【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は3日午後(日本時間4日未明)、南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから月探査ロケットを打ち上げる。約半世紀ぶりに人類の月面着陸を目指す「アルテミス計画」の第1弾ミッションだ。 新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」に宇宙船「オリオン」を搭載し、月周回軌道に投入する。今回は無人のテスト飛行。打ち上げは当初、8月29日に予定されていたが、エンジンの不具合のため延期された。 計画には日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も参加。小型探査機「OMOTENASHI(オモテナシ)」をSLSに載せ、月面に送り込む。 NASAはこれを皮切りに月探査を本格化させ、2025年に予定する第3弾ミッションで、1972年のアポロ17号以来となる人類の月面着陸を目指す。NASAは第3弾ミッションで、史上初めて女性宇宙飛行士が月に降り立つと予告している。 【時事通信社】 〔写真説明〕米「アルテミス計画」の無人の月探査ロケット=2日、南部フロリダ州のケネディ宇宙センター(AFP時事)