Partner AI Platform機能構成イメージ図 株式会社RATH( https://rath.co.jp )(以下、「当社」という)は、エンターテインメント領域をメインターゲットとして、対話型AI等の生成型AI機能の研究開発と、その成果を用いたビジネスプロデュースを進めておりますが、この度、対話型AIの社会実装を容易に行うことが可能となる「Partner AI Platform」を商用サービスリリースいたしました。更に、この「Partner AI Platform」を用いて、2023年4月開校予定の株式会社MetaLabの“メタバースの学校”「MEキャンパス」サービス内に対話型AIを用いたAIアバターを導入いただく事となりましたので、お知らせいたします。
こうした課題感を踏まえて、当社では「Partner AI Platform」の構築に際して、IT領域での先進技術開発に実績があるDaigasグループの株式会社オージス総研とのパートナーシップに基づき、2021年初頭より先進的な対話型AIの共同研究を開始いたしました。対話型AIの社会実装を加速させるため、現実的なコスト感で提供できるモデルサイズを採用し、高品質の対話サービスを比較的短期間に構築する事が可能な、オリジナルの対話型AIモジュールを開発しました。「Partner AI Platform」にはオリジナルの対話型AIモジュール及び各種NLPモジュールが標準で実装されているため、ChatGPT等のLLMサービス活用という選択肢だけではなく、様々な利用用途に対応した適正かつ経済合理的な選択肢を簡便に提供させていただく事を可能といたしました。
当社は、2022年には基本的な機能実装にある程度目処がついた事から、商用プラットフォームとして本格的にサービス展開を進める為に、とりわけエンターテイメント領域や高齢者介護領域等を対象として実装案件を模索しておりましたが、今回、「Partner AI Platform」のビジネス的な可用性の高さやエンターテインメントサービスとの相性の良さ等を株式会社MetaLabに評価いただき、対話型AIを用いたAIアバターを導入いただく事となりましたので、これを契機として商用サービスリリースを発表させていただく事といたしました。
■プラットフォームの特徴について (1) フリートークとルールベーストークとのハイブリッド構造 「Partner AI Platform」はAIキャラクターに成り代わって対話を行うサービスを想定しておりますが、AIの発言は制御できないため、キャラクターの世界観を毀損するような発言を行う可能性が避けられません。そこで、キャラクター設定に関連するお決まりの対応が望ましい話題と判定される場合は、シナリオに基づいたルールベースの会話を行います。一方で、雑談のような自由応答で構わない話題の場合は、対話型AIが自由に文章生成する事で、様々なテーマについて飽きが来ない会話を行う事が可能となります。よって、特に作品世界観やキャラクター設定等の縛りが多いエンターテインメントサービス向けに最適な構造をしています。
(2) 会話を通じてのパーソナライゼーション対応 「Partner AI Platform」は会話を通じて利用者のプロファイル情報を取得します。その情報を用いてそれ以降の会話内容を変化させたり、会話の起点テーマを提示する事も可能となります。人間同士のコミュニケーションのように、会話を重ねるほど話し相手となる利用者の人柄を理解し、相互理解が向上していくような感覚を、利用者に実感いただけることが可能となりました。