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12月、年の瀬が近づいてくると、干し柿ファンにとっては堪らない『新物市田柿』のシーズンが到来する。もっちりとした食感と上品な甘みが特徴の「市田柿」だが、その出来たての美味しさは格別だ。発売前にも関わらず、早くも予約注文が殺到しているとのこと。1年でこの季節しか楽しめない『新物市田柿』を早速ご紹介していこう!
和菓子の製造・販売等を手掛ける戸田屋(長野県)は、400年近い歴史を持つ老舗食品メーカー。同社は、「市田柿」発祥の地である長野県下伊那郡高森町に位置する広大な自社農園で1000本余りの「市田柿」を栽培し、自社農園で収穫した柿・地元農家で育てられた柿の加工・販売までを一貫して行なう、市田柿の通販専門店「市田柿の店 柿八」を運営している。
「市田柿の店 柿八」では、市田柿を素材とした製品の数々を販売しているが、やはり一番人気は干し柿だ。ご贈答向け・ご自宅向けと用途に応じて、様々な種類から選べるのも魅力だが、その中でも、「市田柿」の美味しさを手軽に楽しめる簡易袋タイプが大好評だそう。
今年は、「もっとたっぷり食べたい」という要望に応えて、『市田柿(簡易袋) 1.4kg』(価格 税込6,500円)が新登場した。
粒サイズは不揃いだが、味わいは贈答向けの大粒サイズのものと差はなく、1袋になんと約45~70粒も入っている、お得で嬉しい大容量である。これなら「市田柿」の美味しさを心ゆくまで楽しめる。また、簡易袋にはチャックが付いており、保存しやすいのも嬉しいポイント。寒い冬に、暖かなこたつでゆっくりとお茶を飲みながら、家族みんなでたっぷりと、旬の味覚『新物市田柿』をいただけるとは乙なものだ。
2016年に地理的表示(GI)保護制度に認定された「市田柿」は、500年以上の歴史を誇る長野県を代表するブランド干し柿であり、南信州地域の特産品として知られている。鮮やかな色味、もっちりと肉厚な果肉、上品な甘さが特徴の「市田柿」が出来上がるまでの様子を見てみよう。
収穫した「市田柿」の皮を剥き、ビニールハウス内で約1ヶ月間乾燥させて干し柿に加工する。乾燥期間中、柿の状態に応じて日当たりや風通りを微調整し、温度・湿度管理を徹底して行うことで柿の水分は抜けるが、干し柿作りはこれで終わりではない。
次に行うのが「柿もみ・粉出し」という作業だ。この工程で、柿の内部に残った水分を押し出していく。干し柿の表面に見える白い粉は、柿の内部にある糖分が水分とともに染み出て結晶化したものである。
このように手間暇かけて仕上げることで、ブランドとしてふさわしい、白い粉が均一にふいた柔らかくシワのない上質な干し柿が完成するのだ。
「市田柿」の断面を見てみると、見事に鮮やかな飴色だ。表面の白い粉とのコントラストも美しい。
記者も以前「市田柿」をいただいたことがあるが、他品種の干し柿にはない、もっちりとした独特な食感、噛めば噛むほど広がる自然で優しい甘さと旨味が、写真を見るだけでも思い起こされる。今シーズンもまたあの美味しさを味わいたくなった。
『新物市田柿』は、12月14日から発送開始予定。「市田柿の店 柿八」公式ショップで現在予約受付中。