活火山・桜島と鹿児島市街地


降灰除去に活躍するロードスイーパー


半世紀以上続く島内訓練


桜島島内の充実した観測機器

鹿児島市では、鹿児島はもとより国内外の火山地域の火山防災をリードするため、2019年3月に「鹿児島市火山防災トップシティ構想」を策定しました。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/180218/LL_img_180218_1.jpg

活火山・桜島と鹿児島市街地



【構想策定の背景・目的】

近年、我が国を含め世界各国で火山噴火による災害が発生しており、火山災害対策の推進が喫緊の課題となっております。

一方、鹿児島市においては、60年以上の長きにわたって噴火を続ける桜島と長年向き合う中で、様々な防災に対する知識、対策を培ってきたところであり、降灰除去体制や避難体制、観測体制、砂防施設に加え、防災関係機関同士の連携など、ハード・ソフト両面にわたる様々な取組の実効性、先進性は、日本はもとより、世界各地の火山地域に対しましても、大いに誇れるものであると考えております。

このような背景を踏まえ、総合的な桜島火山に対する防災力の底上げを図るとともに、最先端の火山防災に取り組む鹿児島市を火山の魅力も交えながら世界に発信することにより、交流人口を含めた関係人口の拡大を図るため、「鹿児島市火山防災トップシティ構想」を策定いたしました。





【構想の概要】

1.目指す姿

桜島と共生していくための取組を、市民と地域、事業者、研究機関・行政が一体となって向上させながら、火山防災のモデル都市として、国内外の火山地域の被害軽減のために世界貢献を行う火山防災トップシティを目指します。





2.取組の柱と方向性

目指す姿を実現するため、3つの取組の柱と方向性を設定して各種事業などに取り組みます。



■取組の柱1「大規模噴火でも『犠牲者ゼロ』を目指す防災対策」

これまでの火山防災対策にさらに磨きをかけ、大規模噴火時においても、犠牲者が出ない体制の構築に取り組みます。



■取組の柱2「次世代に『つなぐ』火山防災教育」

市民の誰もが桜島のなりたちや火山の恵み、文化を学び、桜島への関心と愛着を育むとともに、火山災害時における対応を理解し、身につける火山防災教育の取組を推進します。



■取組の柱3「『鹿児島モデル』による世界貢献」

これまで培ってきた桜島の火山防災対策を、「鹿児島モデル」として、あらゆる機会を活用して発信することで、世界への貢献を目指します。





3.アクションプラン

構想を実現するために実施する事業や取組をとりまとめたアクションプランを作成し、進捗を管理します。





4.計画期間

2019年度から2023年度までの5年間





【今後の取組】

構想を推進するための取組の一環として、大量軽石火山灰対応に係る市民の防災意識啓発用映像を作成したほか、火山防災トップシティ支援員を配置します。(募集期間:4月1日~5月8日)

情報提供元: @Press