2020年2月3日 米国カリフォルニア州フォルサム発 - カリフォルニア くるみ協会は、本日より「The Power of 3(3のチカラ)」というグローバルキャンペーンを開始します。この世界規模による初のキャンペーンは、くるみを食すことが全体的な栄養を高める簡単な方法であることを消費者に啓蒙することを目的としており、この2月、友人や家族のような大切な人を思いやる「愛」の精神を持って広める取り組みです。米国、ドイツ、インド、日本、韓国、スペイン、トルコ、英国、アラブ首長国連邦を含む9カ国で実施され、中心的役割を果たす各国のランディングページ*では、世界中の人々がどのようにくるみで「愛」を共有しているかを掲載しています。
これまでもEPAとDHAに焦点を当てた研究で見られたことですが、『Advances in Nutrition』誌に掲載されたある研究により、ALAが心臓の健康を改善するのに役立つことがわかりました。(*1) 文献レビューは、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患の一次および二次予防において、ALAが潜在的に有益な役割を果たしている可能性を示す証拠を提供しています。研究者たちは現在の有望なデータを考慮し、心血管疾患のリスクに対するALAの影響を明らかにして、心臓の健康のために摂取すべきALAの推奨量を決定するには、適切に管理された臨床試験が必要であることを指摘しました。
●ALAと脳の健康
『Progress in Lipid Research』誌に掲載されたあるレビュー研究では、ALAから形成されたオメガ3 DHAの組織レベルが評価されています。(*2) 研究者たちは幾つかの重要な発見を報告しています。1つ目は、ALAによってEPAが合成される場合があり、特に脳のDHAレベルに貢献する可能性があるということです。さまざまな研究から得られた証拠により、高濃度のALA(少なくとも1.2g)が摂取される場合、食事性ALAが、体内のDHAに対する人間側の要件を満たすことができる可能性が示唆されています。人間が摂取したALAによるEPA及びDHAの合成を評価するには、血中濃度を測定するしかありません。この研究から導き出された結論は、ALAがその変換プロセスを通じて、脳などの重要な組織のDHAレベルを維持する役割を果たしている可能性があるということです。
*3. Sala-Vila A, Guasch-Ferre M, Hu FB, et al. 食事性α-リノレン酸、海洋ω-3脂肪酸、および魚を大量摂取する人々の死亡率: PREvencion con DIeta MEDiterranea (PREDIMED)studyからの知見 J Am Heart Assoc. 2016;5(1): e002543. doi: 10.1161/JAHA.