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「私たちができることには限りがありますけれども、“服の力で社会を変えていく”というような信念を持って、取り組みを推進していきたいと考えております。」
と、ユニクロが本プロジェクトで目指すビジョンについて語りました。
続けて「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL」についても言及。
「単にTシャツを買って着るっていうそのアクションだけではなく、そのアクションが世界のどこでどんな風に役立てられて、どんな人々に力を与えることができているのか、ということをお客様にお伝えしたいという想いから、10年以上付き合いのあるマグナム・フォトさんとコラボすることとなり、今回の写真展が実現するに至りました。」
と、写真展開催の経緯を説明しました。
今回、マグナム・フォトからクリスティーナ・デ・ミデル会長がベトナムへ、オリヴィア・アーサーさんがルーマニアへ、リンドグシェ・ソベクワさんがエチオピアへ行き、現地で撮影を敢行。
撮影した写真を使用したTシャツは、9月20日より発売開始。報道と芸術の融合で表現した作品63点を通じ、この「PEACE FOR ALL」プロジェクトの“Tシャツを買って、着る”というアクションがどのように役立てられているのかを広く伝えるためのコレクションとなっています。
その後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 駐日代表 伊藤礼樹さん、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 専務理事・事務局長 高井明子さん※、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン 理事長 池上清子さんが登壇し、
左から、伊藤さん、高井さん、池上さん。
伊藤さん「今回エチオピアのジジガというところの難民の方々の写真を撮って頂いたのですが、周辺国の情勢が不安定ということもあり、難民が100万人以上入っており、国内紛争で440万人が家を追われています。ぜひこのTシャツを通して、世界中の家を追われた方々が故郷に帰れるような世界を願っていきたいと思います。」
高井さん「今回オリヴィアさんにはルーマニアに来て頂いたのですが、子どもたちの居場所である“カウンセリング・ハブ”では、ウクライナから避難してきた難民の子どもたち、それから地域のルーマニアの子どもたちが一緒に遊んでいるんです。避難してきた人と地元の人が一緒に何かをすることで、世界中で平和を作っていけるのではないかと思っています。」
池上さん「ベトナムの少数民族が暮らすハザンでは、18歳未満の若い女の子たちの53%が、結婚せざるを得ない状況となっています。写真をご覧になった方は、きっと女の子の無限大の可能性を感じられたのではないでしょうか。マグナム・フォトさんが発している写真の力と、ユニクロさんが持っている服の力の融合が表れていたと思います。」
と、それぞれ今回の取り組みについて言及しました。
発表会後半には、実際にルーマニアで写真撮影を行ったマグナム・フォト会員写真家のオリヴィア・アーサーさんが登壇。
「私たちは報道写真家集団で、世界中で何が起こっているのかを伝えています。今回ルーマニアでは、ウクライナ難民の子どもたちが言語トレーニングを行ったり、学校の宿題の手伝いをしている、カウンセリングセンターで撮影を行いました。」
と説明。
現地ではクラスの1つを使って影絵などで遊べるスタジオを簡易的に用意し、子どもたちの交流を撮影したのだそう。
今回撮影した写真がTシャツとして発売されることについて、
「とっても幸せです。このプロジェクトに参画できて嬉しかった。私が捉えたかったのは、子供たちがどんな状況でも常に想像力を働かせていて、いつも遊びを見つける、クリエイティブであろうとするというのをメッセージとして伝えたかったことなんです。」
とコメントしました。
この撮影された写真を見ることができる写真展は、9月19日〜23日まで青山・国際連合大学前広場で開催されるほか、10月9日〜15日の期間でひろしまゲートパークでも実施予定。
また、チャリティTシャツは9月20日から発売となるので、人道的な支援のためのちょっとした行動を始めたい方は、購入してみてはいかがでしょうか。
●東京会場
会期:2024年9月19日~9月23日 8時〜18時 ※19日は15時開場、23日は16時閉場
場所:青山・国際連合大学前広場(東京都渋谷区神宮前5‐53‐70)
●広島会場
会期:2024年10月9日~10月15日 8時〜18時 ※9日は12時開場
場所:ひろしまゲートパーク(広島県広島市中区基町5番地、中央公園の一部)
共催:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、セーブ・ザ・チルドレン、プラン・インターナショナル
特別協力: マグナム・フォト
※高井明子さんの「高」は、正しくは「はしごだか」