■今回受賞した事業概要 久留米市は、2050年ゼロカーボンシティ実現に向けて、既存建築物のZEB(Net Zero Energy Building)化の推進を積極的に行っています。そのZEB化を確実かつ円滑に遂行するために、久留米市では庁内を横断した課及び公募で選定したZEBプランナーでチームを組んで、ZEB化改修に取り組んでいます。環境部庁舎を『ZEB』(建物で使用するエネルギーを全て再エネで賄う)に改修したことに続き、久留米市企業局合川庁舎、中央図書館のZEB認証(ZEB Ready)を取得し、さらに総合幼児センターのZEB改修のための設計を進めています。 既存建築物ZEBの実施件数は日本ではまだ少なく、延床面積2,000m2以上でZEBに改修した建物は、41件のみです(環境共創イニシアチブZEBリーディング・オーナー一覧 2021年4月末時点)。久留米市は、建築・設計中を含む複数のZEB建物(『ZEB』、Nearly ZEB、ZEB Ready)がそろう日本で唯一の自治体であるため、ZEB化改修の技術の普及を目指した施設見学会を行い、ZEB技術やノウハウの普及を図っています。