梅雨は湿度が高く、肌のベタつきやテカリが気になる時期。汗や皮脂の分泌によってメイクがすぐに崩れやすいなどのお悩みを抱えている方も多いかも知れません。ただその一方で、隠れ乾燥肌“インナードライ”にも注意が必要な季節であることをご存知でしょうか?潤っているように見えても、紫外線や冷房などの影響で肌内部はカサカサの乾燥状態。きちんとケアせずに放置していると、これからやって来る夏には更に肌状態が悪化してしまう恐れもあります。そこで今回は、インナードライの対処法と肌に優しい手作りローションのレシピを詳しくご紹介します。
実は梅雨こそ危険?「インナードライ」
インナードライとは、肌表面は潤っているのに内側が乾燥してカサカサになっている肌状態のこと。特に梅雨時期は湿度や汗なども影響し肌がベタつきやすく、一見十分潤いが足りていると思い込みがちですが、紫外線やエアコンの風などによって肌内部は枯渇し、乾燥状態が加速しやすい状況です。梅雨時期もきちんと肌の保湿ケアを行い、インナードライにならないようにすることが大切といえます。
インナードライ度チェック
まずは実際に、あなたの肌がインナードライかどうかを調べるため次の項目をチェックしてみましょう。
1) Tゾーンはテカりやすく、口元は乾燥しがち
2) 顔のどこかにカサカサしているところがある
3) 夕方になるとメイク崩れが気になる
4) 洗顔後の保湿ケアは化粧水だけ
5) 肌がゴワついている
6) 毛穴の開きが気になる
7) 化粧ノリが悪い
上の項目に1つでも多く当てはまれば、インナードライ度が高い可能性があります。
インナードライを解消するポイント
もしかしてインナードライかも…?と思ったら、早めの対処が大切です。具体的なケア方法をみていきましょう。
①紫外線対策
紫外線は日焼けやシミを作り出すイメージが強いですが、乾燥を招く大きな原因の一つでもあります。特に紫外線B波は肌表面の水分を蒸発させて保湿力を奪ってしまうため、結果的に肌の乾燥につながります。ちょっとした外出でも日焼け止めを欠かさないなど、梅雨の時期も紫外線対策はマストです。
②洗顔料・洗い方にも気を配る
洗顔料には合成界面活性剤が含まれているものがありますが、余計な皮脂まで過剰に洗い流してしまう恐れがあるため、肌への刺激の少ない低刺激の洗顔料を選び、しっかりと泡立ててから優しく洗うようにしましょう。お湯の温度はぬるま湯がベスト。温度が高すぎると、肌内部の皮脂を洗い流して乾燥を招くことがあるため注意が必要です。
③ローションは手早く・惜しみなく
洗顔後は水分が蒸発して乾燥しやすい状態のため、できるだけ早く保湿することが大切です。肌奥にある角質層まで水分を届けるためにたっぷりと使いたいローション選びは特に慎重になりたいところ。皮脂の分泌をコントロールする収れん化粧水やアルコールなどを含むものは肌の乾燥を招く恐れがあるため、保湿効果が高くできるだけ天然由来のローションを選びましょう。
④夏こそ適度な油分を
暑くなってくるとベタつきが気になって乳液やオイルなどの保湿剤を避けてしまいがちですが、ローションによる保湿の後は、肌に潤いを閉じ込めるためにきちんと油分でフタをする必要があります。その日の肌状態に合わせて調整しながら、肌に潤いを閉じ込めましょう。
肌に優しい手作りローションレシピ
先ほどローション選びの大切さを述べましたが、保湿力の強い化粧水などに配合されているグリセリンを使って手づくりのローションにチャレンジしてみませんか?エッセンシャルオイルを加えて香りを楽しむこともできます(肌の弱い方は事前にパッチテストを行うなど注意してください)。
-材料&作り方-
1) 精製水 95ml
2) グリセリン 5ml
3) エッセシャルオイル 1~2滴 ※なくてもOK
4) 空瓶 100mlのもの
熱湯消毒し、よく乾燥させておいた瓶に材料を入れて蓋を閉め、よく振って混ぜたら完成です。
※ローションに用いるグリセリンの濃度は10%が限界とされています(濃すぎると肌トラブルを招くため注意)。敏感肌の方は薄めて使用することをおすすめします。
※冷蔵庫で保管しながら10日前後で使い切りましょう。
一見潤いが充分足りているように感じる梅雨こそが、インナードライに注意したい時期。きちんとスキンケアを行い、夏に向けて肌状態も万全にしていきましょう。
情報提供元: Tonoel