今年発売50周年を迎えたシビック。1972年に初代が発売されて以降モデルチェンジを繰り返し、2021年には11代目が発売されました。ホンダの基幹モデルといえるシビックはどのような車なのか、中古車市場での価格の変動について解説していきます。シビックを所有されている方や購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。 シビックとは シビックは、当時はコンパクトカーの分類でしたが、8代目以降はボディサイズが拡大されています。最近ではTYPE Rのイメージが強く、スポーツカーだと考えられることも多いですが、発売当初は大衆車の代表格といえる車でした。現在では170を超える国で販売されており、特に北米では年齢を問わずに幅広い世代から高い人気を得ています。 シビックは代々直列4気筒エンジンと前輪駆動を基本としています。初代は当時の流行を打ち破るデザインと厳しい排ガス規制及びオイルショックという時代の情勢に後押しされ、世界的な大ヒットとなりました。当時、四輪事業撤退をささやかれていたホンダの救世主とも言える存在です。 1979年に発売された2代目には、初代の外観を継承しながらも新しい試みが取り入れられました。また、チューンアップされたホットモデル「CX」が登場しています。このモデルからワンメイクの「シビックレース」が開催されることになり、後のスポーツカーのイメージを育んだといえます。 3代目以降は大衆車として様々なボディタイプを展開しながらも、全日本ツーリングカー選手権などに用いられるスポーツカーとしての技術も導入されています。その後、ライバル車に対抗できるパワーエンジンの開発もあり、6代目からTYPE Rを追加して現在の「世界戦略車」という地位を築きあげました。 シビックの価格は下がっていく!? シビックは、新型の11代目が発売されたことも影響し、価格が高騰していました。しかし、中古車市場に今後訪れる変化によって、さらなる値上がりは見込めないのではないかといわれています。 シビックはいつまで値上がりしそう? シビックの値上りは昨年1年間で多少和らいだ傾向がありましたが、11代目の発売で再び右肩上がりに推移してきています。10代目の中古車や11代目の新車価格は非常に高額であるため、それ以前のものも限定販売やスポーツモデルを中心にこの推移はしばらく続くと予想されます。 価格が高くなりやすいシビックの特徴 価格が高くなりやすいシビックについて解説していきます。 こまめにメンテしている シビックは、やはりスポーツモデルが人気です。高性能な仕様のためにオイルや消耗品の定期的な交換は必須といえます。こまめにメンテナンスを行っている車両は機能を衰えにくくするだけでなく、車の寿命を伸ばす効果を高め、中古車としての価値を向上させるでしょう。 VTECを搭載したシビック シビックは、VTECを搭載したモデルが人気です。VTECとはエンジンの可変バルブ機構のひとつで「パワー」と「環境性能」を両立させています。シビックには4代目から採用されました。自然吸気でもモデルによっては排気量1Lあたりで100馬力以上を実現するほどに高性能です。FFライトウェイトスポーツシビックの象徴として高い人気を維持しています。 ハイスペックなスポーツモデル「TYPE R」 TYPE Rは6代目シビックから追加されたスポーツモデルです。専用のチューニングが施されたホットハッチとして国内外問わずに絶大な人気を誇り、海外のレースでも活躍している世界最速クラスのFFスポーツカーといえます。流通量の少なさも影響して新車価格よりも高い相場のモデルがあるほどに人気です。
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