新型INNOSORT(TM) FLAKE


ポリオレフィン選別


新型INNOSORT(TM) FLAKEの操作画面

ドイツ、ミュールハイム・ケルリヒー世界大手の光学式選別技術プロバイダーであるトムラリサイクリングは、プラスチックフレークを高スループットで選別する新型INNOSORT(TM) FLAKEを発表しました。強化された機能により、プラスチック素材、色、透明度によるフレークの同時選別が可能になり、異物の多い原料からでも業界随一の高品質なフレークを回収できます。

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新型INNOSORT(TM) FLAKE

高品質なポストコンシューマー製品を利用することで高いリサイクル率を目指す業界において、トムラは循環型廃棄物管理における50年の経験を活用し、次世代のフレーク選別技術を開発しました。新型INNOSORT(TM) FLAKEの導入により、トムラは理想的なフレーク選別ソリューションを提供し、業界があらゆる廃棄物から、より多くのリサイクル可能な材料を最大限回収できるよう支援します。

トムラリサイクリングのプラスチック担当グローバル・セグメント・マネージャー、アルベルト・ピオヴィサン(Alberto Piovesan)は、「欧州やその他の地域でリサイクル素材の目標がすでに達成されており、市場は将来のさらなる需要に備える必要があります。リサイクル業者は、高品質の使用済みリサイクル素材を十分な量で生産するためのソリューションを必要とし、同時に、信頼性の高い選別結果と運用の柔軟性を追求しています。そのようなニーズに応えられるのが、トムラの新型INNOSORT(TM) FLAKEです」と述べました。


■色にとらわれる事なく、あらゆるプラスチックを選別
新型INNOSORT(TM) FLAKEは、強力なセンサーの組み合わせにより、材料の種類と色でポリマーを選別し、不純物を除去して純度の高い単一素材を作ります。高度な近赤外(NIR)分光計により、様々なプラスチック素材を正確に検出し、異物混入率の高い原料からリサイクル可能な材料を回収することができます。この技術により、例えば、混合廃棄物から回収されたプラスチックがリサイクル用途として分別でき、他の方法では廃棄されたり、低グレードの用途のためにダウンサイクルされたりしている材料でもリサイクル可能な材料として回収できるようになります。たとえば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン(PO)は、同じ廃棄物に混じっていることがよくあります。
新型INNOSORT(TM) FLAKEを使用すると、破砕および洗浄された混合プラスチックを、高品質のポストコンシューマー製品による押出成形品として、高い品質要件を満たすPET、PP、PEおよびその他の材料のクリーンな原料に分類できます。

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ポリオレフィン選別

さらに、プラントオペレーターは、機械の比類のない色選別性能から利益を得ることができます。強化された光学技術は、変更可能な色の背景と両面高解像度カメラを備え、何百万もの色を検出し、単色フラクションを作成します。その高コントラスト画像は、白色、不透明、天然、透明、半透明のフレークを区別することもでき、材料の損失を減らし、歩留まりを最大化します。

ピオヴィサンは、「新型INNOSORT(TM) FLAKEは、あらゆる色、あらゆるプラスチックを同時に選別できるように設計されています。これにより、リサイクル業者に公平な機会が与えられ、それぞれの市場の需要に対応できるよう最大限の柔軟性が与えられます。今月はPET、来月はクリーンな青色のPPを選別したいといったニーズにも技術的に応えることが可能であり、費用対効果も高いのです」と加えました。


■複数の利点を備えた新しいデザイン
トムラリサイクリングのプロダクトマネージャーであるウィリアム・ゼン(William Zeng)は、「新型INNOSORT(TM) FLAKEは統合された冷却システムと堅牢性により、厳しい環境でもさらに安定した性能を発揮し、生産量と収益性を最大化する信頼性の高い結果を提供します。さらに、強化された技術により、リサイクル業者は最初の選別ステップですでに非常に高い純度レベルを達成しています。投入材料の異物レベルと目標純度によっては、必要な選別ステップが少なくて済む場合があります」と述べています。

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新型INNOSORT(TM) FLAKEの操作画面

新しいINNOSORT(TM) FLAKEには、最大4つのシュートと変更可能な照明背景を備えています。このような柔軟性により、1台の機械で複数の仕分けと回収工程を実行できるため、時間を大幅に節約し、処理工程を減らすことができます。システムは、すべてのコンポーネントがシームレスに連携して初めて最高の成果を発揮するため、メンテナンスは非常に重要です。新設計により、機械のコンポーネントに無制限にアクセスできるため、ダウンタイムの少ないスムーズなメンテナンスが可能になります。


■データドリブンな分析
クラウドベースのデータプラットフォームTOMRA Insightは、追加オプションとしてインストールでき、選別性能の向上に貢献し、データ分析を通じてプロセスを最適化します。また、非効率性を特定し、メンテナンスを予測することで、機械のダウンタイムと生産性の損失をさらに削減でき、リアルタイム監視により、プラントオペレーターはいつでもどこでもデータにアクセスでき、プロセスの安定性を維持できます。

ピオヴィサンは、「強化された技術によって、新型INNOSORT(TM) FLAKEはプラスチックリサイクルに革命を起こします。当社のシステムをテストしているお客様は、その機能と使いやすさに納得しています。現在では、複数の選別ステップを同時に実行することで、異物を軽減し、最高純度のフラクションを作成できます。この適応性と最先端の技術を組み合わせることで、新型INNOSORT(TM) FLAKEは、押出成形可能なフレークの製造を目指すリサイクル業者にとって、将来性のあるフレーク選別ソリューションになります」と加えました。


■トムラリサイクリングについて
トムラリサイクリングは、世界のリサイクルおよび廃棄物管理業界向けにセンサーベースの選別技術を設計・製造しています。世界初の廃棄物リサイクル用赤外線センサーを開発したトムラリサイクリングは、この分野のパイオニアであり、センサーによって廃棄物の流れから高純度の材料を回収し、生産性と顧客の利益を最大化することができます。これまで、世界100カ国に9,000台以上のシステムを設置しています。

トムラリサイクリングはトムラグループの一部門です。トムラは1972年、革新的技術によって、使用済み飲料容器を自動回収するリバース・ベンディング・マシン(RVM)の設計、製造、販売を開始しました。今日、トムラは、廃棄物のない世界を実現するため、地球資源の入手、使用、再利用の方法を変革する資源革命をリードしています。同社の他の事業部門はTOMRA FoodとTOMRA Collectionです。

トムラグループは世界100以上の市場で約10万5,000台の設置台数を誇り、2022年の総売上高は約120億ノルウェークローネでした。グループ全体の従業員数は5,000人で、オスロ証券取引所に上場し、本社はノルウェーのアスケルです。

ウェブサイト: https://www.tomra.com


■トムラソーティング株式会社について
トムラソーティング株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:河口 昌伸)は、光学式選別装置で世界シェア75%を誇るトムラシステムズASA(本社:ノルウェー・アスケル)の日本法人です。
限られた資源のなかでの循環経済の実現にむけ、リサイクルおよび食品業界において、光学選別ソリューションを提供しています。

ウェブサイト: https://www.tomra.com/ja-jp


※当資料は、2023年11月にドイツで発表されたニュースリリースの抄訳版です。
情報提供元: @Press