佐渡金山
時鐘楼が目印の「京町通り」相川上町地区
善知鳥神社祭礼(うとうじんじゃさいれい)
新潟県 観光文化スポーツ部 文化課 世界遺産登録推進室長 澤田 敦さん
2023年1月19日、「佐渡島(さど)の金山」の推薦書がユネスコへ提出されました。新潟県と佐渡市は「佐渡島の金山」の価値が評価され、世界文化遺産登録が実現するよう、全力で取り組んでまいります。
今回は、関係者や地元の方々の熱い思いとともに、まだまだ知られていない「佐渡島の金山」の魅力についてお伝えします。
※「佐渡島の金山」は、西三川砂金山と相川鶴子金銀山で構成される世界文化遺産候補です。
<調査概要>
■調査テーマ:「佐渡島の金山」の魅力/佐渡のおすすめスポット
■調査方法 :インターネット
■調査対象 :新潟県庁職員/佐渡市役所職員
■調査期間 :2023年1月26日~2023年2月8日
■回答者数 :102名
~新潟県庁&佐渡市役所職員が選んだ「佐渡島の金山」の魅力 Top3~
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_1.jpg
佐渡金山
【第1位】金山の坑道や採掘跡などが現在も残されていて、見学できる!
「佐渡島の金山」は、16世紀末から19世紀半ばにかけての伝統的手工業による金の生産技術や生産体制を示す遺跡(物証)が良好に残る、世界でも例を見ない大変貴重な遺産です。
<おすすめコメント>
●坑道を見た時の感動は忘れられません。
●歴史的な建物や坑道が残っているので、実物を見ることができ、文字だけで歴史文化を学ぶより面白い。
●子どもたちの修学旅行でも、大変よい学びがあり、貴重な経験もできる。etc.
【第2位】歴史的な町並みが保存活用され、町歩きを楽しめる!
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_2.jpg
時鐘楼が目印の「京町通り」相川上町地区
「時鐘楼(じしょうろう)」から続く坂道を上っていくと、そこには下京町、中京町、そして上京町という町名がついています。かつて鉱山関係者の住居や多くの商店が軒を並べた通りは、細い路地も随所に見られ、往時の名残りを今に留めています。
<おすすめコメント>
●金山で栄えた当時の佐渡の暮らしぶりを体感できる町並みの跡などが、多数残っている点がホントに魅力だと思う。
●京町通りは、施設が充実しており、食べ物が美味しいことも、訪問する魅力を高めている。
●相川の地元有志が中心となり、老若男女が足を運べるイベントを企画しており、町が活気づいている。 etc.
【第3位】能や鬼太鼓(おんでこ)など「佐渡島の金山」ゆかりの芸能・文化が継承され、今も見ることができる!
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_3.jpg
善知鳥神社祭礼(うとうじんじゃさいれい)
「佐渡島の金山」が栄えると、全国各地から人々が集まったため、各地の文化が持ち込まれました。佐渡に伝わり、ほかの場所では見られなくなった芸能などを今も見ることができます。
<おすすめコメント>
●相川の善知鳥神社祭礼は、佐渡最大の祭りとして400年続いている。一度は見ていただく価値あり。
●金山にゆかりのある佐渡固有の文化を多くの人に知っていただきたい。 etc.
~「佐渡島の金山」世界文化遺産登録に向けてのメッセージ~
『世界文化遺産登録は、新潟県民の悲願です。登録に向けて佐渡市と共に全力で取り組んでまいります!』
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_4.jpg
新潟県 観光文化スポーツ部 文化課 世界遺産登録推進室長 澤田 敦さん
「佐渡島の金山」の魅力は、江戸時代からの採掘、精錬など、金を産出する工程を示す遺跡がしっかり残っているところです。加えて金山が栄えたことにより、日本中から多くの人々が集まり、地元の生活文化と融合することで、独特の鉱山文化が育まれていったことにあります。
その息吹は「鬼太鼓」「能」などの民俗芸能に色濃く残され、佐渡島独特の文化として今に受け継がれています。
これからも世界文化遺産登録を目指し、佐渡市と連携し、遺跡の調査、指定、保存、修理などに取り組んでいくとともに、より多くの皆様へ佐渡島の多様な魅力を発信してまいりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_5.jpg
鬼太鼓(おんでこ)
『世界文化遺産登録に備えて、佐渡島全体のおもてなし環境の充実を図っていきます。』
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_6.jpg
佐渡市 観光振興部 世界遺産推進課長 正治 敏さん
「佐渡島の金山」が世界文化遺産登録を目指すきっかけとなったのは、佐渡島ご出身の田中 圭一先生(日本近世史研究者)をはじめとする島内研究者による調査がはじまりです。「佐渡島にはすごいものがある」と平成9年(1997年)に「世界文化遺産を考える会」という市民団体が発足し、地元での機運は一気に高まっていきました。
これまで佐渡市では、ユネスコへの推薦書作成にあたり、遺跡の調査、研究に取り組み、保存や整備を行ってきました。今後はスマホで見られるセルフガイダンス機能の整備など、「佐渡島の金山」の価値の「見える化」を進めていくと同時に、トキやジオパークといった周辺の観光資源との連携を通して、佐渡島全体のおもてなし環境の充実を図っていきます。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_7.jpg
新潟県の鳥 トキ
『往時の知恵や技術、文化など、価値ある「佐渡島の金山」の魅力をたくさんの方々に知ってもらいたい!』
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_8.jpg
きらりうむ佐渡 石川 喜美子さん
「佐渡島の金山」の歴史は古く、平安時代末期(12世紀前半)に書かれた「今昔物語集」に佐渡国で砂金を採るという逸話が紹介されています。最も隆盛を極めたのは、16世紀後半(戦国時代後半)から17世紀前半(江戸時代初期)で、金の採掘のために日本中から多くの人が移り住み、相川の町には最大で5万人もの人が暮らしたと言われています。
「佐渡島の金山」のような手作業による採掘や精錬技術が分かる大規模な遺跡は、世界には残されていないようです。金生産の歴史を物語るうえで世界文化遺産に相応しい価値があると言えます。
きらりうむ佐渡は、現地を見学いただく際の拠点として、その魅力を伝える目的で開館した施設です。4つのシアターで歴史や金の生産技術などを分かりやすく紹介するとともに、佐渡島の魅力やまち歩きのための情報も案内しています。多くの皆様からのお越しをお待ちしています。
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_9.jpg
きらりうむ佐渡(佐渡金銀山ガイダンス施設)
所在地:佐渡市相川三町目浜町18番地1
電話 :0259-74-2215
『金山の坑道であふれる水をくみ上げるための技術が佐渡島で暮らす人々の生活を豊かなものに。』
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_10.jpg
新潟大学名誉教授/佐渡博物館 館長 池田 哲夫さん
私は昭和57年(1982年)に開館した、合併前の両津市郷土博物館で、資料の収集や調査・研究、その成果を展示や各種事業を通して地域の皆さんへ伝える普及業務に従事していました。とくに生業やそれに深く関わる生活文化に視点をおいた展示を行ってきました。
佐渡島の生活文化と「佐渡島の金山」は密接なつながりがあります。例えば、金山の坑道掘りを支えた桶の文化。坑道を見学すると、あふれ出る水をくみ上げる水上輪という道具があります。3mほどの細長い桶の中にらせん状の羽根が組み込まれているもので、桶作りでは最高の技術が必要とされています。
博物館には直径3m、高さ3mもある日本一大きな味噌の仕込み桶が展示されています。水上輪や味噌の仕込み桶を作る桶の技術は、人が安心して乗って作業のできるハンギリ(タライブネ)を生み出しました。「佐渡島の金山」で重要な位置を占めてきた桶作りの技術が、人びとの生活をいかに豊かなものにしてきたかをうかがい知ることができます。
画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_11.jpg
水上輪(すいしょうりん) 坑道排水用の手動式ポンプは、農家の灌漑用ポンプとしても普及
『「史跡 佐渡金山(相川金銀山)」がある相川の町を「エコだっチャリ」でゆったりと散策していただきたい。』
画像12: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_12.jpg
佐渡観光交流機構 相川観光案内所 山本 尚代さん
「史跡 佐渡金山」がある相川の町を散策するには、レンタル電動自転車「エコだっチャリ」が便利です。電動アシスト付きのクロスバイク「スポーツタイプ」、「スポーツタイプミニ」、手軽にご利用頂ける「シティタイプ」の3タイプがあります。磯の香り、カモメの鳴き声、海と山の間を走り抜ける爽快感、五感で季節を感じながらゆったりと散策を楽しめます。
「エコだっチャリ」の貸出をしている「きらりうむ佐渡」から「史跡 佐渡金山」へは20分程度、映えスポットとして話題の「北沢浮遊選鉱場跡」に立ち寄るのもお勧めですよ。
画像13: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_13.jpg
エコだっチャリ
~佐渡島への移住者も期待しています!~
実際に佐渡島に移り住んだ方々からも、島の魅力や世界文化遺産登録についてお話しを聞きました。
『「海の美しさ」に一目ぼれして佐渡島へ移住 世界文化遺産登録にむけて「おもてなし」に磨きを』
画像14: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_14.jpg
メレパレカイコ 舘 恭志さん・倫子さん ご夫妻
2022年4月に新潟市から佐渡市虫崎へ移住し、6月にはウエディングとレストラン事業を通して地域コミュニティーの拠点となる「メレパレカイコ」をオープンしました。店名のメレはハワイ語で音楽、パレカイコは楽園の意味で「海の見えるところでセカンドライフを送りたい」という私たちの願いが詰まっているんです。
佐渡島への移住を決めたのは「海の美しさ」で一目ぼれでした。そして何より地域の方々の優しさが後押ししてくれました。皆さんからは「移住してくれてありがとう」と言われますが、「受け入れてくださりありがとう」という思いです。草刈など集落の行事に参加させてもらいながら交流は深まり、一つの家族になれたような気がします。
「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されたあかつきには、多くの方に来島いただけるものと期待しています。ただ一過性の賑わいで終わらせないためにも、訪れた人たちにいかに満足していただけるか、私たちが「おもてなしマインド」を磨いていくことが大切です。金山以外にも魅力がいっぱいの佐渡島です。これからも登録に向けた活動の応援や協力をできる限りさせていただきます。
所在地 :佐渡市虫崎213番地
電話 :0259-26-2856
営業時間:11:00~15:00
定休日 :月曜日、火曜日
~佐渡島には見どころいっぱい 「ぜひ訪ねてほしい」 スポット Top3~
金山はもちろん、それ以外にも数多くある佐渡島の魅力的なスポットをアンケート結果をもとにご紹介!
【第1位】史跡 佐渡金山《世界遺産候補「佐渡島の金山」構成資産》
画像15: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_15.jpg
史跡 佐渡金山
開削された坑道は、アリの巣のように広がり、総延長は約400km。江戸時代の手掘り坑道「宗太夫坑」と、平成元年の休山まで採掘されていた「道遊坑」の2つの見学コースがあります。
所在地:佐渡市下相川1305
電話 :0259-74-2389
時間 :8:00~17:30(4月~10月)/8:30~17:00(11月~3月)
定休日:年中無休
<おすすめコメント>
●世界の宝であり、佐渡の歴史の深さを感じることができる。
●佐渡の豊かな大地と自然と文化を満喫できる。
●こどもから大人まで興味深く見学できる。 etc.
【第2位】北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)
画像16: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_16.jpg
北沢浮遊選鉱場跡
あのアニメ映画の世界を彷彿とさせる景観が話題。日本で最初に金銀鉱石に浮遊選鉱法を採用した選鉱場跡です。季節によりライトアップやプロジェクションマッピングが開催され、昼夜問わず神秘的な姿で来た人を魅了する映えスポット。
所在地:佐渡市相川北沢町3-2
電話 :0259-27-5000(佐渡観光交流機構)
<おすすめコメント>
●映えスポットとなっている。
●佐渡にしかないものでかつての壮大なスケールが伝わる。
●廃墟のロマンを感じる。まるで映画のモデルになったようなロケーション。 etc.
【第3位】宿根木(しゅくねぎ)の町並み《重要伝統的建造物群保存地区》
画像17: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_17.jpg
宿根木の町並み
「佐渡島の金山」が栄えた17世紀を経て、北前船の寄港地として発展した小木海岸の入り江の集落。船大工の技術が結集した宿根木の町並みは、人々の暮らしと歴史が交差する静かな時間が流れています。
所在地:佐渡市宿根木
電話 :0259-86-2604(佐渡国小木民俗博物館)
<おすすめコメント>
●江戸時代からの特徴的な町並みが残っていて素敵な空間。
●町並み、博物館、アクティビティ(たらい舟)がストーリーに沿って集約するユニークなエリア。 etc.
【編集部オススメ】~佐渡に来たら「ぜひ食べてほしい」海鮮グルメ 3選~
佐渡の魅力を語るうえで欠かすことのできないのが海の幸。「佐渡で食べたあの味が忘れられない」ほど惚れ込んだ編集部オススメのお店から、地元から愛される名店まで、新鮮な魚介を堪能できるお店3選を一挙ご紹介!
【第1位】佐渡廻転寿司 弁慶 佐渡本店
画像18: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_18.jpg
弁慶 佐渡本店
佐渡産の鮮度抜群のネタと、佐渡産のコシヒカリを使用したシャリが自慢。地魚を中心とした、活きのいいネタを目で、舌で、奥深い素材力を堪能できます。
所在地:佐渡市東大通833
電話 :0259-52-3453
時間 :10:30~21:00
定休日:火曜日
【第2位】海鮮丼 長浜荘 魚道場
画像19: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_19.jpg
長浜荘 魚道場
真野湾の夕陽と新鮮な魚が自慢。跳ねまわる活きた魚をすくってまな板へ。豪華な海鮮丼をはじめ、タイ、ヒラメ、岩カキなど、佐渡の海の幸を満喫できます。
所在地:佐渡市大須1021-1
電話 :0259-55-2511
時間 :11:00~13:30
定休日:不定休
【第3位】佐渡前寿司 長三郎
画像20: https://www.atpress.ne.jp/releases/348612/LL_img_348612_20.jpg
長三郎
地元ファンと観光客であふれる佐渡前寿司の名店。定食や丼物などのメニューも豊富でブリカツ丼も提供。先代から続くラーメンは秀逸、寿司とのセットが人気。
所在地:佐渡市新穂81-4
電話 :0259-22-2125
時間 :11:00~21:00
定休日:第1・3・5日曜日、第2・4月曜日
情報提供元: @Press