アニエスベー ギャラリー ブティック

アニエスベー ギャラリー ブティックでは、7月1日(水)より『TARA OCEAN展』を開催しております。本展は、Tara Ocean財団協力の下、4人のアーティストの作品で構成されるグループ展です。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/217595/LL_img_217595_1.jpg

アニエスベー ギャラリー ブティック





Tara Ocean財団は、2003年にアニエスベーが息子のエティエンヌ・ブルゴワと共同創設し、その後もその活動にコミットし続けている、フランスで初めて海に特化した公益財団法人です。同財団は、世界中の著名な科学者や研究所と協力し、海洋科学探査船タラ号で世界中の海を調査し、気候変動や環境破壊が海洋にもたらす影響を研究しています。財団のミッションである、科学「探査」の結果を多くの人に「共有」するために、タラ号にはアーティストも乗船します。科学者が調べて解明して発信することとは別に、アーティストが感じた海の状態、様子など、実際に海で体験したことを作品にして発表する為です。



今回ご紹介するNicolas Floc'h(ニコラ・フロック)、大小島真木、Elsa Guillaume(エルザ・ギヨーム)、K-NARF&SHOKO(ケーナーフ&ショウコ)の4人も、これまでにさまざまな形で科学探査船タラ号に関わりながら作品を制作しました。



●Nicolas Floc'h(ニコラ・フロック)

絶滅の脅威に晒されているサンゴの耐性を研究する「タラ号太平洋プロジェクト(2016-2018)」に参加し、2017年3月-4月に東京から台湾の基隆市まで「黒潮」に沿って乗船。本展では、タラ号乗船時に撮影された写真作品、及び「瀬戸内国際芸術祭2019」で発表された、瀬戸内の海で撮影した作品を主に展示します。彼は、海洋生物の重要な生息地でもある、珊瑚礁だけでなく、人工魚礁(人工的に海底に設置され海洋生物に寄生され生まれた魚礁)にも着目し、写真作品と、インスタレーションを制作しました。



●大小島真木

世界公募で選出され、2017年1月にグアムから日本を目指してタラ号に乗船。2ヶ月半に及ぶ海上での経験は、海の生物が織りなす生命の循環と共生のイメージをより具体的に大小島に育むことになりました。そのイメージは、今回展示する、タラ号乗船中に制作されたドローイング9点を生み出し、やがて「鯨の目」シリーズと呼ばれる、より大胆で大掛かりな作品群へと結実しました。



●Elsa Guillaume(エルザ・ギヨーム)

2015年のCoal Prize受賞をきっかけに、2016年9月-10月にイースター島とタヒチ島間でタラ号に乗船。見聞きした事を旅ノートに記録し、水彩画を描きました。これは後に他のタラ号レジデンスアーティストと共に展示される“コーラルコスモグラフィー”と呼ばれる「水中マップ」の基礎となりました。



●K-NARF&SHOKO(ケーナーフ&ショウコ)

2019年8月にフランスで彼らのアートプロジェクト“HATARAKIMONO PROJECT”のサイドプロジェクトとしてタラ号に乗船するクルーのポートレートを制作しました。





また本展開催中、アニエスベー青山店のB1Fでは、日本の子供たちによる作品展を同時開催します。6歳から12歳までの児童を参加対象として、2020年3月27日~6月10日の期間中にオンラインで行った「タラ号ポスターコンクール」より投稿いただいた全作品をご覧いただける予定です。このコンクールは、日本の子ども達に、地球環境や海洋環境問題へより関心を持ってもらう事を目指して開催したもので、参加した子供達それぞれの地球に対する想いが詰まった作品が並びます。陸上のタラ号キッズアーティスト作品も、ぜひご覧下さい。





【TARA OCEAN展 科学探査船とアーティスト】

会期:2020年7月1日(水) - 8月30日(日)

会場:(1)アニエスベー ギャラリー ブティック

13:30 - 18:30(月・休)

(2)アニエスベー青山店 B1F

11:00 - 20:00(無休)





https://www.agnesb.co.jp/brand/news/exhibition-tara/





Tara Ocean財団は、2003年にアニエスベーと息子のエティエンヌ・ブルゴワが、科学探査船を購入しタラ号と名付け、海洋環境の脆弱性や重要性について研究し啓発する目的のために設立しました。これまで、気候変動や環境破壊が海洋にもたらす影響の研究を続け、北極、南極、太平洋、地中海などで、温暖化、プランクトン、サンゴ、マイクロプラスチックなどをテーマとして12の探査プロジェクトを施行。世界60カ国、45万km以上を航海し、75の協力研究所や協力研究機関と共に、21の科学研究分野にわたり、8万点以上のサンプルを採取し貴重なデータを集積しています。

日本国内にも2017年と2018年に、サンゴを広範囲に網羅的に調べるタラ号太平洋プロジェクトの際、合計約2ヶ月間寄港し、小笠原諸島、福岡、尾道、神戸、名古屋、横浜、東京、下田、高知、沖縄、三豊などで海洋環境の講演やワークショップを数多く実施しました。

2019年には、海洋環境問題を考えるワークショップと常設展示を行う拠点を瀬戸内海の粟島に作るため、香川県三豊市と連携協定を締結。

2020年には、日本のTara Ocean財団が、JAMBIO(マリンバイオ共同推進機構)と共に、日本列島沿岸のマイクロプラスチック汚染の研究プロジェクトを立ち上げました。





※ Tara Ocean財団 の正式表記は「Ocean」の“e”の上に`(アクサン・グラーブ)

情報提供元: @Press