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撮影現場では座らないことで知られる草彅。同じく座らないことで知られる名優・高倉健をもじって自ら「高倉剛です」と冗談めかして名乗りながら、座らない理由を問われると「座ると眠くなっちゃうから。5秒で」とまさかの理由告白。睡眠不足なのかと問われると「ちゃんと寝ていますよ、夜10時に」と答えて、共演の音尾から「早いですね…」と驚かれていた。
草彅にとっては、親友・香取慎吾主演『凪待ち』などで知られる白石監督との初タッグ。MCの進行を遮って「工君は因縁の相手だから今日もクール。なんでいつも工君はカッコいいんだよ!?と思って演じました。市村さんは僕をずっと優しい目で見てくれるし、健康法を聞いたら『親が元気なんだよ!』と教えてくれて、遺伝子かよって。奥野君はずっと外で途方に暮れて空を見ていた。みんな仲のいい感じでした」とそれぞれを褒めて回っていた。
映画の内容にちなんで「リベンジしたいこと」を聞かれると「この舞台挨拶を最初からやり直したい。僕がちょこちょこ喋り過ぎた。取材も入ってるのでどこを切り取られるのか考えたら不安になって汗が出てきた」と焦っていた。
古典落語の演目をベースに、ある冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が、武士としての誇りを賭けて仇討ちに挑むリベンジ・エンタテイメント作。草彅は「皆さんの持っているグルーヴがいい。幸せな環境で映画が作れた」と絶賛して「僕も自分の持っているものを全部出し切れた。映画を観終わった後に『僕、ちゃんとやっているな』と思った。僕の代表作になりました」と胸を張っていた。
また草彅は、テレビドラマ以来29年ぶりの共演となる小泉から「背中が素敵で主役としてすべてを背負って引き受けている姿に感動。私もその背中の役に立ちたいと思った」と褒められると「キョンキョン大好きです」とニッコリ。さらに娘役の清原から「いつか草彅さんとご一緒したくて、娘役として白石組に参加できるのは贅沢で幸福なこと。草彅さんは現場でお見掛けするたびに父上でした」と感謝されると、草彅は「その言葉、一生忘れません」と目じりを下げていた。