洋業界に船級サービスおよび技術的助言サービスを提供する世界的有力組織であり、設計・建設の安全性と卓越性の標準確立に傾倒しています。高度な技術とデジタルソリューションの安全で実用的な適用に傾注するABSは、業界や顧客と協力し、船舶・海洋資産向けに、正確でコスト効果の高いコンプライアンス機能、最適性能、運用効率を開発しています。



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記事名:「 ABSが世界最大の浮体式風力タービンを格付け