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疲れが溜まっている、繁忙期で仕事が多すぎる、プライベートで気がかりなことがあるetc……
やるべきことはたくさんあるにも関わらずどうしてもやる気が出ないとき、あるのではないでしょうか。
「そんなことはない!」という方も、なかなかやる気を出してくれない部下にお困りかもしれません。
いったん「やる気が出ないモード」に入ってしまうと、時間が経つのが遅く感じられ、眠気におそわれたりと、仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。やる気なさげな態度は周囲にも影響を及ぼしてしまいますし、困りものですよね。
しかしこの「やる気が出ないモード」、とある方法で解決できちゃうんです。
その方法とは、ずばり「目標設定」。どうしてもやる気が出ないときは、仕事における「目標を可視化すること」が大切です。作業ごとに目標を立て、ポストイットに書き込み、パソコンの端など目に入る位置に貼り付けるとよいでしょう。
ただし、この目標設定の仕方にも、ちょっとしたポイントがあるんです。
E・A・ロックとG・Pラザムという心理学者によれば、目標には2つの要素が必要だと言います。1つは適度な「困難さ」。「どのくらい努力や工夫が必要なのか」という、目標達成の難しさです。もう1つは、道筋の「明瞭さ」。目標を達成するのに、「何をどうすべきか」という手順が明らかであることを指します。
つまり、「自分には少し難しいかな」と感じられ、かつ達成のための手段に迷いやためらいが生じない目標こそが、やる気を出すために必要なものなのです。確かに、すぐにこなせてしまう簡単な仕事や、やり方をいちいち模索しなければならない複雑な仕事では、いまいちモチベーションも上がりませんよね。
さらにもう1つ、やる気を出すための目標設定において、重要なポイントがあります。
それは、「自分で進んで決める」ということ。外から命令口調で与えられた目標よりも、自分の意図や関心、能力に合わせて設定した目標のほうが、よりやる気を出して取り組むことができます。これは、人にはもともと、「自己効力感を得たい」「自己満足したい」という心理があるためです。自ら進んで目標設定を行うことで、「失敗したくない」「より自分の能力を活かしたい」という気持ちが高まり、ますますやる気が引き出されるのです。
やる気がでないときは、まず、そう思える目標を立ててみてください。そしてポストイットなど手近な紙に書き込み、目に見える位置に置いて、度々確認するとよいでしょう。「通常ならば午前中いっぱいかかるけれど、効率良くやれば1時間で終わらせられそうだ。そのためには、まずこれをやって、あれをやって……」というように、ほんの小さな目標でも効果はあります。ゲーム感覚で自分に目標を課し、クリアするための攻略法を段階に分けて考えるのです。
大切なのは、自分の意図関心に則した目標を立て、達成までのプロセスを小分けにして考える過程で、「自己効力感」を満たしていくこと。たとえ目標がすでに設定されていて選べない場合でも、達成までの筋道を工夫するなど、自分に合った解釈で受け入れることで、やる気は湧いてきます。
やる気を出す目標の立て方のコツ
以上を意識して実践すれば、やる気はもちろんのこと、パフォーマンスも格段にアップするでしょう。
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