カリフォルニア州のくるみ生産農家と加工業者を代表する米国農務省の外郭団体であるカリフォルニア くるみ協会(本部:米国カリフォルニア州フォルサム、CEO:ミシェル M.コネリー)は、本日2021年3月3日より、くるみに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸の健康効果への認知・理解を促進するためにグローバルキャンペーン“The Power of 3”(3のチカラ)をスタートしました。
長引くコロナ禍で健康の維持・促進が世界中の人々の最重要課題である中、当協会では、日本においても“The Power of 3”(3のチカラ)を通じ、くるみの持つ健康パワーが伝播し、少しでも明るい生活に貢献できるよう努力してまいりますので、皆様のご支援と告知へのご協力をくださいますようお願い申し上げます。
●ALAと心臓の健康 これまでもEPAとDHAに焦点を当てた研究で見られたことですが、『Advances in Nutrition』誌に掲載されたある研究により、ALAが心臓の健康を改善するのに役立つことがわかりました。(*1) 文献レビューは、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患の一次および二次予防において、ALAが潜在的に有益な役割を果たしている可能性を示す証拠を提供しています。研究者たちは現在の有望なデータを考慮し、心血管疾患のリスクに対するALAの影響を明らかにして、心臓の健康のために摂取すべきALAの推奨量を決定するには、適切に管理された臨床試験が必要であることを指摘しました。
●ALAと脳の健康 『Progress in Lipid Research』誌に掲載されたあるレビュー研究では、ALAから形成されたオメガ3 DHAの組織レベルが評価されています。(*2) 研究者たちは幾つかの重要な発見を報告しています。1つ目は、ALAによってEPAが合成される場合があり、特に脳のDHAレベルに貢献する可能性があるということです。さまざまな研究から得られた証拠により、高濃度のALA(少なくとも1.2g)が摂取される場合、食事性ALAが、体内のDHAに対する人間側の要件を満たすことができる可能性が示唆されています。人間が摂取したALAによるEPA及びDHAの合成を評価するには、血中濃度を測定するしかありません。この研究から導き出された結論は、ALAがその変換プロセスを通じて、脳などの重要な組織のDHAレベルを維持する役割を果たしている可能性があるということです。 しかし、体内におけるこのプロセスの影響を完全に理解するためには、さらなる研究が必要です。