紙を染める染め紙。とてもシンプルで、絵具と紙さえあればだれでも簡単にできるアートです。

染める紙や使い方もいろいろ。改めて染め紙の楽しさと可能性を一緒に探してみましょう。

今回は染め紙の基本の手順と染め紙できるアレンジの方法をご紹介します。

染め紙とは

染め紙とは文字通り、色で染めた紙 のことを言います。

和紙染め 折り染め とも言います。紙を折りたたんで、はしっこに絵具を染み込ませるときれいな模様を作ることができます。

保育園や幼稚園でやったことがある人もいるかもしれません。

紙は半紙や和紙を使うことが多いですが、身近な薄い紙であれば楽しむことができます。障子紙もおすすめなので余ったら活用しましょう。

染め紙の材料

材料は2つだけ。身近なものを使って気軽に始めてみましょう。

  • 半紙など薄い紙
  • 絵具

半紙や障子紙など、 薄めの紙がおすすめ。 キッチンペーパーやペーパーナプキンでも作れます。

絵具は 水彩絵の具 を使います。100均でもすぐに手に入れることができます。

絵具を使うので、汚れても良い準備をしましょう。汚れ対策などあると便利な道具は4つ。

  • 色水を入れる容器
  • 下に敷く新聞紙
  • 汚れても良い服
  • タオル

容器以外は、すべてそろわなくても始めることができます。

染め紙の作り方

染め紙は折り方や色水に浸す時間で模様が変わります。いくつか基本のやり方をご紹介します。

自分でもいろいろと試してみてください。

色水を作る

まずは色水作り。 3~4色くらい用意するとグラデーションを楽しむことができます。

絵具によって色が濃いものと薄いものがある ので、調節しながら使ってください。

今回は赤、青、緑の3色で作ります。赤は絵の具が少なめでもよく色が付きます。青と緑は薄くなるので、濃いめに作りました。

乾くと色が薄くなるので、少し濃いめに作りましょう。絵の具が固まっていると紙にべったり色が付くので、よく混ぜます。

紙を折る

紙を小さく折りたたみます。 折り方によって色の付き方も変わります。

四角く折ってみました。四隅から染み込ませることができます。

三角に折ると、3カ所から色をつけられます。

蛇腹に折ったり、クレープのように巻いてみたり、いろいろな折り方ができます。

折った紙を色水に浸す

浸す時間が長いとそれだけ染み込む幅も大きくなります。

色水から離してもしばらく色が広がるので、にじみすぎないように調整しましょう。

角ごとに色を変えてみます。他の色と混ざるときれいなグラデーションを楽しむことができます。

色を混ぜてグラデーションにしたい時は、1色ずつ順番に浸します。表面につけると水が上がってきて自然と色が混ざるので、しっかり浸さなくても良いです。

乾かして完成

開いて しっかりと乾かしましょう。 開いた方が乾かす時間が短くなります。薄い紙だと破れやすくなっているので丁寧に開きます。

乾くと色味もまた違って見えて、2度楽しめます。

四角と三角に折った紙の違いを見てみましょう。

いろいろな紙を染めてみる

様々な紙を染めてみました。

  • 半紙
  • 障子紙
  • コーヒーフィルター
  • 和紙
  • キッチンペーパー
  • お花紙

半紙 はきれいに色水が染みていきます。紙が薄いので染みるスピードも速く、しばらくにじんでいきます。仕上がりが思ったより薄くなりました。

障子紙 は固さもあり、色もきれいにつくので使いやすいです。色がきれいに広がります。

コーヒーフィルター は、濃いめに色水を作る必要がありました。ほんのり色づきます。

今回使った 和紙 は厚みがあり、染み込みにくかったです。色はきれいにつきます。

キッチンペーパー は染み込みやすく、色鮮やかな仕上がり。

お花紙 のような薄さになると、水分が多すぎて破れてしまいます。

染め紙を使ってみよう!おすすめのアレンジ3選

作った染め紙を様々なものにアレンジしてみましょう。

折り紙として楽しむ

正方形に切った紙を使うと折り紙になります。紙がしっかりしている 和紙や障子紙 で作りましょう。

好きな色で染めることができるので、作りたい作品があるときにおすすめ。

ランダムな色のつき具合も楽しみましょう。上品なインテリアに。

ラッピングに使う

落ち着いた雰囲気の贈り物にぴったりの包装紙に。麻ひもで結んであげるだけで上品な仕上がりに。

ほんのりした色づきがきれいです。和風の小物やお菓子などの贈り物によく合います。

紙は 半紙や障子紙 がおすすめ。障子紙は好きなサイズで作ることができるので、大きめのラッピングにもぴったりです。

ぺパナフラワーにアレンジ

ぺパナフラワーとは、ペーパーナプキンで作るお花のこと。

まずはペーパーナプキンで染め紙作り。キッチンペーパーでも作ることができます。

染め方も色もお好みで。全体に染めるよりも、グラデーションや白が残る方が仕上がりが美しくなります。

一度開いてしっかり乾かしましょう。乾いたら小さな四角形に切ります。4等分くらいを目安にしましょう。

1枚ずつ蛇腹に折り、何枚かを重ねます。今回は8枚重ねています。たくさん重ねるとよりボリュームのある花に。

真ん中をビニ帯で結びます。

紙を一枚ずつ広げて花びらを作ります。すべて同じ方向ではなく、 手前や後ろなど位置をずらしましょう

全部広げたら形を整えて完成。

紙を束ねた時に端を丸く切ったり、切れ込みを入れたりすることで、花びらをアレンジすることもできます。いろいろ試してみてください。

誰でも楽しめる染め紙

染め紙はいくつになっても楽しめる手軽なアート。

今回私が作っている間にも、小学生の娘がやってきて自分の作品を作り始めました。色水に浸すだけでなく、指に色水をつけて描いていました。

折り方も染め方も自由。自分のお好みでどんな作品でも生み出すことができます。

色紙と違い味わい深い色の付き方を楽しんでください。


cocohouse.m

余暇プランナー

ハンドメイド作家歴9年。 イラストを描くことが好きで、オリジナルイラストを使ったグッズやワークショップをしています。minneとCreemaを中心にネット販売も数年前から始めました。多くのお客様に作品をお届けできていることをうれしく思っています。県内のイベントにも年10回ほど出店しています。ハンドメイド販売の楽しさやポイントなどをお伝えできたらと思っています。

【ハンドメイド】大人も子どもも楽しめる♪ 染め紙の基本レシピ&おすすめアレンジ3選

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【ハンドメイド】大人も子どもも楽しめる♪ 染め紙の基本レシピ&おすすめアレンジ3選