■開発の背景 ・TBMからCBMへ 従来、工場などの電気、機械設備の保守では、一定の運転期間毎に設備の状態にかかわらず、設備の稼働を止めて部品交換などの保守を行う時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)が主流でした。 しかし近年、切迫した課題である電力供給量不足を抱える電力市場などを主に、稼働を止めることが困難な設備の保守や、部品交換の効率的な保守を目的として、運転状態で監視を行う予知保全/状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)への移行が進んでおり、その稼働中設備の異常を検知する手段のひとつとして、ポータブル型赤外線サーモグラフィによる巡回点検が行われてきました。 今後、少子高齢化がますます進み、設備を維持するための保守点検・検査要員が不足し、安定した設備稼働が困難になることが予測されており、社会的な課題となってきております。