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(米国イリノイ州シカゴ市。以下、「RMB」。)は、株式会社三陽商会(コード番号8011、東証第一部。以下、「三陽商会」。)の第76期定時株主総会(以下、「本株主総会」。)に向けて提出された、増配等を内容とする株主提案に反対を表明し、経営陣の提出議案を支持します。RMBは三陽商会の発行済株式総数の5%を保有している旨の大量保有報告書を2018年9月に提出しています。
(1)本株主総会第8号議案「取締役に対する株式報酬の件」に反対します
RMBは三陽商会の経営陣に株式報酬を付与することには賛同しますが、本提案は会社提案の第4号議案と重複するため反対します。また、本提案の最大20年という譲渡制限期間は長過ぎ、かえって経営陣の意欲を削ぐ恐れすらあるとRMBは考えます。
(2)本株主総会第9号議案「剰余金の処分(増配)の件」に反対します
RMBは三陽商会が多くの余剰現預金を保有していることは認識していますが、このタイミングでの増配は時期尚早であると考え、本提案に反対します。三陽商会は未だ事業再建に取り組んでいる段階であり、現預金の流出を止める必要があります。また、長年に渡って三陽商会を支えてきた従業員の約四分の一を対象とする大規模な早期退職を昨年12月に実施しておきながら、株主だけを優遇することは正しいことではないと考えます。RMBは、株主も事業再建の痛みを共有し、三陽商会とその従業員が直面している困難な時期を忍耐強く乗り越えるべきだと考えます。RMBが三陽商会の経営陣に期待することは増配ではなく、ブランド・ポートフォリオの再構築、Eコマース・プラットフォームの強化、販売チャネルと店舗網の強化など、長期的な企業価値向上のための有効な投資です。
RMBは三陽商会の現経営陣と現行の中期経営計画を支持します。また、RMBは、経営陣の能力だけでなく、三陽商会で働く人々、例えばサンヨーソーイング七戸工場に代表される高い技術を持った職人の皆様や、様々な販売チャネルの店舗で活躍する営業の皆様の能力を信じています。RMBは、三陽商会が高級ファッション業界の主要プレーヤとして復活する潜在力があると確信しています。
以上
RMBキャピタル
細水政和
japan@rmbcap.com