ほのぼの研究所の市民研究員と共に研究を進めている(右:大武)
高齢期前の40・50代へ、会話支援AIロボット「ぼのちゃん」を使って、認知症予防の体験会を開催した
ほのぼの研究所15周年記念講演会の様子(2023年8月)
「コグニライフ」を提唱する島田裕之先生
「防ぎうる認知症にならない社会」を目指すNPO法人ほのぼの研究所(千葉県柏市/代表理事・所長:大武美保子/以下、本NPO法人)は、2023年12月5日パレット柏にて「暮らしに取り入れる認知症予防」クリスマス講演会を開催します。当日は、運動による認知症予防の第一人者で、著書も数多く執筆している国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター センター長の島田裕之先生が、招待講演と本NPO法人所長である大武美保子(理化学研究所チームリーダー)との対談等を行います。高齢者だけでなく、すべての世代に向けて、毎日の活動や会話から認知機能を高めるためのポイントやその理由などについて講演、議論します。
クリスマスや年末年始は、家族や仲間、親戚等が集まる機会の多い時期です。意識して認知機能を高める会話をしたり、頭を使いながら体を使うゲームなどをしてはいかがでしょうか。「かるた」は認知機能を使い、「凧揚げや羽根つき」は、運動を通じた認知機能訓練になります。また、一年を振り返り、新しい一年の計画を立てる頃でもあるため、記憶を整理し、計画力を立てるなど、認知機能を活用するチャンスでもあります。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/376818/LL_img_376818_1.jpg
ほのぼの研究所の市民研究員と共に研究を進めている(右:大武)
■予防は何歳からでも遅くない。しかし早いほどいい。
現在、認知症患者は増加傾向にあり、厚生労働省によると25年に65歳以上の患者数は730万人となり、高齢者の5人に1人と予測されています。認知症予防は、生き生きとした高齢社会を実現するために重要な要因です。認知症の中でも一番多いアルツハイマー病の原因物質は、発症の20年以上前から蓄積が始まっているという研究発表があり、例えば80歳でアルツハイマー病が発症した場合は、60歳から蓄積が始まっていたことになります。そのため、認知症予防のための活動は、早いほどいいです。しかし、何歳でも遅いことはありません。
今回は、頭を使いながら同時に体も使って、認知機能を活性化する暮らし「コグニライフ*」を提唱する島田裕之先生をお迎えし、会話による認知症予防の第一人者の大武美保子と共に講演、対談いたします。
本NPO法人では、市民研究員が中心となって認知症予防のための会話支援ロボット「ぼのちゃん」を使った共想法(きょうそうほう)を実践し、認知機能を向上するなどの効果を上げています。コグニライフも共想法も、老若男女だれでも気軽に意識して、実施することができます。
*「コグニライフ」は、英語のcognition(認知)とlife(生活)を組み合わせた造語。
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高齢期前の40・50代へ、会話支援AIロボット「ぼのちゃん」を使って、認知症予防の体験会を開催した
【イベント内容】
NPO法人ほのぼの研究所 クリスマス講演会
■タイトル: 「暮らしに取り入れる認知症予防」
●日時 : 2023年12月5日(火)14:00開場 14:30開演
●会場 : パレット柏 (柏市柏1丁目7番1-301号 Dayoneタワー3階)
●参加方法: 会場参加・オンライン参加のハイブリッド形式
※いずれも事前に参加申し込み必要(参加費は無料)
・報道関係の方はこちらからお申込みください。
https://ws.formzu.net/dist/S675357055/
・一般の方はこちらからお申込みください。
https://forms.gle/LUznaDQuaGRY8yd76
●プログラム:
14:30~ 開会挨拶
14:40~ 「頑張らない認知症予防、コグニライフのススメ」
招待講演 島田裕之先生
15:10~ 「最近のことを話そう」 基調講演 大武美保子
15:30~ 「年末年始こそ認知症予防」 対談 島田裕之先生・大武美保子
16:10~ 交流会(会場のみ)
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ほのぼの研究所15周年記念講演会の様子(2023年8月)
■招待講演講師:島田裕之先生
国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター センター長
北里大学医学部大学院卒業。東京都老人総合研究所、プリンス・オブ・ウェールズ・メディカルリサーチ・インスティチュート客員研究員、日本学術振興会特別研究員、東京都健康長寿医療センター研究所を経て、2010年国立長寿医療研究センターに所属、2019年4月より現職。
信州大学医学部、同志社大学の客員教授を併任。日本学術振興会特別研究員
主な著書に、「認知症予防運動プログラム コグニサイズ(R)入門」(ひかりのくに)、「ボケたくなければ歩きなさい」(主婦の友社)などがある。
【専門】老年学、神経科学、リハビリテーション医学
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/376818/LL_img_376818_4.jpg
「コグニライフ」を提唱する島田裕之先生
■基調講演講師:大武(おおたけ)美保子
理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チーム チームリーダー
NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。東京大学准教授、千葉大学准教授を経て、2017年4月より現職。2006年、認知症をもつ祖母との会話をヒントに、「共想法」を考案。高齢者を支援する実用的な技術を高齢者と共に創るため、「ほのぼの研究所」を設立。自治体、福祉・介護・医療機関との協働事業を展開。
著書に『介護に役立つ共想法』(中央法規出版)などがある。
【専門】ロボット工学、人工知能、認知症予防
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/376818/LL_img_376818_5.jpg
会話支援AIロボット「ぼのちゃん」と大武
■NPO法人ほのぼの研究所について
超高齢社会の課題である「認知症」を、高齢者を中心に全世代と共に考え、解決方法を提案する新しい学問を創り、「防ぎうる認知症にならない社会」を実現することを目的として2008年に千葉県柏市で発足し、今年設立15周年を迎えた。認知症予防のための会話支援ロボット「ぼのちゃん」を使った共想法を実践し、認知機能を向上するなどの効果をあげている。「共想法」実践研究の運営は、平均年齢70代の市民研究員で、20代から90代の賛助会員が参加している。
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ほのぼの研究所の市民研究員たち。コロナ禍には、在宅で共想法支援システムに参加できる手順を確立した。
■内閣府ムーンショットプロジェクト
「ありたい未来を共に考え行動を促すAIロボット」
我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラムであるムーンショットプロジェクト「ありたい未来を共に考え行動を促すAIロボット」について、本NPO法人所長の大武美保子がさまざまな専門家と共に推進し、「するとよい行動を着実にすること」「行動の動機となる未来の姿を考えること」を支援する技術を開発しております。本活動は、多くの方に役立つ情報であるとともに、ムーンショットプロジェクトを知っていただく活動でもあります。
情報提供元: @Press