Carefully to Carry 2023版

UK P&Iクラブ(以下「クラブ」)は、2023年4月27日にギリシャにて新たなガイダンスとなる「2023年統合版Carefully to Carry」の出版記念祝賀会を開催しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/355987/LL_img_355987_1.png
Carefully to Carry 2023版

2018年に初めて発行されたUK P&Iクラブの「Carefully to Carry」は、貨物の安全な運送、積載、保管に関する非常に役立つガイドラインとなっております。今回出版された2023年統合版は、最近の規制変更や業界のベストプラクティスを反映して改訂され好評を得ています。

本書「Carefully to Carry」は、木材、ガス、穀物、金属、ばら積み貨物、冷蔵品、液体バルク貨物、梱包貨物など、あらゆる種類の貨物を網羅しています。本書が、高価な貨物の損傷や事故の発生を軽減する一助となれば幸いです。

今回の改訂では、以下のような重要なアップデートを含む新たな内容を本書全体に盛り込みました:
・第2部は、肥料と硝酸アンモニウム貨物諸問題に関して新たに第11章を新設し、再編成しました。
・石油コークス貨物(7.2)、液化する可能性のあるニッケル鉱石貨物(8.4)、液化する可能性のあるボーキサイト貨物(8.5)に関する小項目を新設しました。
・ホールドの準備と洗浄(17章)、大豆貨物(5章)、種粕貨物(50章)の各章を新設しました。

これらの修正により、本ガイダンスは、IMSBCコードの最近の変更に沿ったものとなり、ばら積み貨物輸送、特に液状化のリスクを伴う貨物に関する変更に対応することができます。

クラブは、4月27日(木)にギリシャのヨットクラブで開催された対面イベントで、本書の出版を祝いました。クラブのギリシャ地域ダイレクターであるショーン・ジェラティー、クラブのロスプリベンション・ダイレクターであるスチュアート・エドモンストン、インターカーゴ会長のディミトリス・ファファリオスが、クラブメンバー、現地ブローカー、船級協会、船籍、メディアの方々をなど様々な参列者と業界の最新情報について意見交換を行いました。

クラブのロスプリベンション・ダイレクターであるスチュアート・エドモンストンは次のように述べています。ここギリシャで「2023年度版『Carefully to Carry』の出版記念祝賀会で業界の専門家やゲストの皆様とお会いできて大変嬉しく思っています。最新版は、メンバーに最新のアドバイスとガイダンスを提供するというクラブのコミットメントを真に反映しています。好評であった旧版は、安全で効率的な貨物輸送を確保する上で、この包括的なガイドが重要であることの裏付けでもあります。私たちは、最新版が業界にとって極めて有益な資料あり続けることを確信しています。」

また、インターカーゴ会長のディミトリス・ファファリオス氏は、次のようにコメントしています。「私共の協会は、運航効率と海洋環境の保護に焦点を置き、船舶運航の安全と品質にコミットしています。貨物の安全性に関する問題は、海上業務に携わる人々の生命と船舶の保護にとって極めて重要です。本書は、数世代にわたる国際的な貨物専門家が世界屈指のP&Iクラブのクレームおよびロスプリベンションの専門家と60年以上に渡り培ってきた経験を集約したものです。この改訂版は、海上貨物運送に携わるすべての人にとって真のワンストップ・ショップであり、私たちが誇りを持って支援する取り組みでもあります。」

4月27日(木)にギリシャのヨットクラブで行われた出版記念イベントの写真はこちらでご覧いただけます。
クラブメンバーの方で、まだ本書がお手元に届いていない方はこちらをご覧ください。
情報提供元: @Press