米国カリフォルニア州サンフランシスコ(米国現地時間2021年7月8日) - 米国連邦捜査局(以下、FBI)は、サーモフィッシャーサイエンティフィック(以下、サーモフィッシャー)のApplied Biosystems RapidHIT ID DNA Bookingシステム(以下、RapidHIT ID DNA Bookingシステム)について、米国内の警察署で使用することを承認しました。このシステムは、被疑者から採取されたDNA型鑑定対照資料(以下、被疑者対照資料)の処理とアップロードを自動的に行い、全米犯罪者DNA型データベースシステムCODISデータベースと照合して検索することができます。
RapidHIT ID DNA Bookingシステムは、完全に自動化されたサンプル・トゥ・アンサー方式のDNA型解析装置で、被疑者対照資料をわずか90分で処理し、全米犯罪者DNA型データベースへの登録・検索を可能にします。捜査に必要な情報を迅速に提供することで、再犯者の逮捕、冤罪者の解放を行い、地域社会の安全性を高めることができます。
RapidHIT ID DNA Bookingシステムは、警察署での使用を想定して開発された、バイオメトリクス(生体認証)犯罪対策ツールです。RapidHIT ID DNA Bookingシステムは以下を可能にします。
Brocato氏は次のように続けています。 「被疑者の身柄を拘束している間にDNA処理と検索を行うことで、容疑者候補の特定や排除にかかる時間を大幅に短縮し、再犯や逃亡の機会を減らすことができます。また、今日発生している容疑者の取り逃がしをさらに減らすことができます。今回のFBIの承認は、警察が潜在的な犯人の特定を迅速に行うことを支援すると同時に、全米犯罪者DNA型データベースの質と完全性を維持する方法で、警察署において責任を持ってRapidHIT ID DNA Bookingシステムを使用できることを示しています」
サーモフィッシャーのヴァイスプレジデント兼ヒト個人識別担当ジェネラルマネージャーのMartin Guilletは、次のように述べています。 「RapidHIT ID DNA Bookingシステムが承認を得たことは、被疑者が警察に拘束されている間に全米犯罪者DNA型データベースを検索するというFBIのビジョンをサポートするための重要なステップです。私たちは、警察署での導入を成功させるために、刑事司法機関と協力し、法医学コミュニティが定めた品質と整合性の基準を維持することをお約束します」