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溶連菌感染症とは、溶血性連鎖球菌(略称:溶連菌)を原因とする感染症です。溶連菌には様々な種類がありますが、「A群溶血性連鎖球菌」を原因とするものが多く、一般的に溶連菌感染症と呼ばれています。
昨年は、10月頃より溶連菌咽頭炎が増え始め、過去10年間で最大規模の流行が起こっていました (※1)。また、溶連菌感染症は冬に流行しやすいと言われているため、これからの時期に感染対策をしっかり行うことが大切です。
そこで、溶連菌感染症の実態について、症状や感染予防策の実施状況をアンケート調査しました。今回は調査結果とともに感染対策についてもご紹介します。
(※1)
出典: 国立感染症研究所ホームページ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 過去10年との比較グラフ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1646-03strepta.html
溶連菌感染症は3~10歳の子供がかかりやすいとされています。しかし、大人も感染する可能性があり、また家庭内感染も考えられるため油断は大敵です。
また、溶連菌感染症に初めて感染した年代ごとに症状のつらさを調査した結果、子供の頃に感染していた方に比べて、子供の頃には感染せず大人になってから初めて感染した方では、「とてもつらかった」と回答した割合が多いことが分かりました。子供の頃に感染していない方は、より注意が必要です。流行時には大人も感染予防を心がけましょう。
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さらに、学校又は仕事に通っている方のうち、約4人に1人(24.0%)が、溶連菌感染症にかかった際に5日以上学校又は仕事を休んでいることが分かり、この結果からも溶連菌感染症の症状のつらさが伺えます。
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溶連菌感染症の主な症状や特徴的な症状として、のどの痛み・発熱・首リンパ節の腫れ・イチゴ舌などが挙げられます。
実際にどのような症状がつらかったのか調査した結果、「のどの痛み・腫れ」と「発熱」が圧倒的に多く、一般的な風邪症状に含まれる「咳」や「鼻水・鼻づまり」と回答した方は少ないことが分かりました。のどの痛みや発熱はあるけれど、咳や鼻水・鼻づまりはないという方は、注意が必要です。
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それでは、どの程度の方が溶連菌の感染予防を実施しているのでしょうか。一般的に多くの方が感染対策を実施している「新型コロナウイルス」・「インフルエンザウイルス」と比較して、感染予防策の実施状況を調査しました。
その結果、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスでは、約半数の方が予防策を実施している一方で、溶連菌に対して予防策を実施している方は16.2%と少なく、多くの方が意識して感染予防をしていないことが分かりました。
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それではどのような感染対策を実施すればよいのでしょうか。一例をご紹介します。
〈基本の対策〉
◎マスク・手洗い・うがい
溶連菌感染症の感染経路は、飛沫感染と接触感染です。マスクの着用やこまめな手洗い・うがいを心がけましょう。
◎栄養バランスのよい食事・十分な睡眠
溶連菌感染症が流行しやすい冬は、寒いため免疫力も下がりやすいので、健康的な生活習慣を心がけ、免疫力を高めましょう。
〈おすすめの対策〉
◎CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)の活用
殺菌成分であるCPCは、溶連菌をはじめとする細菌の細胞膜を破壊することで殺菌作用を示すことが知られています。CPCが配合されたうがい薬や洗口液、のど飴は、口腔内の殺菌・消毒効果を持つとされています。
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一般的な感染対策と重なる部分が多いため、溶連菌感染症予防と意識せずとも、知らず知らずのうちに対策していた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今一度、ご自身で行っている感染対策を振り返り、もしできていないことがあれば実践してみてくださいね。
なお、溶連菌感染症の疑いがある症状が出た場合は、医療機関を受診しましょう。病状が進行するとリウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を発症する可能性もありますので、風邪だと思い込んで放置せず、医療機関で適切な治療を行うことが大切です。
のどの痛みや発熱などのつらい症状がある溶連菌感染症ですが、感染対策を実施している方は少ないことが分かりました。しかし、子供だけでなく大人も感染する可能性があり、油断は禁物です。
溶連菌が流行しやすい冬が近づいていますので、早めの時期から予防を心がけていきましょう。
【調査に関する概要】
調査実施会社:大正製薬株式会社
調査方法:インターネット調査(Surveroidを利用)
調査日:2024年9月13日~2024年9月14日
有効回答数:20~40代の男女、2,673人
20241217_溶連菌感染症に関する調査.pdf
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