車をローンで購入しようとしたとき、頭金を用意するかどうか、支払うならどのくらいの金額にすればよいのか悩むことがあるでしょう。今回は、頭金の金額別に返済シミュレーションをします。頭金の違いが返済額にどのくらい影響するのか知りたい方は参考にしてみてください。 車のローンにおける頭金とは 頭金は、車をローンで購入したときに、最初に支払うまとまったお金のことです。 頭金を用意すると借入金額が減るため、ローンの審査に通りやすくなったり、月々の返済額の負担を減らすことができたりします。また、フル(全額)ローンよりも利息を含めた支払総額を抑えることができます。 ただし、頭金は必ずしも用意しなければならないお金ではありません。頭金を用意せずに全額をローンにすることもできます。頭金を用意するかどうかは、収入と支出のバランス、ローンの審査に通るかどうかなどを考慮して決めるとよいでしょう。 頭金の金額別の返済シミュレーション 頭金を用意すると、月々の返済額や総支払額などがいくらになるのでしょうか。ここからは、頭金の金額別返済シミュレーションを紹介します。シミュレーションの条件は次のとおりです。 【シミュレーション条件】・購入車両の支払い総額:300万円・返済期間:5年・年率:3%・元利均等返済・ボーナス払いなし まず、300万円を全額ローンにした場合をシミュレーションします。 【300万円をフル(全額)ローンにした場合】・月々の返済額:53,906円・年間支払額:64万6,872円・総返済額:323万4,360円・月々の利子:3,906円・利息総額:23万4,360円 ここからは、頭金を用意するとどのくらいの返済額になるのか、利子がどのくらいになるのかシミュレーションしてみましょう。 頭金50万円の場合 頭金を50万円用意して、借入金額が250万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:44,921円・年間支払額:53万9,060円・総返済額:269万5,300円・月々の利子:3,255円・利息総額:19万5,300円 頭金100万円の場合 頭金を100万円用意して、借入金額を200万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:35,937円・年間支払額:43万1,248円・総返済額:215万6,240円・月々の利子:2,604円・利息総額:15万6,240円 頭金150万円の場合 頭金を150万円用意して、借入金額を150万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:26,953円・年間支払額:32万3,436円・総返済額:161万7,180円・月々の利子:1,953円・利息総額:11万7,180円 頭金200万円の場合 頭金を200万円用意して、借入金額を100万円とした場合のシミュレーションは次のとおりです。 ・月々の返済額:11,729円・年間支払額:14万754円・総返済額:112万6,032円・月々の利子:2,100円・利息総額:12万6,032円 このように、頭金を増やして借入金額を少なくすると、返済額や利子も少なくなっていくことがわかります。 車のローンの頭金を決める際のポイント 車の頭金は、収支のバランスだけでなく、ライフイベントの有無も含めて決めましょう。ここからは、頭金を決めるときのポイントを紹介します。 ライフイベントに合わせて頭金を決める 引っ越しや入学・卒業などライフイベントがあるときは、まとまったお金が必要となります。頭金は、ライフイベントの出費に影響がない範囲で設定しましょう。 月々の収支を踏まえて頭金を決める 月々の支払額は、返済額を含めた支出より収入の方が多くなるよう設定しましょう。生活に支障がない返済額にするためには、頭金を用意したり、返済期間を延したりするといった方法があります。月々の収入と支出のバランスを考えて、返済額を設定したり、頭金を用意したりしましょう。
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