小型マルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M形」


活用シーン例:駐車場


活用シーン例:高所作業車

IDEC株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役会長兼社長:舩木 俊之)は、2021年9月に、アルプスアルパイン株式会社との合弁会社となる、IDEC ALPS Technologies株式会社を設立し、「新しいHMI価値の提供を通じて、安全・安心な社会に貢献すること」を目指した製品開発を行ってまいりましたが、第1弾となる無線設定の小型マルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M形」を発売いたします。発売日は、2023年5月16日(火)を予定しております。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/353764/LL_img_353764_1.jpg
小型マルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M形」

小型マルチユースミリ波レーダセンサは、高周波のレーダ(本製品では60GHz)を対象物に照射してセンシングを行うことで、約10m距離までの対象物の有無検知や、対象物までの距離、対象物の反射強度、指定した対象物のみを検出することなどができます。低消費電力で耐環境性にも優れており、光学式センサでは検知が難しい、西日や降雨降雪がある屋外や、水蒸気、粉じんが舞うような環境下でも使うことができ、超音波式センサと比較してもより高い耐環境性能を有しています。

これまで産業機器向けに製品化されたミリ波レーダを使った製品とは異なり、今回民生・車載向けで培われたアルプスアルパイン株式会社の技術と、産業機器向けのIDECのHMI技術・ノウハウを駆使し、実証実験による地道なノウハウを蓄積することで、産業市場のお客さまの使い方にベストマッチする、オンリーワンの競争優位性を持つ製品を開発いたしました。双方の国内外の拠点がリモート環境下で連携・協力して開発しており、企業文化や価値観、考え方などが異なる両社の強みを結集した、多様性によるイノベーションを体現した製品となっております。
アプリケーションに応じた出力機能や各種のビーム成形レンズなど、今後さらにラインナップを拡充し、FA業界以外にも、特殊車両や駐車場、駅、インフラなど幅広い業界ニーズに対応してまいります。

現在、小型マルチユースミリ波レーダセンサ「1A1M形」以外にも、2つの製品シリーズの開発を行っており、3つのシリーズの発売により、今後3年間で10億円の事業規模の実現を目指しております。


■主な特長
(1) ミリ波技術を駆使したハード構成
・他社が追随できないビーム成形技術によって、誤検知の少ないビーム領域を実現
・日本で初めて混信防止、電波発射制御機能搭載の電波認証を取得し、電波の高出力を実現
・特許申請中の専用反射板の活用で適用用途が拡大

(2) Bluetooth搭載によるIoTの実現
・センサ本体への動作設定・モニタを、各種端末から無線で実施可能
・ノートPC、スマホ・タブレット用の簡単・便利な設定・モニタツールを提供

(3) さまざまなアプリケーションに対応するアルゴリズム
・ファームウェア(FW)上に実装するさまざまなアルゴリズムの開発により、FWを書き換える事で、同じハードウエアでアプリケーションに応じた柔軟な対応が可能


■活用シーン
【有無検知】
・駐車場の車検出(車/人識別アルゴリズム搭載予定)
・光を吸収する素材(ゴムや黒色系のワークなどの検出)

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/353764/LL_img_353764_2.jpg
活用シーン例:駐車場

【距離検出】
・洗車機に入る車の車幅検出
・樹脂窓の外からタンク内の液面レベル検出
・高所作業車などにおける挟まれ防止

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/353764/LL_img_353764_3.jpg
活用シーン例:高所作業車

IDEC ALPS Technologies株式会社のWebサイトにて詳細情報を公開しておりますので、下記よりご覧ください。
(URL: https://iat.idec.com/ )


■参考:標準価格
オープン価格


■参考:IDEC ALPS Technologies株式会社の概要
・本社所在地:大阪市淀川区西宮原2-6-64
・資本金 :1億円
・代表者 :代表取締役社長 錦 朋範
(IDEC株式会社 常務執行役員 開発・環境担当)
・設立 :2021年9月1日
・出資比率 :IDEC51%、アルプスアルパイン49%
・事業内容 :産業向けセンシング製品、HMI製品、
安全製品および無線/通信技術の事業立案・製品企画、
製品開発、製造・販売
情報提供元: @Press