《エイサー水口》2001年/滋賀県立美術館蔵


《秋の庭》1967年/世田谷美術館蔵


《長尾の田植風景》1971年/個人蔵


《ひまわり》1996年/個人蔵

滋賀県立美術館(所在地:滋賀県大津市 https://www.shigamuseum.jp/ )では、企画展「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」を、2022年7月9日(土)から9月4日(日)まで開催いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/317050/LL_img_317050_1.jpg
《エイサー水口》2001年/滋賀県立美術館蔵

◆本展について
塔本シスコは、1913(大正2)年、熊本県郡築村(現・八代市)に生まれました。養父の傳八は、自身のサンフランシスコ行きの夢を託し、彼女をシスコと命名しました。シスコが9歳の頃、家業がかたむき小学校を中退します。その後、奉公を重ね、20歳で結婚。一男一女を得ましたが、46歳の年に夫が急逝します。心身ともに不調の日々から立ち直るなか、子どもの頃から憧れていた絵を描くことに心をよせていきます。

53歳の時、シスコは油絵を描き始めました。作品の主題は身近な草花や動物たち、そして時間も場所も自由自在にのり越えて、子どもの頃の思い出にまで広がります。その絵画世界は、彼女の胸中に宿る喜びや夢で満たされています。生涯にわたって、純粋さを持ち続け、自身の喜びと夢を制作の源泉にしていたシスコは、「私は死ぬまで絵ば描きましょうたい」と絵筆を握り続け、2005(平成17)年に91歳の人生を閉じました。

本展は、これまで広く紹介される機会が少なかったシスコ作品を約230点紹介する過去最大規模の回顧展です。滋賀県は、シスコの初の大規模個展が1994年に滋賀県立八日市文化芸術会館(現・東近江市立八日市文化芸術会館)で開かれ、2001年にも滋賀県立水口文化芸術会館(現・甲賀市あいこうか市民ホール)で個展が開催されるなど、関係の深い場所であり、当館では、寄託を含めて7点の作品を収蔵しています。本展はこれまでに、世田谷美術館、熊本市現代美術館、岐阜県美術館への巡回を経て、終着点となる滋賀県立美術館では、他の会場には出品されなかった《ヒマワリとアマガエル》(1971)など5点が追加出品されます。彼女の愛するものたちや思い出に満ち溢れる作品たちが織りなす「シスコ・パラダイス」に是非お越しください。


◆見どころ
1. 過去最大規模の回顧展
53歳から制作を始め、91歳で亡くなるまでのおよそ40年間制作を続け、膨大な数の作品を残したシスコ。本展は、その中から、およそ230点の作品を紹介する、過去最大規模の回顧展です。

2. 本館でしか見られない5作品
本展は、2021年9月4日に世田谷美術館での開催をはじめとして、これまで熊本市現代美術館、岐阜県美術館と巡回してきました。最終会場となる滋賀県立美術館では、これまで各館で展示をした作品群に加え、他館には出展されなかった5点を追加展示します。

3. 鮮やかな色彩が織りなすシスコの世界を体験
自身の周りに生きる動植物との関わりを通して、鮮やかな色彩で、独自の世界を表現し続けたシスコ。本展では、彼女の作品をその年代やモチーフごとにまとめ、その世界を俯瞰するとももに、空間を覆うシスコの世界を存分にご堪能ください。

4. 絵画だけではない多様なシスコ作品
シスコ作品の支持体は、キャンバスやパネルにとどまらず、空き瓶や、木箱、竹筒など多岐にわたります。また、制作のきっかけになったのは、リハビリのために彫り始めた石の彫刻であり、後に陶を用いた人形や、日本人形などの立体も制作をしました。本展では、これらを初めとし、着物やスケッチなど、多様な形態のシスコ作品を紹介します。


◆開催概要
会期 :2022年7月9日(土)~9月4日(日)
開場時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日 :月曜日[ただし7月18日(月・祝)は開館]、7月19日(火)
会場 :滋賀県立美術館 展示室3
主催 :滋賀県立美術館、京都新聞、
「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない!人生絵日記」実行委員会
後援 :エフエム京都
料金 :一般1,200円(1,000円)、高大生800円(600円)、小中生600円(450円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料
※同時開催中の常設展もご覧いただけます
※年額2,400円(一般)で何度でも観覧いただけるお得な年間パス(滋賀県美メンバーズ)入会受付中


◆関連イベント
[ギャラリートーク]
7月30日(土)/8月27日(土) 学芸員によるギャラリートーク

[ワークショップ]
7月24日(日) たいけんびじゅつかん
8月6日(土) 野村誠(作曲家)
楽器と身体のワークショップ『シスコ万歳まつり』

[記念講演会]
8月7日(日)|橋本善八(世田谷美術館 副館長)
8月28日(日)|増井牧子(元・滋賀県立八日市文化芸術会館 学芸員)
*詳細は滋賀県立美術館ホームページ( https://www.shigamuseum.jp/ )、並びに当館の公式SNS等にて順次公開いたしますので、そちらをご確認ください。


◆ご来館のみなさまへのお願い
滋賀県立美術館では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、安全に配慮した取り組みを行っています。

・発熱や咳などの症状がある方、体調がすぐれない方はご来館をお控えください。
・入館にあたり、マスクの持参、着用、こまめな手洗い、消毒、来館者同士の距離の確保にご協力ください。

展覧会については、感染症拡大防止対策のため、やむを得ず延期・中止する場合がございます。実施スケジュールや、詳細に関しましては、滋賀県立美術館のウェブサイト( https://www.shigamuseum.jp/ )をご確認ください。


◆お客様向けの問い合わせ先
滋賀県立美術館
〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
TEL : 077-543-2111(電話受付時間 8:30~17:15)
HP : https://www.shigamuseum.jp/
アクセス: JR瀬田駅から帝産バスに乗り換え「県立図書館・美術館前」または
「文化ゾーン前」で下車、徒歩約5分
情報提供元: @Press