また、すべてのお客様がAIに対応できるよう、Microsoft 365 E3およびE5の新機能であるSemantic Index for Copilotの展開を開始します。Semantic Index for Copilotは、ユーザーと企業のデータを洗練されたマップにしたものです。たとえば、「3月の営業報告書」について質問した場合、単にファイル名や本文にその言葉が含まれる文書を探すわけではありません。「営業報告は財務チームのケリーがExcelで作成したものである」と理解した上で処理を行います。そして、その概念的理解をもとに、ユーザーの意図を汲み取り、必要な情報を見つける手助けをします。Semantic Index for Copilotは、Microsoft 365 Copilotのプロンプトに対して、適切で実用的な回答を得るために不可欠です。 また、お客様がCopilotを使用しているかどうかにかかわらず、E3とE5のエンタープライズ検索結果が強化されます。
■2023 Work Trend Index AIへのプラットフォームシフトは順調に進んでいます。そして、マイクロソフトが組織のリモートワークやフレキシブルワークへのシフトを支援してきた時と同じように、お客様は、このAIの新時代が仕事や働き方をどのように変えていくかを理解するためにマイクロソフトの支援を求めています。
マイクロソフトの2023年度 Annual Work Trend Index( https://news.microsoft.com/ja-jp/features/230510-work-trend-index-will-ai-fix-work/ )では、仕事におけるAIの新時代が何を意味するかを把握するために、31カ国の31,000人を対象に調査を行うと共に、Microsoft 365で集約された何兆件もの生産性シグナルと、LinkedInの労働市場動向を分析しました。データは明らかな動向を示しています。すなわち、仕事のペースと量が飛躍的に増加し、従業員が仕事の重圧に耐え切れず、イノベーションが危機にさらされていることや、リーダーも従業員も、AIがその負担を軽減してくれることを切望していることなどが明らかになっています。
● Copilot in Whiteboardは、Microsoft Teamsの会議やブレーンストーミングをよりクリエイティブで効果的なものにします。自然言語を使って、アイデアを考案する、テーマに沿って整理する、わかりやすく説明したデザインを作成する、ホワイトボードの内容を要約するなどの作業をCopilotに依頼できます。 ● OpenAIの画像生成ツール DALL-EをPowerPointに組み込むことで、ユーザーはCopilotに、コンテンツをサポートするカスタム画像の作成を依頼できるようになります。 ● Copilot in Outlookは、明瞭性、感情、トーンに関するヒントや提案により、ユーザーがより効果的なメールを書き、より自信を持ってコミュニケーションできるよう支援します。 ● Copilot in OneNoteは、プロンプトを使用して、計画立案、アイデア創出、リスト作成、情報整理を行い、ユーザーが必要な情報を簡単に見つけられるよう支援します。 ● Copilot in Loopは、Loopページ上のすべてのコンテンツを迅速に要約することで、チームの連携を維持し、効果的なコラボレーションを可能にします。 ● Copilot in Viva Learningは、自然言語のチャットインターフェースを用いて、スキルアップパスの設計、関連する学習リソースの発見、割り当てられたトレーニングのスケジューリングなど、ユーザーがパーソナライズされた研修プログラムを作成できるよう支援します。
Microsoft 365 Copilotをお客様に提供する上で、マイクロソフトはAI原則( https://www.microsoft.com/ja-jp/ai/our-approach )とResponsible AI Standard( https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE5cmFl )、そしてAI、グラウンディング、プライバシー保護機械学習に関する数十年にわたる研究をガイドにしています。研究者、エンジニア、政策専門家からなる学際的チームが、学習データの精製、有害なコンテンツを制限するフィルタリング、微妙なトピックの問い合わせと結果のブロック、データの偏りを検出して修正するためのInterpretMLやFairlearnなどのマイクロソフト テクノロジの適用により、AIシステムに潜在する弊害とその緩和を検討しています。 また、制限事項の表示、情報源へのリンク、専門知識に基づくコンテンツのレビュー、ファクトチェック、調整をユーザーに促すことなどによって、システムの判断プロセスを明確にしています。