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持続可能で手入れが簡単な庭造りに関心がある方に、低コストでメンテナンスが少ないロックガーデンの魅力と具体的な作り方をご提案します。
自然の力強さと美しさを感じられるロックガーデンは、外構をおしゃれに演出するだけでなく、手入れの手間やコストも抑えられる優れものなのです。
この記事では、ロックガーデンの魅力やデメリット、作り方のポイントを詳しく解説していきます。
1:自然の美しさを感じられるデザイン性
ロックガーデンは、岩や石を中心に構成された庭園スタイルです。
鉢植えや花壇とはまた違う、より自然に近い雰囲気が魅力です。
無機質なコンクリートとは対照的に、ロックガーデンはナチュラルで温かみのある印象を与えてくれます。
高山植物園やドライガーデンから発展したロックガーデンは、植物だけでなく岩や石も楽しむことができます。
選ぶ岩石や植物によって、日本庭園風やイングリッシュガーデン風、アジアンテイストなど、さまざまな表現が可能なのです。
2:雑草対策と水やりの手間が省ける
ロックガーデンは、雑草に強く管理や手入れが楽なのが大きなメリットです。
土の面積が少ないため、雑草が生えにくい環境となります。
石や砂利で日光を遮ったり、防草シートを使ったりすることで、さらに雑草対策が可能です。
また、ロックガーデンに植える植物は、乾燥に強いものを選ぶことが多いため、水やりの回数も少なくて済みます。
忙しい方でも、ロックガーデンなら手入れの手間を大幅に減らせるでしょう。
3:資材や工事のコストを抑えられる
ロックガーデンは、目隠しの塀を必要としないオープン外構が基本となるため、資材費や工事費を抑えることができます。
植栽する植物の数も少なくて済むので、その分のコストカットも可能です。
また、岩や石は天然木などと比べて耐久性が高いのが特徴です。
長い年月を経ても劣化しにくく、苔や汚れが味わい深い表情を生み出してくれます。
初期費用だけでなくランニングコストも安く済むのは、ロックガーデンの大きな魅力だといえるでしょう。
4:広さに合わせて自由にアレンジできる
ロックガーデンは、広い庭でも狭いスペースでも作ることができます。
コンパクトな花壇やプランターを使えば、ベランダやバルコニーでも小さなロックガーデンが楽しめます。
逆に広い庭では、大胆に岩を配置したダイナミックなロックガーデンを作るのもおすすめです。
庭の広さに合わせて、自由にデザインをアレンジできる点も、ロックガーデンの魅力のひとつだといえるでしょう。
1:急斜面の庭には不向き
ロックガーデンは、30度以上の傾斜がある土地には向いていません。
急斜面では、岩や石が転がり落ちたり土砂が流出したりする危険性が高まるためです。
ただし、ロックガーデンに緩やかな傾斜を付けることで、より本格的な雰囲気を演出することは可能です。
30度以下の傾斜に抑え、石をしっかりと埋めるなどの対策を取ることが大切です。
傾斜地でロックガーデンを作る場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
2:仕上がりによっては雑然とした印象に
ロックガーデンの魅力は、ワイルドでナチュラルな雰囲気にあります。
しかし、仕上がりによっては手抜きした雑な庭に見えてしまうこともあるのです。
ロックガーデンには決まった形がないため、施工にはセンスとコツが必要不可欠です。
きっちりと仕上げられるコンクリートやブロックとは違い、ロックガーデンはデザイン性が問われる庭だと理解しておきましょう。
3:岩石や植物の選定と仕入れが難しい
ロックガーデンで使う岩石は、色も形も実に多様です。
そのため、外構や庭に設置する際に何を選べばよいか迷ってしまうことも。
仕入れ方法も、種類によっては石材店から取り寄せる必要があり、通販だと重量によって送料が高額になりがちです。
また、河原で石を拾ってくるのは法律に触れる可能性があるため、購入するのが賢明でしょう。
植物選びも、ロックガーデンに合う植物の知識が必要となります。
岩石や植物の選定と仕入れには、少し知恵と工夫が求められるのです。
1:個性豊かな岩石と植物を選ぶ
ロックガーデンのメインとなる岩石には、割栗石、大理石、石英岩、溶岩石などがあります。
割栗石は石同士がかみ合いやすく、斜面でも使いやすい特徴を持っています。
大理石は光沢があり高級感を演出してくれます。
石英岩は色のバリエーションが豊富で、溶岩石は水はけが良いのが特徴です。
庭の雰囲気や植える植物に合わせて、岩石を選んでみてください。
和風の庭なら溶岩石や和のアイテムを、洋風の庭ならカラフルな石を選ぶのがおすすめです。
植物は、乾燥に強い多肉植物や高山植物がロックガーデンに適しています。
サボテンやアガベ、シャクナゲ、ユーカリ、ヤシ、プルメリアなどを組み合わせると、個性的で魅力的なロックガーデンに仕上がります。
2:自然な造形美を生み出す石の積み方
石を設置する際は、まず配置する場所に石の半分以上が埋まる深さの穴を掘ります。
穴の底をしっかりと踏み固めて平らにし、雑草対策のために防草ネットを敷くのも効果的です。
石が転がらないような穴ができたら、そこに自然な形で石を組んでいきます。
安定感を保ちながら、崩れないように注意しながら積み上げていくのがポイントです。
ただし、規則正しく積みすぎるとかえって不自然な印象になってしまいます。
石の造形美を生かしつつ、ある程度は適当に配置するくらいの余裕を持つことが大切です。
3:水はけの良い土づくり
ロックガーデンの土は、水はけが良いことが何より重要です。
一般的な庭土に、川砂や軽石、パーライトなどを混ぜることで、排水性を高めることができます。
水はけが悪いと、せっかく植えた植物が根腐れを起こしてしまうことも。
土づくりは、ロックガーデンの植物を健康に育てるための基礎となる作業なのです。
4:植物の魅力を引き出す植え方
いよいよ植物を植えていく段階です。
ロックガーデンに合う植物は、株立ちのものが多いため、株間を適度に空けて植えていくことが大切です。
植える際は、根をほぐしてから植え穴に入れ、周りの土を押さえつけるようにして固定します。
植え付け後はたっぷりと水やりをして、根付きを助けてあげましょう。
植物の魅力を引き出すには、石との調和を考えながら配置することがポイントです。
高低差をつけたり、色合いを考えたりしながら、植物と石が織りなすナチュラルな美しさを演出してみてください。
1:統一感を生み出す門柱デザイン
ロックガーデンに合う門柱は、木目調やレンガ、タイル調のものがおすすめです。
木目調の門柱なら、ナチュラルな雰囲気にぴったりマッチします。
レンガやタイルなら、石の質感を合わせることで統一感のある外構に仕上げられます。
2:ナチュラルな木質フェンスがおすすめ
フェンスも、ロックガーデンの印象を左右する重要な要素です。
アルミなどの金属製フェンスは都会的でおしゃれな印象を与えますが、ロックガーデンの自然な雰囲気とは少し違和感があるかもしれません。
そこでおすすめなのが、ウッドフェンスです。
木目の風合いが、ロックガーデンのナチュラルな空間にマッチします。
ロックガーデンは、ナチュラルでおしゃれな見た目、手入れの簡便性、コストの低さ、そしてスペースに合わせた自由なアレンジが魅力です。
一方で、急斜面への不向きさ、雑然とした印象になるリスク、岩石や植物の選定と仕入れの難しさがデメリットとしてあげられます。
ロックガーデン作りでは、個性豊かな岩石と植物を選び、自然な造形美を生み出す石の積み方、水はけの良い土づくり、植物の魅力を引き出す植え方がポイントです。
さらに、門柱やフェンスのデザインまでこだわることで、洗練されたロックガーデンに仕上げることができるでしょう。
居心地の良いナチュラルな空間を求める方に、ぜひロックガーデンをおすすめします。
手間やコストを抑えながら、自然の美しさが感じられる理想の庭を、ロックガーデンで実現してみてはいかがでしょうか。
投稿 ロックガーデンで後悔しないために!メリット・デメリットや作り方を知っておこう! は 揖斐川庭石センターblog に最初に表示されました。