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「チャリチャリ」は、2018年2月に福岡で誕生したシェアサイクルサービスです。スマートフォンアプリを使い、必要なときにすぐ利用できる利便性から、現在では全国9都市に展開。自転車7,900台、駐輪ポート1,600カ所以上を展開し、累計利用回数は2,900万回以上に上ります。日常の「ちょっとそこまで」を支えるサービスとして、多くの人々の日常に浸透しています。
一方、SGインキュベートは2019年に設立された九州初のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)で、スタートアップ企業への投資と支援を通じて地域経済の活性化を目指しています。2020年からはチャリチャリに出資し、地域密着型の取り組みを共に進めています。両社が共有する理念「地域に寄り添い、地域の未来を育む」は、地域社会と共に歩む姿勢を示しています。
今回の取り組みの一環として、SGインキュベートと連携し、西部ガスグループ社員を対象とした講演会を開催しました。この講演会では、チャリチャリの事業展開や街づくりに対する取り組み、さらには自転車交通ルールの重要性が語られました。オンラインを含め約40名が参加し、会場からは活発な質問が寄せられました。
講演では、2024年の道路交通法改正に伴う新ルールや危険運転の現状についても触れ、参加者の関心を集めました。単に移動手段を提供するだけでなく、安全で持続可能な移動環境の構築に向けたチャリチャリの姿勢が垣間見えます。
講演会に加え、福岡市内と熊本市内の西部ガスグループ駐輪ポート11カ所に、交通安全啓発ポスターの掲示が始まりました。このポスターは、自転車利用者に向けて交通ルールやマナー向上を呼びかけるもので、シェアサイクルの利用促進と安全性向上の両立を目指した取り組みです。
近年、自転車関連の事故が増加する中、こうした啓発活動の重要性は高まっています。チャリチャリが提供する「ちょっとそこまで」の便利さと安心を両立させるために、交通安全教育の普及が鍵となるでしょう。
今回の取り組みを通じて感じたのは、地域密着型のシェアサイクルが、単なる移動手段を超えた役割を担っているということです。「チャリチャリ」の活動は、地域の経済活性化や持続可能な社会の実現を目指す大きな挑戦の一部です。特に、交通安全啓発への取り組みは、地域全体の安心感を高める重要な一歩と言えるでしょう。
「チャリチャリ」はこれからも、地域企業や住民と連携しながら、その役割を広げていくことでしょう。その姿勢には、単なる事業拡大ではなく、地域社会と共に未来を築くという強い意思が感じられます。今後の展開がどのような形で実を結ぶのか、引き続き注目していきたいと思います。
【Charichari(チャリチャリ)について】
「チャリチャリ」は、スマートフォンアプリで専用の赤い自転車の鍵をあけ、かんたんにご利用いただけるシェアサイクルサービスです。ベーシックは1分7円、電動アシスト自転車は1分17円でご利用いただけ、いつでもどこでも、乗りたいときにすぐ利用できる体験の提供を目指しています。