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図2


図3


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BIGLOBEプレスルーム
https://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2021/03/210317-c


ビッグローブ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:有泉 健、以下 BIGLOBE)は、株式会社日本能率協会コンサルティング(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木 亨、以下 JMAC)、一般財団法人 日本健康開発財団(本部:東京都中央区、理事長:石田 心、以下 健康開発財団)とともに温泉地におけるワーケーションの実証実験を行いました。

本実証実験は、湯河原、わたり、別府と3つの温泉地で実施しており、BIGLOBEのほか、リモートワークを実施している損害保険ジャパン株式会社、三井住友ファイナンス&リース株式会社が別府温泉郷でのワーケーションに参加しました。

調査は2020年9月に実施したもので、調査方法は、JMACによる事前事後のアンケートおよび参加者へのインタビュー。健康開発財団は、フィジカル面、メンタル面での変化を計測。自律神経バランス、血管の健康度・血管年齢、医科学的知見に基づく心身の健康状況や症状(VAS)、メンタルヘルス(POMS)などの評価を実施しました。BIGLOBEは、今後サンプル数を増やし、ワーケーションに関するデータの蓄積を強化していきます。


【調査結果のトピックス】
1.ワーケーションは体験することで良さが理解可能
ワーケーションは、実際に行ってみるとより参加意欲が高まることがわかった。参加意欲変化の背景には、リフレッシュできた、在宅勤務では得られない新しい発想があった、チームにメリットがあると感じたなど、ポジティブな体験があった。また、従業員のエンゲージメントを高めていく施策として有効であることが示唆されている。

2.課題はリモートワーク環境の整備や会社の制度化
ネットワークや机など宿のリモートワーク環境の未整備や、チェックイン前、チェックアウト後の時間にリモートワーク環境がなかった、周囲からは「遊び」のように捉えられたなど、ワーケーションに対してネガティブな体験も見られた。また、会社の制度化がないと浸透が難しそうという課題も明らかになった。しかしながら、こうしたネガティブな体験をポジティブな体験が上回り、リフレッシュ感が1~2週間続くという点も特長的である。

3.温泉地ワーケーションで自律神経バランスなどフィジカル面が改善
ワーケーション参加者に、心拍変動に基づく自律神経バランス検査を行ったところ、初日には慢性ストレス、疲労状態が認められたが、最終日は自律神経バランスが理想的な状態に近づいた。動脈硬化の程度を評価する「末梢血液循環」検査では、血管推定年齢の低下や末梢血管健康度の改善などが観察された。温泉地滞在がリラクゼーション、疲労回復、血液循環の改善をもたらした結果と推察される。

4.健康関連自己評価に基づく「心身の状態」が改善
疫学・公衆衛生学で幅広く使われる健康関連自己評価指標では、ワーケーション前後で、健康状態やリフレッシュ、疲れや睡眠の改善などVAS評価(注1)12項目について、10項目で改善が認められた。また、国際的に用いられているPOMS(注2)では、混乱や疲労感は低減し、活気・活力、友好的気分の改善が認められた。


【調査結果の詳細 JMAC アンケート&インタビュー】
1.ワーケーションは、実際に体験することでその良さが理解できる
ワーケーション参加者に満足度を調査したところ、参加者15名中14名にあたる93%がワーケーションに満足と回答。不満だと感じた参加者は0名(図1)。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_1.png
図1

また、事前事後のアンケート結果を比較すると、ワーケーションを取り入れたいという参加者たちの意向は高まっていることがわかった(図2)。ワーケーションを実際に体験することでその良さ・効果を実感することができたと推察される。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_2.png
図2

2.ワーケーション参加意欲変化の裏にはポジティブな体験がある
ワーケーション参加者の満足度や次回以降の参加意欲が向上した背景として、「温泉により自宅勤務よりリフレッシュできた」が73%、「いつもより楽しんで仕事ができた」「いつもよりメリハリある仕事ができた」が67%など、ワーケーション中にポジティブな体験を得たと回答した参加者が多く見られた(図3)。また事後アンケートのフリーコメントやワーケーション中に実施したインタビューにおいて、「在宅勤務とはまったく異なるリフレッシュ感を味わえた」という声や、「温泉宿ならではの気分転換ができた」、「顧客という立場で過ごすことで違う発想が得られた」「自宅では得られない刺激があり、新しい発想が浮かんだ」という回答があった。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_3.png
図3

3.ワーケーションの課題はリモートワーク環境の整備や会社の制度化
一方で、ワーケーション参加者からは、ネットワークや机といったリモートワーク環境や、会社の制度化などといった課題も浮き彫りになった(図4)。ワーケーション中に実施したインタビューからも、温泉という“日常を離れた癒やしの場”ではあるものの、長時間仕事をするにはある程度のリモートワーク環境の整備が求められていることが分かった。
しかしながら、(図2)のワーケーション参加意欲の変化で明らかになったように、仕事環境面でのネガティブな体験があってもポジティブな体験がそれを上回っており、ワーケーションへの参加意欲は高まっている。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_4.png
図4

また、ワーケーションの事前準備から帰路までの体験をカスタマージャーニー(図5)になぞらえて整理すると、ネガティブな体験を補って余りあるポジティブな体験が得られていると言える。
ワーケーション参加の前段階には周囲からは「遊び」のように捉えられたり、到着してからは宿のリモートワーク環境に問題があったり、チェックイン前、チェックアウト後の時間にリモートワーク環境がなかった点など、ネガティブな体験が見られた。
しかしながら、普段と働く場所が違うということで発想が変わる、温泉でリフレッシュ、自然の中で気分転換など、ポジティブな体験が得られ、ネガティブな体験を上回った。また、リフレッシュ感が1~2週間続くなど良い体験の余韻が見られる点に特長がある。
今後、本格的にワーケーションを取り入れる際には、事前の下調べや、職場としての理解を深めるといった点に留意することで、より充実した体験が得られるものと考えられる。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_5.png
図5

4.共同の体験を通じチームの絆が深まる
温泉地にてチームでワーケーションを実施すると、チームの絆が深まるということが参加者たちの声から分かった。
ワーケーション期間中のインタビューにおいて、ワーケーションはチームにとってメリットがあると87%(15名中13名)が回答した。具体的には、「チームのコミュニケーションが活性化され、ワーケーション後にもその効果は持続すると感じる」「一緒に行ったメンバーの人となりを知れることで、前よりも心を開いて話せた」「仕事以外の時間も一緒に過ごすことで、メンバーと密度濃く会話をすることができている」といった声が上がった。


5.ワーケーションの導入は企業と従業員との関係強化につながる
ワーケーション後のアンケートにおいて、87%(15名中13名)がワーケーションを「取り入れている企業は従業員のことを熱心に考えてくれているのだと思う」と回答した(図6)。働き方の多様性を認め、従業員のエンゲージメントを高めていく1つの施策としてワーケーションの導入も有効であることが示唆されている。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_6.png
図6

【調査結果の詳細 健康開発財団調査結果】
ワーケーション参加者に対し、フィジカル、メンタル両面から変化を計測。ストレスや疲れを評価する「自律神経バランス」、「唾液アミラーゼ活性」、動脈硬化の程度を評価する「末梢血液循環」、心身の健康度や症状を確認する「健康関連自己評価」(VAS)、心の健康状態を把握する「気分・精神調査」(POMS)、血圧、体温、運動機能、柔軟性、消化器症状(GSRS)など温泉による効果を計測。ワーケーションの初日と3日目(最終日)に計測し、変化を観察した。

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_11.png
計測イメージ

1.温泉地におけるワーケーションで自律神経バランスが改善
心拍変動に基づく自律神経バランス検査の結果、被験者4人のうち3人で改善が確認された。3名は初日に慢性ストレス、疲労状態が認められたが、最終日は自律神経バランスが理想的な状態(図7の青いゾーン中央)に近づいた。温泉地滞在がリラクゼーション、疲労回復をもたらした結果と推察される。

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_7.png
図7

2.末端血液循環の見える化で血管老化度の改善を確認
指先につけるセンサーで末梢血液循環を測定し、血管老化度分析を行った。その結果、4人中3人で血管推定年齢の低下、末梢血管健康度の改善、末端循環老化速度の減速が観察された。毎日の温泉入浴でもたらされる血液循環の改善(温熱効果に起因する)により、末梢血液循環に良い影響がもたらされたことが示唆された。(一回の温泉地滞在で血管が若返ることを示すものではない)

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_8.png
図8

3.健康関連自己評価に基づく「心身の状態」の改善
健康関連自己評価は、疫学・公衆衛生学で幅広く使われる指標である。
ワーケーション前後で12の項目についてVAS評価(注1)を求めたところ、10項目で改善が認められた。健康状態や幸福感、リラックス、リフレッシュは、温泉滞在を通じた総合的な効果と推察される。疲れ、肩こり、腰痛、手足の冷え、睡眠の改善は、温泉入浴による温熱効果でもたらされたと考えられる。

画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_9.png
図9

4.「感情・気分」の改善
新しい生活様式(特に働き方)において、ワーケーションが気分・メンタル面での健康維持に寄与するかを確認するために、国際的に用いられているPOMS(注2)で評価を行った。
その結果、ネガティブな感情・気分である混乱や疲労感は低減し、ポジティブな感情・気分である活気・活力、友好的気分の改善が認められた。要因として、「温泉浴」に加えて滞在先での「おもてなし」や非日常空間での休養、JMACアンケートに見られたように自然の中での気分転換、(仕事仲間との)チームの絆が深まる等の相乗効果などが考えられる。

画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/250550/LL_img_250550_10.png
図10

BIGLOBEは、2021年7月30日(金)までBIGLOBEが宿泊費を負担するワーケーション実証実験「TRY ONSEN WORKATION プログラム」(注3)において、参加企業を募集しています。

BIGLOBEはネットとリアルの世界の「Life-changing Company」を目指し、お客さま一人ひとりのかなえたい想いを実現してまいります。


【株式会社日本能率協会コンサルティングについて】
1942年創業、1980年に社団法人日本能率協会より分社独立をした日本初の総合コンサルティングファーム。IE(インダストリアル・エンジニアリング)と呼ばれる欧米の科学的経営管理の技術を日本企業に初めて導入し、日本の産業界の大企業から中堅企業まで経営革新に大きく貢献している。製造業における生産性改善・課題解決支援などものづくりコンサルティングの他、取り組む経営課題は多岐にわたり、戦略策定から研究開発、生産・SCM、組織人事、マーケティング、働き方改革など、クロスファンクショナルなコンサルティングサービスを提供している。


【一般財団法人日本健康開発財団について】
1974年厚生省認可の財団法人として設立、「温泉・入浴を活用した健康の維持・増進」に関する基礎・応用研究に取り組んでいる。日本の温泉・入浴文化で人類の加齢の減速、健康長寿の延伸を狙いとしている。また温泉地で活躍する人材育成を行っている。


(注1) VAS:Visual Analogue Scale
設問に対する評価を直線上にチェックし、点数化する手法。医学・心理学等分野で国際的に使われている。
(注2) POMS:Profile of Mood States
医学・心理学等分野で国際的に使われる気分感情調査。今回は短縮版を用いた。
(注3) 温泉地でのワーケーションを手軽に体験できるプログラム。BIGLOBEが宿泊費を負担し、現地での過ごし方に適した温泉宿を手配し、健康開発財団によるヘルスチェックでワーケーション前後の効果を測定している。 https://workation.biglobe.ne.jp/onsen/try/


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情報提供元: @Press