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”入道雲を背景に枝豆とビール“そんな風景が日本の夏のイメージにありませんか。夏に旬を迎え、多くの人から好まれる枝豆は おつまみにもなりますし、料理にも彩りを添えてくれ、お子さんのおやつとしてもおすすめです。
ぱくぱくと食べやすい枝豆は7~8月に旬を迎えます。栄養価も高く、 栄養学の観点から豆類ではなく、なんと野菜類に分類される程です。 枝豆の中でも特に栄養価の高い栄養素を少し紹介します。
枝豆はビタミンB1とビタミンB2を豊富に含みます。ビタミンB1とビタミンB2は糖質をエネルギーに変える手助けをし、 疲労回復効果が期待できます。さらに嬉しい美肌効果も! 夏バテや疲労がたまって肌に元気がない時には枝豆を食べてみて下さい。
貧血ぎみの人や、妊婦さんに嬉しい栄養素の鉄・葉酸が豊富に含まれています。 特に鉄はほうれん草や小松菜などが豊富に含まれているイメージがあるかと思いますが、 なんと枝豆の方が鉄分が多いのです! 葉酸も野菜類の中でトップを占めるほど含んでいるなど、実は美味しいだけでなくとても優秀な野菜なのです。
食物繊維を豊富に含まれているので、 腸内環境を整えてくれます。 便秘に悩んでいる人は枝豆を取り入れてみると改善するかもしれません。
むくみの解消に嬉しいカリウムを含みます。 特に夏は水分の摂り過ぎや冷房などでむくみに困っている人も多いでしょう。むくみを放っておくと老廃物が溜まりさらにむくみ、セルライトが出来てしまうなど悪循環に陥ってしまいます。むくみは残さず解消しておきましょう。
筋肉や血液の源となるタンパク質も豊富に含まれています。 野菜の中でもダントツのタンパク質を含んでいる ので、アスリートや成長期のお子さんにもおすすめです。
美味しくて栄養満点の枝豆。お家で育てて気軽に食卓に取り入れられると嬉しいですね。 お店でも売っていますが、自家栽培した方がお財布にも優しいです。 コツさえ掴めば美味しい枝豆が収穫できます。用意するものから育てるコツまでまとめました。ぜひ挑戦してみて下さい。
必要なものを用意します。まずは苗です。枝豆の家庭菜園は初心者にも育てやすい苗からの栽培をおすすめしています。 枝豆の品種には「早晩性」というものがあります。 これは植え付けから栽培までの期間を表し、期間が短いものから極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)に分けられます。 初心者には栽培までの期間が短い早生種が向いており、 品種としては「おつな姫」「天ヶ峰」「夏の装い」がおすすめです。
土は一般的な野菜用腐葉土で十分です。他にも焦土石灰、堆肥と元肥を用意しておきましょう。畑をおおうマルチもあると雑草も防げます。
枝豆は畑はもちろんプランターでも栽培できるので、必要な人はプランターを用意しておいて下さい。お好きなプランターを使っても良いですが、深さが約30㎝以上あるものがおすすめです。
道具が揃ったら、次は畑の準備です。
プランターでの栽培をする場合は、畑と同様に土を耕して準備をしても良いですが、十分なスペースが無かったり、 時間がないという場合には市販の元肥・pH調整済みの野菜用培養土を使用します。 プランターに入れるだけで準備完了なので、とても便利ですね。
畑の準備が終わったら、次は植え付けから収穫までの紹介です。枝豆の栽培は難易度は高くないので家庭菜園の経験が少なくても育てやすいです。ポイントを抑えてチャレンジしてみましょう。
苗はホームセンターなどで入手できます。 なるべく小さめで茎が太く、葉がきれいで2枚の苗がおすすめです。 15~20㎝の間隔で植えます。
植え付け後、2~3週間たったら寄せ土をします。 土を根元に寄せることで根が張りやすくなり、苗が倒れることを防ぐためです。 マルチを張っている場合はいったんマルチをめくってから土を寄せてあげて下さい。
枝豆は肥料をあまり必要としていません。 やりすぎてしまうと実が育ちにくくなってしまうので、追肥をするとしても1回で十分です。 葉が枯れて黄色くなってしまったり、成長がよくない時のみさらに肥料を与えて下さい。
早生種の場合植え付けから収穫までの期間が短いので、育成のために葉を摘み取る「摘心」は必要ありません。摘心は晩生品種を育成している場合のみ必要です。
いよいよ収穫です。どの品種も花が咲いてから30~40日と言われていますが、 実であるさやがぷっくりとふくらみ、濃い緑いろになったら収穫のタイミングです。 株ごと引き抜くか、さやをひとつずつ収穫していきます。さやが黄色くなり始めると実がかたくなり、風味がなくなるのでその前に収穫して下さい。
枝豆はあまり手がかからない植物ですが、育てる時に気をつけるポイントをいくつか紹介します。
枝豆は根に付いている根粒菌を利用し肥料として自分でまかなっています。 なので肥料をあまり与えなくでも問題ありません。肥料が多すぎると枝豆の成長に悪影響を及ぼしてしまいますので、肥料は控えめにしましょう。
枝豆は虫の被害に遭いやすいです。花が咲く頃にカメムシが栄養を吸い取ってしまい、実が太らなくなってしまいます。また、芋虫がさやに穴を開けて侵入しようとするので、 虫が付いているのを見つけたらすぐに取り除いて下さい。 虫除けの霧吹き薬剤なども販売されているので虫から枝豆を守りましょう。
収穫後ですが、 収穫したえだまめはの品質は急速に低下します。 味が落ちないうちにできるだけ早くゆでるか、すぐゆでるのが難しいようでしたら冷蔵庫に入れておいて下さい。
自家製枝豆が収穫できたら、早速食べてみましょう!茹でた枝豆にお塩を振って頂くのも美味しいですが、お料理に使っても彩りを添えてくれます。
基本の枝豆の美味しい茹で方です。一手間で格段においしさが変わります。
酢の物でさっぱり。簡単だけど立派な一品になります。
いかがだったでしょうか。夏に旬の枝豆は美味しく栄養満点なので、ご家庭の食卓に取り込んでいきたいですよね。
早生種などは比較的速く収穫できる枝豆は、摘心などの作業が不要になるため家庭菜園初心者でも育てやすいです。 家庭菜園経験者でも晩生種は時間と手間はかかりますが、早生種より味が濃い枝豆を楽しめます。あえてお好みの品種を選んでみるのも良いですね。
この夏は枝豆の家庭菜園に挑戦して、自家製を楽しんでみてはいかがでしょうか。
余暇プランナー
緑に囲まれた田舎住み。田舎しか勝たん。休日は畑やったり、ゆっくり家族と過ごすのが好き。旅行は好きなので国内・海外いろいろ行っちゃってます。雪国育ちだけど将来の夢は南国でずっと夏を過ごすこと。難しく考えず、ゆったりとリラックスした気分で読める記事を目指しています。知識をたくさん取り込んで、たくさん発信します。
家庭菜園|初心者おすすめ!おつまみにもおやつにも◎枝豆を自家栽培