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一方で、より詳細に世代別で登録された予定1万件あたりの「ハロウィン」を含む予定の出現数の推移を見たところ、2019年には40代に続いて2番目に多かった10代の予定出現数が2021年以降は激減しており、反対に30代の予定出現数が大きく伸びていることが明らかになったそう。
また、10月31日に入っている予定のランキングTOP10を世代別で2019年と2024年を比べると、10代のハロウィン関連の予定保有割合は総じて減少した一方、30代はハロウィン関連の予定保有割合が増加する結果となりました。
さらに、2024年の予定について「〇〇ハロウィン」や「ハロウィン〇〇」といった「ハロウィン」を含む予定の件数ランキングを調査したところ、名称に「英語」「保育園」「学童」といった、子どもに関連する単語が含まれるものが多く上位に来る結果となったそう。
このことから、これまで主に10代の若者が楽しむイベントだったハロウィンは、コロナ禍以降で小さな子どもとその親が楽しむイベントに変わりつつある、という兆しが見えてきたと解説しました。
最後にハロウィンの本場である欧米圏と日本を含むアジアでは、予定登録数がどの程度違うのかを、TimeTreeのユーザー数が多い、日本と5つの海外の地域(アメリカ・イギリス・ドイツ・台湾・韓国)の2024年の予定データを比較することで検証。
その結果、日本はアジアの中では予定登録数が多い結果となったものの、アメリカ・イギリス・ドイツでは日本を大きく上回る数の予定登録があり、文化の輸入元である欧米圏と日本を含むアジア圏とでは大きな開きがあったことがわかったそう。
TimeTree未来総研所長の深川泰斗氏は、
「ハロウィンの起源は、2000年以上前に古代ケルト人がケルトにおける1年の終わりである10月31日に行っていた収穫祭“サウィン祭”であると言われています。
ケルト文化はその後キリスト教文化に吸収されていきますが、お祭りの実態はそのままに11月1日にある祝日“諸聖人の日(All Hallow’s Day)”の前夜(All Hallows’Evening)を略した言葉である“Halloween”として欧米を中心に多くの国に定着していったそうです。」
と、ハロウィンの起源について解説。
「日本では1970年代に原宿の雑貨店がハロウィンを取り扱ったことをきっかけに文化が流入し始め、その後大手テーマパークでもハロウィンをテーマにしたイベントを実施し始めたことで定着したと言われていますが、文化が定着し始めてからの年月の違いが、今回の調査結果で出た国ごとの予定数の違いを生んでいると考えられます。」
と、日本と海外のハロウィン予定数の差について説明。
「一方で今回の調査結果からは、ハロウィンの予定数がコロナ禍以降上り調子に増えていることや、ハロウィンが小さな子どもとその親が楽しむイベントに変わりつつある兆しが読み取れました。今後、今ハロウィンを楽しんでいる子ども達が大きくなり、親の世代になる頃には日本におけるハロウィンも今以上に世の中に普及しているかもしれません。」
と述べ、日本のハロウィンがさらに盛り上がっていくかもしれない未来について言及しました。
これまでは秋の代表的な催しとして若者に人気となっていたハロウィン。しかし、家族世帯も楽しむイベントとなってきており、今後さらに日本で楽しまれていくイベントへと変わっていくかもしれません。
詳しいデータが見たいという方は、TimeTree未来総研の「未来データレポート」をご参照ください。
TimeTree:https://timetreeapp.com/
TimeTree未来総研WEBサイト:https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute