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カフェラテに砂糖の甘さは合わないと感じて、スターバックスなどのコーヒーチェーンでも無糖で味わっている人にぴったりなのが、『キリン ファイア ワンデイ 砂糖不使用ラテ』。甘くないけどミルクのコクがある、開発に3年の月日を費やした、その味をレポートする。
通常のドリップコーヒーとミルクを合わせたカフェオレは、砂糖を入れて甘くして飲んだ方がおいしく感じる。しかしエスプレッソとミルクを合わせたカフェラテは、自然なミルクの甘みだけでおいしく飲める。
あくまで記者の私見だが、苦みと酸味のバランスを調整した通常のドリップコーヒーは、砂糖を混ぜることによって、昭和のコーヒー牛乳的なおいしさに仕上がる。しかしキリッとしたエスプレッソの苦みは、ミルクの甘みとコクを引き立てるので、砂糖を追加するとバランスが崩れてしまう印象だ。
そうしたカフェラテの好みの飲み方を、ペットボトルでちびちびダラダラと飲める大容量に仕上げてくれたのが、キリンビバレッジ(東京都)『キリン ファイア ワンデイ 砂糖不使用ラテ』(600mlPET・希望小売価格 税込182円・2023年4月11日発売)だ。「キリン ファイア ワンデイ」は2019年にはじまったシリーズで、いわゆる"ちびダラ飲み"に特化した大容量タイプの製品群。1日かけて味わうために、ぬるくなってもおいしいことが前提だった。
さて、どのような味に仕上がったのだろうか。
キャップを開けると、ミルキーな香りにコーヒーの香ばしさがアクセントを添えていた。飲んでみると、すっきりとした味わいで、飲み込んだときにふんわりとミルクのコクが立ち上がる。確かにこれは砂糖入りでは味わえない、無糖ラテならではのミルクの味が際立つタイプのアイスカフェラテの味わい。
濃厚なミルク感になる手前で寸止めしてすっきりさをフィーチャリング。コクはあるけどしつこくないという絶妙な境地で完成させてあった。いわばアイスカフェラテの、少し氷が溶けてやさしさとみずみずしさを感じるタイミングの味わい。
あくまで主役はミルクで(原材料で一番多いのも牛乳)、コーヒー風味がその輪郭を際立たせているカフェラテのおいしさを、きっちり表現していておいしい。
しかも『キリン ファイア ワンデイ 砂糖不使用ラテ』は、デスクサイドに置いておいて、ちびちび飲んでいて、ぬるくなってしまったとしてもおいしいのがお見事。コーヒーの香ばしさを持続させることで、ぬるくなったラテ特有の乳臭さを低減しているのだ。これは仕事、勉強のお供にぴったりな600mlだ。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能。