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「円安」「物価高騰」「エシカル消費の浸透」さらに「今後変化する情勢」に向けて、今置かれている日本の状況を背景に、消費者の選び方に変化の兆しがあることが浮き彫りとなりました。
この結果によって、「より良い商品・サービスへの乗り換えで、自分らしいライフスタイルに変えたい」という傾向が見えてきたとライフカレントは説明しています。
しかし、一方で自動車関連や教育系のサービスなどはそのままという回答となりました。
この夏は、「充実して過ごしたい」と思っている方は、「そう思う」30.7%、「どちらかと言えばそう思う」48.8%と、合計すると79.5%となり、各項目の中で最も高くなりました。
また、「節約したい」という方が合計75.3%いる一方で、「アクティブに楽しみたい」と答えた方は合計51.3%、「新しいことをしたい」が合計47.8%と、今年の夏は消費や行動を変える「内から外」への動きが見て取れる結果となっています。
今後どのようなものを消費者は選んでいくのか、「環境」「SDGs」に焦点を絞り詳細を調べたところ、37.0%と約3人に1人が環境に優しいものやSDGsを意識して選ぶようになったと回答。
ジャンルでは「食品」が最も多く、2位の2倍以上となる64.9%、次いで「生活雑貨」の31.4%、「ファッション」が25.9%と続き、エシカル消費への興味関心の高まりにより、一番身近で必要不可欠な「食品」をはじめ、乗り換え消費が進んで行くことが予想される結果となっています。
昨今の情勢や物価上昇、SDGsなどの影響を受け、様々に変化しているようです。約4割の方が「コストも気にしつつ、自分の好み、価値観にあった選び方が強まっていく」と考えていることが浮き彫りとなっています。
経営評論家、調達コンサルタントを務める坂口孝則氏は、
「現代はVUCA(予測不能な時代)といわれます。
そのなかで商品を選ぶ軸が大きく変化しています。人気がある、コスパがよい、自慢できる、といった志向から、SDGsやタイパなどより良い社会や生き方を求める傾向への変容です。
限られた時間と収入をいかに振り向けていくか。食品や日用雑貨ではエシカルであることが求められ、投資や趣味・レジャーなども充実した人生への寄与が重要です。」
と解説。
また、商品が良ければいい時代(消費1.0)から、消費者が満足すればいい時代(消費2.0)を経て、商品選択によって自分を社会もよりよくしていく時代として現在を「消費3.0」とも評していました。
自律的な選択によって商品を選ぶ。まさに現在は「換え活」が必要な時代だと語られていました。
ファイナンシャルプランナーとして活躍する飯村久美氏は、
「昨今の情勢や物価高など、社会情勢が大きく変わっている今、家計を見直したり、自分のお金と向き合ったりする人が増えてきたように思います。
私がおすすめしたい「換え活」は、このところの物価高を踏まえ、食品は「プライベートブランド」の利用を増やしたり、またオーガニックなものや環境に配慮されたものにもこだわるような選び方に換えることです。
家計の見直しをする時は、固定費から見直すとよいでしょう。固定費は、自動引き落としになっているため、見直しのメスが入りにくい支出です。」
と語られ、特に今回のアンケートで盲点となっていた自動車保険の契約を見直し、必要な補償を確認し、本当に自分に合ったサービスを探すことがおすすめだと説明されていました。
このように、消費トレンドとしてライフスタイルや行動に変化が訪れています。
今こそ「換え活」を意識し、生活の中の消費行動を”自律的”に変化させていくことが重要なのではないでしょうか。
ぜひ換え活を行なって、絶えず変化する現在の情勢の中で自分の満足度を高めてみてはいかがでしょうか。
※調査結果、データ:株式会社タイムカレント調べ