ひだまり健康肌着私ども、健繊株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:吉木 伸彦)は日本製高機能肌着「ひだまり(R)」肌着シリーズを40年強にわたり生産・販売しておりましたが、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)の「THINK SPACE LIFEプラットフォーム」※1に2020年より参画、「宇宙を考えることは地球を考えること」を掲げ、宇宙生活での課題と向き合い、肌着を通して宇宙と地上双方の暮らしをより良くするための方策を考えてまいりました。 そしてこの度、JAXA募集の「第2回宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」において、「ひだまり(R)」製品で築き上げた技術を基に当社の提案した「運動時の不快な汗を吸い上げるマルチウェア(提案アイデア名)」が、2023年以降の国際宇宙ステーション(以下「ISS」)搭載を目指す生活用品アイデアとして選定されましたのでご報告させていただきます。
今後は開発を経て、安全性・搭載性等の観点から総合的にISSへの搭載可否が判断される予定であり、2023年以降のISSへの搭載(古川 聡宇宙飛行士の使用を想定)を目指しております。 ISSでの生活において、宇宙飛行士は無重力空間での筋力維持のため、定期的な運動(毎日2時間30分程度)が計画されています。それにより多くの汗をかくことになりますが、無重力だと汗は流れずに肌にまとわりつき非常に不快になります。この課題解決にあたり、「ひだまり(R)」製品で築き上げた技術を基に開発する「運動時の不快な汗を吸い上げるマルチウェア」は、かいた汗を外部に放出し、宇宙空間における運動中および運動後も快適に過ごせるようになることが期待されます。 当社製品の「ひだまり(R)」肌着は、非常に保温性に優れているばかりでなく、汗冷えをしにくくする肌着として知られています。肌着の裏側にはダンロン(R)と呼ばれる特殊素材を採用しており、同素材は透湿性に非常に優れており、汗を外部に放出することによって、肌側は常にサラサラし快適さを維持することで非常に過酷な状況として知られるエベレスト登山隊の肌着として1991年に採用された国産肌着です。現在『地球で一番高いエベレストを制したひだまり(R)が、今度は大気圏を破り宇宙へ』というテーマを掲げ、国際宇宙ステーション(ISS)搭載に向け、2022年6月の開発完了を目指しております。 ※1 ・THINK SPACE LIFE https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/projects/think-space-life/