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前回の続きから。
前回は男性の柔軟性に関してお話ししました。
>女性と同じ方法はNG!?男性に必要な柔軟性アップの方法とは
女性には女性の体の都合があるように
男性には男性の体の都合があるわけですね。
女性というのは、生理もありますし妊娠出産などの変化もわかりやすく、
女性の体に特化したケアやトレーニングなんかも多いと思いますが
そもそも男性の体に合わせた柔軟性のプログラムってないと思いませんか?
ないのですよね、実際。
私はヨガの人なのでヨガ業界で話を進めますが、
ヨガでは女性の体に合わせた講座やコースってたくさんあります。
しかし、男性の体に合わせたものってほとんどなくて。
「男ヨガ」と言う名前で先生も男性、受講生も男性のみ、
という男性が受けやすいクラスはお見かけするようになりましたが
「男性の体に特化した」クラスというのは
ほとんど見たことがありません。
さらに言うとヨガインストラクターはほとんどが女性です。
最近は活躍される男性のヨガインストラクターさんも増えてきましたし、
ヨガスタジオに男性の受講生がいらっしゃるのも
よくお見かけするようになりましたが
それはほんのここ数年のこと。
まだまだ一般の男性が足を踏み入れるのには
相当に敷居が高いのが現実だと思います。
話が少しそれましたが、
体が柔らかいと言うイメージが強いヨガの指導が
女性視点で行われている可能性は高いわけです。
私も例には漏れず同じであり、
前回の記事でいうと、
正座ができないことに悩んだこともなければ
正座ができないとご相談を受けたこともありませんでした。
’今までの女性にしてきた指導ではうまくいかないらしい。’
それが男性のお体に向き合った時に最初に感じたことでした。
柔軟性とは二方向の力を理解する力
柔軟性に話を戻しまして、
そもそも柔軟性とはなんなのか?
から考えてみたいと思います。
皆さんは柔軟性とは何だと思いますか?
漢字から考えても、伸ばすこと、柔らかいこと、だと思いますよね。
私は柔軟性とは
体の二方向の力を理解する力
だと思います。
ここ、最初に押さえておきましょう。
例えば前屈があって、
ここが伸びるわけですね。
大事なのは
伸びているということは
同時に縮んでいる場所も必ずあるわけです。
今回でいうとここです。
柔軟性とはマリオネットのような
くにゃっとした柔らかい身体を想像しやすいですが
そして、それに近いような特殊な体を
生まれつき持っている方もいるでしょうが、
多くの場合はこの体になりません。
というかなれません。笑
伸びるところと縮むところは必ずセット
これは柔軟性の高いポーズをとる時には
必ず理解しなければならないポイントです。
多くの場合、ストレッチは伸ばすところに着目します。
その場合、おそらく頭から出てくる指令は一方向の力でしょう。
前屈でいうと、手を一生懸命床に近づけようとする。
これが柔軟性が上がらない理由です。
そして先ほどの「伸びるところと縮むところはセット」を前提に考えると
前屈の場合は、ここを縮ませる力が大切。
ヨガでは「引き入れる」という表現をします。
こうすると二方向の力が働き、
お尻や足裏、腰回りの硬い筋肉に正しいストレッチが入り
柔軟のあるポーズが取れます。
私はこれを理解することこそが、
柔軟性を上げるポイントだと思います。
柔軟性を上げるための力、
柔軟性力とでも言うのでしょうか。(まんまやないか)
ちなみに、お腹は縮めちゃだめです。
ここ。
お腹を縮めた時にセットで伸びるところは背中です。
それは背中が丸まることを意味します。
ここまで見てきた方なら
この前屈の何が問題点かわかるのではないでしょうか。
前屈はあくまで股関節を支点として
上半身と下半身がまっすぐな状態を目指しますので
お腹は縮めちゃだめなんですね。
でも縮めちゃうんですね。
これは、伸ばすところと縮めるところの二方向の力が理解ができていないから、
つまり柔軟性力がないから。
柔軟性はロジック
体は一つの筋肉、一つの骨でできているわけではないので、
柔軟性力を上げるには
様々なポーズで理解を深めていくことが大切です。
「シカクい頭をマルくする」という言葉がありますよね。
柔軟な思考が必要ですよという意味。
大人になると思考がかたまり、シカクくなります。
それは「こうだろう、」「こうあるはずだ」と一方向からしか見なくなるから。
マルい頭、つまり柔軟な発想とは
多面的に物事を捉えることができると言うことですよね。
体も一緒。
柔らかい体とは、多面的に体を見ることができるか。
だから、ヨガは柔軟性が上がるのですね。
様々なポーズを通して、自分を多面的に見ていくわけです。
最後にもう一度言います。
柔軟性はロジックです。
だから私はどんな方でも柔軟性は上がると思っています。
次回に続きます。
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