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このチャーミングな造形が笑いを誘い、瞬く間に話題となりました。「これはプリケツ」「可愛いからよし」という反応と共に、6月24日時点で17万件以上の「いいね」を獲得しています。
今回、投稿者の筒井文那さんにお話を伺い、このかわいらしい失敗作(?)が生まれた経緯などをお聞きしました!
普段は人型のキャラクターをモチーフとして作品制作をされている筒井さん。ファンタジックな作風がとても素敵です。
しかしそこで浮かぶのは、なぜ歯のモデリングを……?という疑問。
実は始めから歯を作ろうとしていたわけではなかったそうで、今回の歯が生まれたきっかけについて尋ねると、「本来は私がいつも描いているような人型の子の顔になるはずでした。 顔の形を造形するのが難しく、いじっていたら歯になったので尻もつけました」との回答をいただきました。確かに、白くて丸っこいところは絵に描かれた子たちに少し似ているかも……?歯になったついでにお尻をつけてしまうところが、画家さんらしい柔軟な発想でおもしろいですよね!
普段制作している絵についても、「試しながら描いたりもするので、その表現が出来上がった時にうまくいったことがわかると嬉しいです」と、試行錯誤しながら描かれているそう。今回のお尻付きの歯も、試行錯誤の段階でたまたま生まれたものだったのですね。
モデリングを始めた経緯については、「絵を描く際、自分の描く子の顔のバランスが難しく描き直すことが多々あり、立体にして顔パーツの位置の確認に使えたら便利かなあと思い始めました」と教えてくださいました。将来的にはやはり普段描いている子たちを作ってみたいそうで、「動かしたりもしたら可愛いかなあと思います」と目標を語ってくださいました。今後はCG作品にも注目です!
最後に、今回の反響について伺うと、「なんだか本当にこんなことになるとは思わず…色んな方々が尻のついた歯を見てくれたわけですが、おもしろがってくれたりかわいがってくれたりの反応が新鮮でした」とかなり驚かれている様子。これをきっかけとして、普段の作品もたくさんの方の目に触れるといいですね!6月28日(金)までは銀座蔦屋書店で個展も開催されているそうなので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
取材協力者:筒井文那