梅雨の時期に私たちの心身に不調をもたらす「湿邪」。その原因は体内に余分な水分が溜まることであるといっても、水分を取らないのでは健康に悪影響を及ぼしかねません。つまりこの時期は、適度な水分補給とともに、利尿作用・発汗作用のある食材を積極的に摂ることで、余計な水分を体の外に排出しやすくする工夫が必要です。今回は“体の除湿”に効果的な食材とおすすめレシピをご紹介します。
意識すべきは「デトックス効果」
体内に溜まった余分な水分の排出を促すためには、デトックス効果の高い食材を積極的に摂ることが大切。具体的にみていきましょう。
①利尿作用を促す:バナナ・小豆・冬瓜・ナッツ類・キノコ類・緑茶・コーヒーなど
利尿作用の効果が高い食材とは、カリウムが豊富に含まれる食材です。カリウムは体内の水分バランスを調整し、むくみを予防する効果があります。
②発汗作用を促す:トウガラシ・生姜・ニンニク・ねぎ・ニラ・キムチなど
体を温めて発汗を促し、新陳代謝を活発にしてデトックスを促進します。食欲増進や疲労回復効果も期待できます。
③「旬」を取り入れる
旬の食べ物にはその季節の不調を改善する効果があります。ここでは、カリウムが特に豊富な旬の食材とおすすめの食べ方をご紹介します。
・きゅうり:成分の約96%が水分。カリウムは水溶性のため漬物や炒め物にして食べるのがおすすめ。
・とうもろこし:特にヒゲ部分が利尿作用に優れているとされるため、市販のヒゲ茶を活用しましょう。
・メロン:スイカに比べカリウムの量が約3倍。甘味が少ない時は生ハムで巻いたりサラダの具材にしたりなどの一工夫を。
・さくらんぼ:一粒あたり4%ほどのカリウムを含み、ポリフェノールや鉄分も豊富。そのままはもちろん、冷凍してシャーベット状態で食べるのもおすすめ。
湿邪対策におすすめレシピ
旬の食材を使った、食べて体内の水分排出を促すおすすめレシピをご紹介します。
①そら豆と塩昆布の炊き込みご飯
旬のそら豆を主役にしたシンプルな炊き込みご飯。そら豆は下茹でせず炊飯器に入れるだけなので楽ちんです。
-材料-(2人前)
1) お米 1合
2) 水 お米1合を炊く量
3) そら豆 20~35粒程度
4) 酒 大さじ1/2
5) 塩 小さじ1
6) 塩昆布 10g程度
-作り方-
1) 炊飯器に研いだお米とそら豆以外の材料をすべて入れスイッチオン。炊き上がりの10分前に炊飯器にそら豆を投入し、炊き上がったらふっくら混ぜて出来上がり。
②新玉ねぎと黒豆のポタージュ
血液をサラサラにして血流循環を良くする玉ねぎと、水分排出効果があり免疫力を高めるサポニンを多く含む黒豆を使った、優しい甘味が特長のポタージュスープです。
-材料-(2人分)
1) 新玉ねぎ 1/2個
2) 黒豆 50g(市販のドライパックや缶詰など下処理されているものを準備しましょう)
3) バター 10g
4) 塩 少々
5) コンソメ 小さじ1/4
6) 水 100cc
7) 牛乳(豆乳でもOK) 100cc
-作り方-
1) 鍋で薄切りにした玉ねぎをバターで炒め、しんなりしたら水と黒豆を加えて弱火で10~15分煮込み、玉ねぎが充分柔らかくなったら鍋からミキサーに移して撹拌します。再度鍋に戻して牛乳を加えて火にかけ、塩、コンソメで味を整えたら完成!
③バナナとセロリのジンジャースムージー
カリウムが豊富なバナナとセロリに、体を温める作用の高い生姜とはちみつを使ったスムージー。すべての材料をミキサーに入れて撹拌すれば完成です。
-材料-
1) バナナ 1本
2) セロリ 1本
3) ショウガ 1かけ
4) 水(牛乳や豆乳でも) 150ml
5) お好みではちみつ
「食」からも美味しく効率的に体の除湿対策をして、梅雨の時期を快適に過ごしましょう!
情報提供元: Tonoel